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SAP S/4HANA導入時にジョブ管理を見直したほうが良い理由

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2022.06.28

SAP S/4HANA導入時にジョブ管理を見直したほうが良い理由

SAP S/4HANA導入が各企業で進んでいるが・・・

SAP ERPのサポート終了に伴い、SAP S/4HANAへコンバージョンされるお客様や、SAP S/4HANAの新規導入を進めているお客様も多いのではないでしょうか。

いずれにしても、要件定義から開発・テスト・本番移送などプロセスは多岐に渡るため、SAP S/4HANA導入は数年がかりの非常に大きなプロジェクトです。


さて、SAP S/4HANA導入ではSAPそのもの導入以外にも、 あらかじめきちんと考えておくべきこと があります。
本記事では「きちんと考えておくべきこと」は一体何なのか?どんな課題が起こりうるか?
そして解決策について解説します。

SAP S/4HANA導入後に浮き彫りになる「システム運用管理」の課題とは?

一大プロジェクトのSAP S/4HANA導入ですが、実は導入後の運用管理面にも課題が潜んでいることをご存知でしょうか?
まさにこの「運用管理」こそが、あらかじめきちんと考えておくべきことに当たります。

では、ジョブ管理をはじめとした運用管理でどのような課題が出てくるのかについて詳しく解説します。

ジョブ数が増えて実行エラー発生や管理工数が増える

SAP S/4HANA移行で業務処理やデータ連携処理が増えると、当然ジョブ数も増加します。
SAP標準のジョブ管理機能が提供されていますが、処理ごとに画面がわかれているので管理工数には考慮が必要です。

・パフォーマンスに問題は出ないか?
・ジョブ実行数に制限はないか?
・ジョブが増えるたびに費用が発生しないか?

・SAPや周辺システムのジョブ連携を柔軟に、かつ安定稼働できるか?

といった点は、懸念点としてぜひ覚えておいてください。


障害発生時のボトルネック発見がより困難になる

すべてのジョブが正常に動いているか、異常時にはどこで問題が起きているか。

瞬時に把握できなければ、業務がストップしてしまいます。
基幹システムともなると、その影響は計り知れません。

・問題が起きたときにすぐ把握できるか?
・誤検知や不要なアラートを確実に減らせるか?
・問題が起きている箇所やエラーによる影響範囲がすぐに特定できるか?


といった点は、懸念点としてぜひ覚えておいてください。


システム運用にかかる工数がますます増える

検証/開発環境から本番環境へのジョブ定義移送など、SAPのジョブに関する運用業務は多くあります。
また、ジョブに限らずSAP自体の運用管理も忘れてはいけません。

・組織変更時の大量のユーザ登録や権限変更、ユーザパスワード忘れの解除などの業務
・マスター操作や四半期処理・年次処理
・SAP S/4HANAが稼働するインフラの運用業務


と、ここでは網羅できないほど、運用業務は多岐に渡ります。
年次処理など頻度の低い作業は、処理手順をミスするなど誤操作も起こりえます。

運用は「外部委託」しているから大丈夫!とは言い切れない

運用工数の増加や障害対応の課題を背景に、SAP S/4HANAの運用管理を外部委託する
お客様もいます。しかし…

・連携システムの追加など、新たな要件が出るたびに多くの費用がかかる
・自社で管理するシステムと委託先の運用管理ツールが異なり、連携性など考慮が必要
・委託先を変更したいが、利用ツールがニッチすぎて他の委託先が見当たらない

といった課題は珍しくありません。

また、SAPは周辺システムとの連携が必ずといっていいほどあります。

システム毎に異なる管理ツールを利用している場合、管理工数増加だけでなく
異なるツール間のジョブ連携の仕組みが必要
です。

運用を委託するにせよ、
・ツールを熟知した技術者が多い
・万全のサポート体制がある
・管理ツールを集約できる


といった要素は、自社システムの継続的な安定稼働や周辺システムの連携容易性に大きく影響します。
委託先に丸投げせず、利用ツールや運用体制については入念に確認してください。

SAP S/4HANA導入後も「品質UP、工数Down」な運用管理を実現!

アシストでは長らく統合運用管理製品JP1を取り扱っています。
JP1は長年、運用管理ツール市場でNo.1のシェアを誇る製品です。
中でもアシストは、3,000社を超えるJP1導入実績があり、SAP環境での構築経験も豊富です。

  • 運用管理ツール市場No.1
    JP1は安定稼働や機能の充実さなどから多くのお客様に利用いただいており、2020年度も運用管理ツール市場のシェアNo.1※を獲得しています。
  • 3,000社を超える導入実績
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    導入後のサポート満足度も高く、また、国内唯一のJP1ユーザー会で他社事例や最新情報を積極的に提供しています。

※富士キメラ総研「ソフトウェアビジネス新市場2021年版」<運用管理ツール・2020年度>


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SAPのまわりで起こる課題解決

<SAPのまわりで起こる課題や要望(抜粋)>
・SAP S/4HANA移行におけるコストや期間を把握したい
・アドオン開発をせずに帳票基盤を構築したい
・多数のシステムとデータを連携する仕組みが必要
・SAP Fiori採用にあたって、パフォーマンスに懸念がある
・グローバルワンインスタンスで大量ジョブを稼働
 
させたい
・SAP Fiori操作マニュアル作成の工数が膨大

【事例】SAP S/4HANA導入のタイミングでJP1を選んだ理由

私たちのお客様で、SAP S/4HANA導入のタイミングでこれまで使っていたジョブ管理ツールからJP1へ切り替えたケースが多々あります。
では、なぜお客様はSAP S/4HANA導入時にJP1を採用したのか?その背景や効果について、事例をもとにご紹介します。


某機械メーカー様事例

某機械メーカー様では、全体業務の最適化や生産性改善、そして10年先の事業を支えるIT基盤としてSAP S/4HANAを採用する計画がありました。プロジェクトはいくつものフェーズにわかれた数年がかりの大きなものでした。

そのプロジェクトの中にはSAP S/4HANA導入後の運用を見据え「ジョブ管理ツールの更改」というフェーズも設けられました。
なぜお客様は、従来のツールからJP1へ切り替えたのか?その背景や理由をご紹介します。


◆従前の状況と課題◆

・SAPと周辺システムで異なるジョブ管理ツールを利用していた
・監視ツールも複数存在していた
・ジョブが増えるたびに追加費用がかかっていた
・SAP S/4HANA導入後は、運用工数の増加が予想された

◇JP1を採用した理由◇

(1)管理画面の操作性やGUIのわかりやすさ
 ジョブ定義や実行、状態確認において担当者が「わかりやすい」「操作しやすい」

(2)SAPや周辺システムとの連携が可能
 ABAPジョブの呼び出しにとどまらず周辺システムのジョブも併せて処理ができる

(3)ジョブ管理ツールとしての実績
 SAPジョブ管理の実績が多く、ジョブ管理ツールとしても国内の多くの企業が導入している

某化学メーカー様事例

某化学メーカー様では、SAP BWのサービスインを契機に既存のジョブ管理ツールからJP1への切り替えを行いました。
さらにその後も、SAP ERPや基幹系Webシステムへと、JP1の管理範囲を広げていきました。
従来のツールから段階的にJP1へ切り替えた背景や理由をご紹介します。

◆従前の状況と課題◆

・SAP処理終了の状態をエラーと誤認識して不要なエラー通知が発生していた
・短いサイクルでジョブ実行ができなかった
・ジョブの多重設定に制限があり、ジョブの同時実行が自由にできなかった
・これまで利用していたジョブ管理ツールに詳しいベンダーが少なく、相談先も限られた

◇JP1を採用した理由◇

(1)ツールとしての成熟度が高い
 ジョブ管理や監視を行うにあたり、十分な機能が備わっている

(2)ツールに詳しいベンダーや技術者が多い
 アシストはJP1専任サポート部隊をはじめ、多くのJP1プロフェッショナルが在籍

(3)既存ツールから安心して移行できる
 アシストはJP1導入実績3,000社を超え、移行のノウハウやサービスが豊富

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SAPのまわりで起こる様々な課題を解決した事例15選を資料にまとめました。
是非、ダウンロードしてください。

<SAPのまわりで起こる課題や要望(抜粋)>
・SAP S/4HANA移行におけるコストや期間を把握したい
・アドオン開発をせずに帳票基盤を構築したい
・多数のシステムとデータを連携する仕組みが必要
・SAP Fiori採用にあたって、パフォーマンスに懸念がある
・グローバルワンインスタンスで大量ジョブを稼働させたい
・SAP Fiori操作マニュアル作成の工数が膨大

SAP S/4HANA導入時の運用管理の見直しはアシストへご相談ください!

アシストでは統合運用管理製品JP1の他にも、お客様の運用課題を解決する様々な製品やソリューションを取り扱っています。

SAP S/4HANA導入のタイミングで、現状の運用管理に不安をお持ちの方や、自社にはどのような課題が潜んでいるか知りたい方は、お気軽にご相談ください。

製品説明に限らず、現状のヒアリングや意見交換会、企業別勉強会も行っています。
お客様の運用管理課題を解決する一助になれば幸いです。

ジョブや監視ツールをJP1に移行する時に便利なサービスのご紹介



既存のジョブ管理ツールからJP1へ移行する際、現状のジョブ定義の評価やJP1ジョブへの定義変換、移行サービスなど様々なメニューをご用意しています。


サービスの詳細は、下記のリンク先のページをご覧ください。