アシストテクニカルフォーラム2025 開催報告
お礼
アシストテクニカルフォーラム2025を、10月20日(月)から24日(金)の5日間のライブ配信にて開催しました。
ライブ配信ではAI、クラウド、セキュリティ、人材育成、効率化、データ活用、モダナイゼーション、開発、運用、内製化、自動化、アシストの視点といった多岐にわたるテーマにて弊社技術者がセッションを担当したことに加え、特別講演として株式会社クロスリバー 代表取締役社長 越川 慎司氏の「成果を生み出す人たちに共通する習慣」をテーマとしたセッションをお届けしました。
本年は期間を通して約1,500名のお客様にご参加登録いただき、セッション視聴者の延べ数は、約4,000名と、非常に多くの方にご視聴いただきました。
改めて、ご登録・ご視聴くださいました皆様に厚くお礼申し上げます。
昨年に引き続き今年も全ての技術セッションをライブ配信とし、弊社の技術者からより鮮度の高い実戦的知見をお伝えさせていただきました。いかがでしたでしょうか。
本イベントが、皆様の企業活動、今後のビジネスを一歩先の未来へ導くヒントになれば幸いです。
今後とも変わらぬご愛顧をいただけますようお願い申し上げます。
株式会社アシスト 常務取締役 小林 太一
特別講演
日系通信会社や外資ベンチャーなどを経て2005年にマイクロソフト米国本社へ入社。その後、日本マイクロソフトの役員としてExcelやPowerPointなどの事業責任者を務める。2017年には週休3日・複業を実践する会社を設立し、800社以上の働き方改革を支援。企業向けオンライン講座の受講者満足度は平均 96%、行動に移す受講者は 95%以上。著書は 8 年で 32 冊、累計 126 万部。NHK、TBS、テレビ東京、PIVOT、NewsPicksや ReHacQなどメディア出演多数。
講演概要
私の会社ではこれまで、815の団体に所属する17万3000人もの行動履歴をAIを駆使して調査・分析してきました。その結果、企業の規模や業種に関わらず、高い成果を出し続ける人たち(上位5%)には共通する128個の行動があることが判明しました。本講演では、その中でも特に「頑張っているのに成果が出ない」人が真似をするだけで効果が上がりやすい、再現性の高い5つのアクションを具体的なデータとエビデンスに基づきご紹介します。
驚きの事実:成果を出す人は「うなずき」が4.5cm深い
まずクイズです。成果を出す人たちは「何が大きい」のでしょうか?声、拍手、態度、うなずき。正解は「うなずき」です。AIによる解析の結果、成果を出す人は他の人に比べてうなずきが4.5cmから6.0cm深いという驚きの事実が明らかになりました。AIは「なぜか」を教えてくれませんが、我々の分析によると、その理由は現代ビジネスで求められる「共感・共創」の姿勢にあります。上司や顧客が絶対的な解決策を持っていない時代、共に課題を見つけ解決していくためには、情報共有の前提となる「感情共有」が不可欠です。深いうなずきは、相手への共感を示し、感情共有を促す最も簡単で効果的な方法なのです。
明日からできる!成果を生み出す5つの共通アクション
本講演では、この「感情共有」を含む、明日から実践できる5つの共通アクションを深掘りします。
感情を共有する:
コミュニケーションの目的は「伝える」ことではなく「伝わる」ことです。成果を出す人は、会議冒頭2分のアイスブレイクで相手との共通点(特に飲食ネタが有効)を見つけることで、発言数が1.7倍になり、会議が早く終わる確率も45%高まります。また、口角を2cm上げる「表情トランスフォーメーション」だけで会議時間が8%も減少するというデータもあります。内省で行動を変える:
忙しさから脱却するには、まず「なぜ忙しいのか」を考えることが重要です。私たちの調査では、働く時間の39%が社内会議に費やされていました。週に一度、金曜の午後に15分間だけ振り返りの時間(内省)を持つことで、無駄なタスクを11%発見し、削減することが可能になります。引き算で優先順位を決める:
全てに100%の力を注ぐのではなく、最も効果的なポイントに集中します。例えば60分の会議では、記憶定着率が最も高い「最初の1分」と「最後の5分」にエネルギーを注ぎます。最初の1分で参加者の名前を呼び当事者意識を持たせ、最後の5分で期限付きの具体的なアクションを伝えることで、アクションの実践率が44.6%から86.8%へと約2倍に向上します。周囲を巻き込む:
働く時間の87%は他者の協力を必要とします。成果を出す人は巻き込み方が巧みです。例えば依頼文では、冒頭で「相手のベネフィット」を伝え、最後に「行動のハードルを下げる」一言を加えることで、依頼を承諾してくれる人の割合を11%から99%へと劇的に高めています。また、モチベーションを下げる「最近どう?」といった曖昧な声かけを避け、「今ちょっといいですか?」と気軽に相談される関係性を築くことが、心理的安全性の高いチームの証です。行動実験を積み重ねる:
成果を出す人は「挑戦」という言葉をあまり使いません。彼らは失敗を恐れるのではなく、学びを得るための「実験」としてすぐに行動に移します。行動し、学び、改善を重ねるサイクルこそが、不確実な時代の成功への最短ルートです。
意識が変わるのを待つな、まず行動を変えよ
本講演のゴールは、皆様が「意識を変えてから行動する」のをやめることです。それは5年、10年かかります。成果を出す人は、まず行動を変えます。行動を変えると意識が変わるのです。本日紹介した5つのアクションの中から、どれか一つで構いません。「△△までに、〇〇をやってみる」と今すぐ期限付きでメモをしてください。その小さな一歩が、あなたを成果の出る人材へと変革させるのです。
視聴者の感想
技術は進歩して色々な気づきを提示してくれるようになるが、肝心なのはそれを使う組織・人の方の変革だと改めて認識しました。
社内やり取りが減り、殺伐とする雰囲気を解消するべく管理職が取り組んでいます。目からうろこでした。早速指導法の参考にさせます。
早速、「内省で行動を変える」を今週から実践したいと思いました。
多くの気づき(自身のやってきたことの確認、より良くするためのポイントなど)を得られた講演でした。
5つの実践項目の中から、最初に 感情共有(うなずき)と 引き算での優先順位決め(やらないことを決めて実践)を行いたいと思いました。また「ちょっといいですか?」と言われるように日々努力したいと思います。
日常に組み込めるちょっとした行動や習慣の積み重ねが大きな違いに繋がりそうな感覚を得ることができました。今日は金曜日なので、早速内省の時間を取り業務の振り返りを試してみようと思います。
テクニカルセッション
10月20日(月)
| D1-1 | AIの進化が止まらない!変わるもの変わらないもの DX技術本部 DX技術統括部 AI技術部 山本 耕也 |
|---|---|
| D1-2 | ユニバーサルAIプラットフォームDataikuでデータ民主化を再起動! DX技術本部 DX技術統括部 AI技術部 三浦 直登 |
| D1-3 | 見つかる・わかる・共有できる ―“三位一体”で始めるナレッジマネジメントの第一歩 DX技術本部 DX技術統括部 ナレッジ・プラットフォーム技術部 八木 康介 |
| D1-4 | サポートセンターAI活用の本音!現場の試行錯誤録 CX本部 サポートサービス技術統括部 湊 隆司 |
| D1-5 | マルチエージェント型AIはパッケージ開発をどう変えるか DX技術本部 DX技術統括部 開発技術統括部 村田 佐満人 |
| D1-6 | AIで加速するテスト自動化の実践と DevOpsプラットフォーム実現の展望 ビジネスインフラ技術本部 システム基盤技術統括部 技術1部 船越 萌乃 |
視聴者の感想
AI利活用について、自社も含め進んでいない企業も多くあると思っています。これに対抗するためのヒントを探すために、本セミナーを受講させて頂きました。AIに対する考え方など、整理された情報提供を頂くことができ、大変参考になりました。
いままで経験上の努力でできたこと、できなかったことの言語化ができず分からなかったことが多かったですが、明確に理解ができるようになりました。これを生かしていきたいと思います。
サポートセンターの利用促進にはUIが極めて重要(現場を巻き込む必要あり)という点は非常に参考になった。
10月21日(火)
| D2-1 | キーワードは「エンタープライズ」! クラウドネイティブBI「Sigma(シグマ)」が変革する世界 DX技術本部 DX技術統括部 エンタープライズレポーティング部 森本 史明 |
|---|---|
| D2-2 | SAPデータをAIに解き放つ、次世代データ基盤の5つの課題と解決策 DX技術本部 DX技術統括部 SAPデータ活用支援室 林 辰哉 |
| D2-3 | 未経験でもアプリ開発ができる! AWSの生成AIで実現するVibeコーディング ビジネスインフラ技術本部 クラウド技術統括部 クラウド技術部 陳 ぎょうろ |
| D2-4 | IT技術人材育成の今 ―生成AIがもたらした“知らずの変革” ビジネスインフラ技術本部 クラウド技術統括部 クラウド技術部 木本 佳希 |
| D2-5 | 実践!OCI障害対応の「困った」をなくす初動ガイド ビジネスインフラ技術本部 データベース技術統括部 技術1部 松田 秀樹 |
視聴者の感想
リアルタイム投票など、ただ聞いてるだけではない参加体験ができて面白かった。AWS・VSCodeとなじみのある内容だったため、業務に活かせるアプリケーション作成をしてみようと思った。
生成AIが必ずしも正しい情報をあたえてくれるのではないため、すべてを鵜呑みにせず、自身で判断することが大切と改めて気づかされました。
今後OCI環境を利用した構築を検討・提案する計画があるため参考になった。
10月22日(水)
| D3-1 | 今からでも遅くない! AWS WAFを利用したアプリケーションのセキュリティ強化術 ビジネスインフラ技術本部 クラウド技術統括部 クラウド技術部 渡邊 涼雅 |
|---|---|
| D3-2 | 脅威可視化×運用効率化を実現! Security Hubで始める統合セキュリティ運用 ビジネスインフラ技術本部 クラウド技術統括部 クラウド技術部 海老原 悠 |
| D3-3 | AWSアーキテクトが挑む 「厳格セキュリティ・統制要件に対する突破術」 ビジネスインフラ技術本部 クラウド技術統括部 IT基盤技術戦略室 押田 則史 |
| D3-4 | 課題解決に本気! ID管理の“超上流”から伴走する現場実践事例について ビジネスインフラ技術本部 システム基盤技術統括部 技術5部 毛利 幹宏 ビジネスインフラ技術本部 システム基盤技術統括部 技術5部 玉川 茂樹 |
| D3-5 | 脆弱性管理はパンドラの箱か? ~現場が語る課題と成功の秘訣~ ビジネスインフラ技術本部 システム基盤技術統括部 技術5部 大角 京子 |
視聴者の感想
ある程度理解していたつもりであったが、AmazonQの活用など運用場面で活用出来るナレッジがあり、早速運用に適用していこうと思う
実践経験のセッションは大変参考になりました。AWSの知識は浅いですがプロジェクト管理を進めていくうえでさらなる努力を行いたい気持ちになったセッションでした。
『パンドラの箱』という表現が秀逸だった。確かに、スキャンしなければ、こんなにも脆弱性があると知らずに済んだのに……というのは現場でもよくある。
10月23日(木)
| D4-1 | モダナイズ、クラウド移行がチャンス、JP1による運用変革の実践事例! ビジネスインフラ技術本部 システム基盤技術統括部 技術2部 布施 裕貴 |
|---|---|
| D4-2 | HULFT10への移行にお悩みの方必見! 最上位パートナーが検討ポイントを徹底解説 DX技術本部 DX技術統括部 DI技術部 近藤 史都 |
| D4-3 | 障害対応の「困った」を解決! “データと自動化”で変えるインシデント管理の最前線 ビジネスインフラ技術本部 システム基盤技術統括部 技術1部 遠藤 浩介 |
| D4-4 | Oracle Databaseを23aiへ!オラクルデータ移行最前線 ビジネスインフラ技術本部 データベース技術統括部 技術3部 中村 真之 ビジネスインフラ技術本部 データベース技術統括部 技術3部 吉田 律稀 |
| D4-5 | Oracleバージョンアップの 時短テクニックパフォーマンス維持とテスト省力化 ビジネスインフラ技術本部 データベース技術統括部 技術2部 駒田 大貴 |
| D4-6 | レガシー・モダナイゼーションのリアル ~COBOL→Java移行の最前線より~ ビジネスインフラ技術本部 クラウド技術統括部 IT基盤技術戦略室 森下 学 |
視聴者の感想
とても分かりやすかったです。資料も表形式が多いので今後、必ず発生する移行について検討する良い材料になりました。
障害対応という抽象的なことを具体化してソリューションに落とし込むことが素晴らしいと感じました。
実際に検証した結果(前提条件含む)だったので、信憑性高く見ることができました。また資料のまとめ方が見やすかったです。
10月24日(金)
| D5-1 | Oracle Database 23ai新機能紹介 ~DB管理・運用を加速する実践的活用術~ ビジネスインフラ技術本部 データベース技術統括部 事業推進部 梶山 あさこ |
|---|---|
| D5-2 | サポートエンジニアが語る!Oracle Database 23ai移行計画の勘所 CX本部 サポートサービス技術統括部 鈴木 香穂 |
| D5-3 | 商用DB ⇔ PostgreSQL データ連携手法 検証結果報告 ビジネスインフラ技術本部 データベース技術統括部 全国電力戦略室 小林 栄治 |
| D5-4 | データ連携の構想から運用で検討すべきポイントは何? ~アシストの実践事例を添えて~ DX技術本部 DX技術統括部 DI技術部 宮本 賢也 |
| D5-5 | Snowflakeから始めるAI。AI活用をもっとシンプルに。 DX技術本部 データイノベーションセンター 山口 奈織 DX技術本部 データイノベーションセンター 我満 美帆子 |
| D5-6 | 開発・運用のボトルネックを解消せよ! 見えない課題を見抜くオブザーバビリティ実践術 ビジネスインフラ技術本部 システム基盤技術統括部 技術1部 豊福 晶 |
視聴者の感想
Oracle23aiの新機能を詳細に知ることができてよかったです。新機能が搭載されること自体は知っていても、入替前に詳細な情報を知ろうと動くことは少ないので、今回のセッションはいいきっかけになりました。
検証によって定量的に比較してくださったのが大変興味深かった。
データ連携に関する考え方やポイントを教えて頂き、とても参考になりました。
アンケート結果
総合満足度
導入に関する立場
注力分野
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