
- ログ分析/ログ管理
ログ管理ソフトの選択肢、統合ログ管理とSIEMの違いを比較してみた
サイバー攻撃対策や法改正への対応としてログ管理が見直されていますが、自社に合う適切なログ管理ソフトは何を選べば良いのか?統合ログ管理とSIEM(しーむ)の違いを比較します。
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昔々、クラウドという概念が浸透していなかった頃から、企業に存在する各システムのログを一切取っていないケースは、あまり無かったかと思います。ログは、障害やセキュリティ事故発生時の原因究明の拠り所になりますし、誰がいつ、何をしたのかの証跡にもなりますね。ただ、システム毎に「一応取っておいた」ログを、すぐに活用できるかというと、なかなか難しいのではないでしょうか。 |
これらは従来からよく言われてきたログ活用の課題ですが、昨今では、クラウド環境利用となると環境毎に仕様が異なりログ活用しにくい、というお話も伺うようになりました。会社の方針で働き方改革やテレワークの推進が決まり、これからもっとクラウドのシステムを増やしていくのに、というお話も伺うので、今後もますます悩まれてしまうお客様が増えてしまうのではと感じます。
そこで考えられる有効策の1つは、ツールを導入して、統合ログ管理を行ってしまうことです。統合ログ管理を行うことで得られるメリットは多いので、悩まれているお客様には是非お奨めしたい方法です。
システムに散在するログを一箇所に集めることで、ログの検索や確認作業の手間と時間を大幅に減らせます。AWSの提供するCloudTrailやAzureのActivity logなど、クラウド環境固有のフォーマットに囚われず、様々なシステムのログを一つの管理ツールで見ることができれば、横断的に分析ができ、ログ活用の幅を拡げることができます。 |
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個々のシステムでログを管理している場合、ログの保管期間が異なっていて、過去ログの参照が必要な際には既にログが無いとか、利用されているクラウドサービスによっては、ある期間から保管方法が自動的に変わって戸惑うこともあります。しかし統合ログ管理ツールでログを一元的に集めておけば、集めた様々なログを同じ期間、しっかりと保存することができます。また、圧縮保管が可能なので通常ログ保管より少ないディスク容量での長期保管も可能です。 |
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証跡としての意味をもつログが改ざんできる状態にあっては、ログの信頼性がなくなりますね。統合ログ管理ツールでは、不正な操作を隠ぺいされないよう、ログを改ざんから守ることもできます。 |
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なお、クラウド環境も含めて統合ログ管理を行う場合、ツールの選定には、クラウドログの収集にどれだけ対応できるかがご心配かと思います。そこでアシストでは、国産の統合ログ管理製品「Logstorage」をご紹介しています。このツールは、多くの導入実績がある信頼性に加え、主要なクラウドシステムへの連携モジュールを用意しているので、オンプレミス、クラウド、ハイブリッドのいずれの環境においても統合ログ管理を構築できるからです。例えば使い方として、オンプレミスとAWS上のログを各環境で収集、保管し、検索結果だけをAWSから取得してAWSからの転送コストを削減できたり、収集したログ(=アーカイブログ)をAmazon EBSより安価なAmazon S3に転送することでストレージのコストを削減できたり、といったこともできます。クラウド時代の統合ログ管理の選択肢として、お奨めしたいツールの1つです。
以上のように、今まさに迎えているクラウド時代に統合ログ管理をお奨めしたい理由は、従来からのログ活用にまつわる悩みを、クラウド環境ならではの悩みもまとめて一挙に解決できるからです。とてもシンプルな言い方をすれば、統合ログ管理のメリットは、オンプレミスもクラウドも基本的には変わりません。でも、クラウド環境も含めて統合ログ管理ができれば、もっと便利になるケースが多いのではとアシストでは期待しています。
なおアシストからは2019年末より、「Logstorage」をベースとして100万円からシンプルに統合ログ管理をご利用頂ける「ログ管理スターターパック」の提供を開始しました。また、ここではご紹介しきれなかった便利なレポートテンプレートなどもあります。もっと知りたい方は、製品概要を以下からお気軽にダウンロードいただけますので、情報収集にお役立てください。
長谷川 まり
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サイバー攻撃対策や法改正への対応としてログ管理が見直されていますが、自社に合う適切なログ管理ソフトは何を選べば良いのか?統合ログ管理とSIEM(しーむ)の違いを比較します。
監査や何かあった際の証跡を残すという観点だけではなく、セキュリティの観点でのログ分析の効果と、効果を上げるための運用ポイントをおさらいします。
これまでの境界防御が通じなくなり、セキュリティ対策についての情報が溢れる今、情報セキュリティ対策の原点とも言える「ISMS」の考え方は情報整理に役立つかもしれません。今回はその概要を、簡単におさらいしてみましょう。