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これからの構成管理はコードで実現!構成管理ソリューションを紹介します

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2021.02.15

これからの構成管理はコードで実現!構成管理ソリューションを紹介します

構成管理とは

構成管理とは、ハードウェア・ソフトウェアなどのITシステムを構成する要素やライフサイクルを管理したり、インフラ環境の構築・維持を行うことです。構成管理を効率化するために、専用のツールを使うこともあります。
近年では、高速なシステムリリースが求められるため、インフラ構築の一部を自動化できるようなツールも登場しています。

構成管理ツール、と一言で言ってもライフサイクル管理に主軸を置いたものか、インフラ構築自動化を主軸にしているかはツールによって異なります。


従来のインフラ基盤構築/構成管理の問題点

手順書作成・更新の負荷増大、構成情報の陳腐化

インフラ環境を構築・維持する上で、作業の共有や効率化、属人化防止のために「作業手順書」や「構成情報の管理」が必要です。しかし、手順書作成や構成情報管理は多くの工数がかかる上、担当者によって情報の粒度が異なったり、最新の手順や構成情報にアップデートされず陳腐化し、いざ使いたい時に情報が使い物にならないリスクがあります。


属人的な管理の深刻化や作業ミス、構築スピードの遅滞

一般的に、インフラ基盤は管理する対象(サーバ担当、ネットワーク担当など)によって担当者がわかれているため、管理対象ごとの属人的な管理が進み、業務のブラックボックス化や効率低下が深刻になっています。
加えて、手動対応による作業ミスやインフラ基盤構築・維持にかかる工数増加、スピードの遅滞も課題です。
 
時間短縮・工数削減のために、作業を一部自動化しているケースもありますが、管理対象それぞれ且つ部分的な自動化に止まり、属人化はより深刻化する上、自動化による工数削減の効果もあまり大きくないようです。


ハイブリッドクラウド・マルチクラウド化で一層複雑化するインフラ構成

企業のインフラ環境は、あらゆるプラットフォームの混在が進んでおり、ハイブリッドクラウド・マルチクラウドはあたり前になってきました。クラウドは、構築が容易であったり柔軟性が高い反面、管理すべき構成情報が急増したり、実態が見えづらいという点があります。
人に依存した構成管理のままでは、システム構成の全体像がどんどん不明瞭になり、これまで以上に構成管理の負荷増大や情報陳腐化、属人的な管理の深刻化が懸念されます。

構成管理の課題を解決する方法とは?

ソースコードによる構成管理の実現

構成管理の課題解決方法については、様々な手法やソリューションが出ています。その中でも最近は、構成情報を「コード」で管理する手法、Infrastructure as a Codeが注目されています。

Infrastructure as a Codeとは、システムインフラの構成や設計をソースコードで表して管理することです。手順書やマニュアルではなくソースコードを記述することで、情報粒度は均一化されます。また、手順が変わったら必然的にソースコードを修正するので、常に最新の作業手順が維持できます。

さらに、Infrastructure as a Codeでは冪等性(※)が担保できるため、インフラ側の状態を考慮せず実行でき、同じ作業結果が得られることも大きなメリットです。

(※)冪等性とは、同じ操作を何度繰り返しても、得られる結果が同じである性質のことです。


自動化範囲の拡大+標準化で、作業ミス防止・工数削減・スピードアップ

変化する顧客ニーズに即応するためには、これまで以上に高速なシステムリリースが求められます。そこで、人を前提とした部分的な自動化ではなく、構成管理に必要な作業は自動化ツールで完結し、迅速に基盤を構築できる仕組みが必要です。
全ての作業が自動化されることで、担当者間のスケジュール調整や作業時間の確保が不要になるだけでなく、作業ミスの防止・スピードアップにもなります。
また、自動化の実現方法は操作対象毎に変えるのではなく、標準化して誰もが使える状態にしておくことで、属人化やブラックボックス化を防ぎます。


オンプレ・仮想化・クラウド、あらゆる構成情報を自動収集/管理

構成情報は、障害発生時や脆弱性対応時の影響範囲調査に限らずあらゆる運用プロセスで利用します。変更管理やリリース管理、インシデント管理とも密接に関係するため、構成情報の登録や修正は担当者任せにせず、自動的に最新情報が収集されることが理想です。また、関係性なども分かりやすく可視化できることが求められます。

アシストが提供する構成管理ソリューションの詳細

アシストでは、Infrastructure as a Codeによりインフラ構築・構成管理のあるべき姿を実現するためのソリューションを提供しています。

人に依存しない、標準化した構成管理の仕組み

・Infrastructure as a Codeの実現で、多様化するインフラ基盤の運用管理を効率化します。
・サーバ担当者、アプリ担当者、ネットワーク担当者それぞれが必要な作業は、「標準化された管理・自動化の仕組み」で実施し、属人化やブラックボックス化を防ぎます。


自動化により、迅速且つミスのないインフラ構築

・インフラ構築に必要な手順を全て自動化することで、迅速且つミスのないインフラ構築を実現します。
・作業手順(自動化の部品)は一元的に管理され、他の担当・他の作業者が容易に再利用でき、構成管理ツールそのものの属人化を防ぎます。


IT資産全体の構成情報やシステム変更履歴を一元管理し、最新のインフラ情報を自動収集

・PC、サーバ、ネットワーク機器などのIT資産の種別やプラットフォームに関わらず、各インフラ情報を自動収集・把握し、最新の構成情報を保存します。
・インフラ環境の構築・変更・廃棄などのシステム変更イベントはワークフロー上で管理するので、手順の標準化や証跡管理などにも有効です。
・インフラ構築の作業結果とシステム変更イベントを関連付けて管理し、変更による障害発生時の原因特定などに役立てます。


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更なる運用高度化にむけた「次の一手」

ITインフラの構築、構成管理のさらなる効率化や全体最適化を目指した「次の一手」も、是非ご検討ください

開発時の検証・本番環境の超スピーディなデプロイを実現する「一手」

・アジャイル開発実現には、スピードが重要な要素です。ツールで自動化することで、デプロイまでを高速化できます。
・一度実行・評価された手順を再利用することにより、高品質かつスピーディなデプロイが本番環境でも継続して行なえます。

障害イベント発生時の復旧迅速化に向けた「一手」

・システム監視にて検知した障害イベントをもとに、インシデント管理への自動起票、また、それに連動してサービス再起動やログ採取など、復旧の一次対応まで自動化できます。

おわりに

世の中にあらゆる変化が訪れても、ITサービスマネジメントの本質は変わりません。

構成管理は、システムを動かす上で必ず必要な「ITインフラ」を管理する重要な役割を持つうえ、変更管理やインシデント管理などのプロセスとも密接に関係しています。

これまで通りのやりかたを続けるのではなく、変わらない本質を守るため、構成管理の新しいやりかたを一緒に始めてみませんか。

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アシストは、インフラ構築、構成管理に関するプロフェッショナルが在籍しています。

漠然としたお悩みから、課題の整理、最適な解決方法などお客様の状況に応じて適切にアドバイスいたします。まずはお気軽にお問い合わせください。