はじめに
本記事では、バックアップユーティリティ(vbr.py)を使用して事前に取得された複数バックアップ(世代)から、指定したバックアップをリストアする方法をご紹介します。
vbr.pyを使用したバックアップについては、以下の記事をご参照ください。
・Verticaのバックアップ方法
物理オンラインバックアップの章をご参照ください。
https://www.ashisuto.co.jp/cm/analytics-database/vertica_backup/
取得済みバックアップを確認する方法
バックアップを指定してリストアするためには、まず取得済みバックアップのリストを確認します。
バックアップのリストは、新しい順に表示されます。
下記実行例の場合、バックアップ名「fullbackup_20160325_124945」が最も新しい(直近)バックアップです。
なお、バックアップ名に付与されているタイムスタンプは、協定世界時(UTC)のため、9時間を加算した値が日本の時刻になります。
# 構文
$ vbr.py --task listbackup --config-file <バックアップ設定ファイル>
# 実行例
$ vbr -t listbackup -c backup_snapshot.ini
backup backup_type epoch objects include_patterns exclude_patterns nodes(hosts) version file_system_type
backup_snapshot_20181109_052928 full 77 v_ssbm_node0001(testsrv1) v9.1.1-3 [Linux]
backup_snapshot_20181109_052855 full 58 v_ssbm_node0001(testsrv1) v9.1.1-3 [Linux]
backup_snapshot_20181109_052815 full 39 v_ssbm_node0001(testsrv1) v9.1.1-3 [Linux]指定したバックアップをリストアする方法
バックアップの指定には、アーカイブ番号を使用します。
アーカイブ番号は、バックアップ名に含まれるタイムスタンプを示します。
上述の実行例のバックアップ名「fullbackup_20160325_124945」の場合、「20160325_124945」がアーカイブ番号を示します。
# 構文
$ vbr.py --task restore --archive <アーカイブ番号> --config-file <バックアップ設定ファイル>
# 実行例
$ vbr.py --task restore --archive 20181109_052815 --config-file backup_snapshot.ini
Starting full restore of database ssbm.
Participating nodes: v_ssbm_node0001.
Restoring from restore point: backup_snapshot_20181109_052815
Determining what data to restore from backup.
[==================================================] 100%
Approximate bytes to copy: 447404032 of 447404730 total.
Syncing data from backup to cluster nodes.
[==================================================] 100%
Restoring catalog.
Restore complete!なお、archiveオプションでアーカイブ番号を省略した場合には、直近のバックアップが自動的にリストアされます。
検証バージョンについて
この記事の内容はVertica 9.1で確認しています。