はじめに
ベンチマークテスト(Star Schema Benchmark)にて検証した、フラッタンテーブルの検索性能をご紹介します。
検証環境
項目 | 内容 |
|---|---|
CPU | 16コア |
メモリ | 122GB |
OS | Red Hat Enterprise Linux 7 |
ノード数 | 3 |
検証結果
以下は、クエリ13種類の実行時間を示した検証結果です。
赤いグラフのみ、フラッタンテーブルを使用しています。

今回の検証では、以下のような1つのファクト表に複数のディメンジョン表を結合して集計するクエリを実行しています。
フラッタンテーブルは非正規化テーブルの形で、ファクト表とディメンジョン表の列を事前に結合して保持しており、検索時には結合処理を行わないため、高速レスポンスを実現しています。
今回の検証で使用したクエリは、結合処理が実行時間の大半を占める処理内容であったため、フラッタンテーブルを使用した場合に大きな効果がありました。
留意点
フラッタンテーブルは事前に結合結果を保持する特性上、以下の2点に留意する必要があります。
非正規化テーブルのため、通常のテーブルと比較して使用ディスク量が多い
フラッタンテーブルの情報を最新に更新するために、リフレッシュ処理を行う必要がある
検証バージョンについて
この記事の内容はVertica 8.1で確認しています。
更新履歴
2017/09/15 本記事を公開
