生成AI実践・Gleanブログ

  • Gleanとは
2024.09.20

シリーズEで2億6000万ドル超の資金調達。全ての人のためのワークAIビジョンを加速する次世代プロンプト技術を発表

本記事は、Glean社が運営するブログ記事をアシストが翻訳して転載しています。

シリーズE資金調達と企業評価額46億ドルへ

私たちは新たな資金調達と新製品機能の発表をすることができ、大変喜ばしく思います。これらにより、GleanのWork AIプラットフォームはその影響力を拡大し、企業のすべての人々が日常的にAIを活用できるようになります。

現在、企業はAIによる変革の真っただ中にあります。この変革は、過去1世紀における、インターネット、モバイル、クラウドなどの主要な技術革新と同等か、それ以上の大きな影響を与えると予想されています。CIO(最高情報責任者)たちは、この変革の中心にいます。彼らは、迅速かつ安全にAIを組織に導入するという大きなプレッシャーを受けると同時に、社員がAIを活用して成功できるようにするという課題にも直面しています。多くのCIOから共通してお聞きする言葉があります。それは「すべては人にかかっている」というものです。社員がAIを受け入れなければ、企業においてAIの変革を推進することはできません。結局のところ、AIを中心に据えた社員こそが、AIを中心とした企業を作り上げるのです。

Gleanの使命の核心に触れる言葉があります。それは、「人間の可能性を拡大し、卓越した仕事を行うこと」。私たちは、すべての企業の、すべての役割における社員一人ひとりが、日々AIを活用して自分の影響力を飛躍的に高められると信じています。これこそが、社員が最も意義のある仕事に集中し、最終的に自分自身と企業の双方に最良の結果をもたらす鍵となるのです。

しかし、すべての人の日常業務にAIを組み込むのは容易なことではありません。現在よく知られているAIツールは、企業向けではなく消費者向けに設計されています。AIを「仕事で」機能させるためには、仕事に特有のすべてのデータ、人、プロセス、コンテキストとつながり、それらを深く理解する必要があります。また、誰もが使えるほど直感的でありながら、実際の仕事をこなせるほど強力でなければなりません。そして当然ながら、仕事で信頼して使えるほど安全で信頼性が高くなければなりません。これこそが、私たちがGleanで構築しているものです。それが「すべての人のためのWork AI」なのです。これは野心的なビジョンであり、Gleanの社員全員が毎日わくわくしながら一日をスタートさせ、お客様のために革新的なAIソリューションを構築する原動力となっています。私たちはお客様が成功したときに成功し、お客様は社員一人一人が日常業務でAIの力を手にしたときに成功するのです。

本日発表する新たな資金調達とWork AIプラットフォームの機能拡張、そしてブランドの新しい外観は、このビジョンを現実のものとする大きな一歩となります。

Glean、2億6000万ドル超のシリーズE資金を調達。企業価値は46億ドルへ

私たちは、46億ドルの企業価値評価で2億6000万ドル以上の新規資金調達を完了したことを、大変喜ばしく思います。今回のラウンドを共同主導したAltimeterとDST Global、そしてCraft Ventures、Sapphire Ventures、SoftBank Vision Fund 2を新たな投資家としてGleanファミリーに迎えることができました。また、このラウンドに参加してくれた既存の投資家であるCoatue、General Catalyst、ICONIQ Growth、IVP、Kleiner Perkins、Latitude Capital、Lightspeed Venture Partners、Sequoia Capitalからの継続的な支援にも感謝しています。私たちの投資家は、Gleanの設立当初から真のパートナーとして共に歩んでくれました。

シリーズE資金調達と企業評価額

わずか6ヶ月余りでGleanの企業価値が2倍以上になったことは、非常に身の引き締まる思いがすると同時に、「すべての人のためのWork AI」を提供することが、顧客、投資家、パートナー、そして社員にとって、いかに素晴らしい機会を生み出したかを示しています。

今年初めに大規模な資金調達を行ったにもかかわらず、なぜ今回の調達を行ったのかと多くの人に尋ねられました。今回の資金調達は必要だったのでしょうか?いいえ、実際のところ必要ではありませんでした。この調達後、私たちは現在5億5000万ドル以上の手元資金を保有しており、急速に成長するビジネスと合わせて、有機的にイノベーションを継続的に推進することができます。しかし、過去1年間でGleanへの需要がさらに加速しているのを目の当たりにし、世界最大級の企業を含む顧客の増大するニーズに応える時が来たと判断しましたし、私たちはその期待に応えることができると、以前にも増して確信しています。

それはまず、私たちのチームから始まります。私たちは、研究開発、マーケティング、管理部門において世界中に社員を拡大し、グローバルでの社員数は500人以上へと規模を拡大しました。Gleanは顧客に愛される製品と体験を構築し、提供してきました。過去1年間だけでも、Gleanは事業規模を3倍以上に拡大し、現在では業界や地域を超えて幅広く採用されています。Gleanの顧客には、通信、銀行、小売、旅行、ソーシャルネットワーキング、製造、半導体、電子機器など、各分野における「トップ10の最大手企業」の多くが含まれています。

革新的なWork AIソリューションを提供する業界のリーダーGlean

しかし、おそらく私たちが最も興奮する統計結果は、ユーザー採用率、日常的な使用状況、そしてGleanへの愛に関するものです。「すべての人のためのWork AI」は、Gleanが誰もが日常業務で使用する製品と体験を提供しない限り、現実のものとはなりません。日々の業務で使用するツールについて考えてみると、おそらくそのリストはかなり短いでしょう:チャット(Slack、Teams、その他)、メール、カレンダー、ビデオ会議、そしてお好みの生産性向上のためのオフィスツールです。私たちの顧客は、GleanのWork AIアシスタントが、10年ぶりにこのリストに加わる新しいツールになりつつあると言っています。実際、使用統計を見ると、Gleanアシスタントのユーザーは1日平均5回のクエリを行っており、これは人々が通常Googleでウェブ検索を行う頻度とほぼ同じです。そして、Gleanの顧客ベース全体で、平均約40%のDAU/MAU(月間アクティブユーザーに対する日間アクティブユーザーの割合:ユーザーエンゲージメントの指標)を記録しており、一般的な企業向けSaaSソリューションのDAU/MAUを10-20%も大きく上回っています。

私たちが深く感謝していることは顧客のGlean愛ですが、それを最もよく表しているのは、最近あるGleanユーザーが熱心に語ってくれた言葉です。「Gleanは私にとって第二の頭脳です...もう二度とこれなしで仕事をすることはないでしょう。」

次世代プロンプト技術の導入:「ボックスを超えた」AIの活用へと拡大

Gleanの次世代プロンプト技術

21世紀に入るタイミングで、Googleは強力な機械学習モデルの上に、現在では普遍的となった検索バーインターフェースを追加し、検索ボックスにキーワードをいくつか入力できる消費者なら誰でも、検索と発見ができるようにしました。時が経ち、AIは昨年初めに一般家庭でもバズワードとなりました。OpenAIがGPTモデルにチャットインターフェースを追加し、ついにボックスに数語を入力できる人なら誰でも利用できるようになったのです。しかし、2年も経たないうちに、その「シンプルなボックス」が制限になってきました。AIモデルは猛烈なスピードで進化していますが、ユーザーは非常に単純なユースケースでのみ、ボックスに数語を入力するだけとなっています。AIアシスタントを使用しようとした人なら誰でも、プロンプトエンジニアリングが難しいという現実に直面したことでしょう。そもそも、なぜユーザーは毎回空白のボックスから始める必要があるのでしょうか?AIのパワーユーザーが現れつつある一方で、隣の席の同僚が「ボックス」を見つめて立ち往生し、AIに威圧され、どこから始めればいいのかわからないという状況も同じくらい一般的です。今こそ、「ボックスの外」に出る時が来たのです。

今日、Gleanは次世代プロンプト技術を導入し、一連の高度なプロンプト機能により、GleanのWork AIプラットフォームを新しいユーザー、新しいユースケース、そして新しいインターフェースへと拡大します。

多様なGleanの次世代プロンプト技術

  • 高度なプロンプト
  • 高度なプロンプトは、より複雑な推論のために多段階RAG(Retrieval-Augmented Generation)を採用することで、複雑な分析とワークフローを自動化する新しい多段階プロンプトです。ユーザーは自然言語で高度なプロンプトを作成し、Gleanに複数の検索と推論のステップを実行させ、それぞれの先行ステップの出力を踏まえた結果を得ることができます。

  • プロンプトビルダー
  • プロンプトビルダーは、プロンプトエンジニアリングを簡素化するための新しいスタジオ作成ツールで、ユーザーがプロンプトを作成、編集、テスト、反復、保存することができます。ユーザーは簡単にプロンプトをチームメイトにリンクして共有でき、チームメイトはそれらのプロンプトの独自バージョンを継続して構築し、改良することができます。

  • プロンプトライブラリ
  • 各組織は独自のプロンプトライブラリを持ち、Gleanからの推奨プロンプトだけでなく、組織自身のユーザーが保存し、組織のプロンプトライブラリに共有したプロンプトも含まれます。すべての従業員が日々の業務に役立つプロンプトを発見でき、チーム、部門、企業は全員のために最適なプロンプトをキュレーションできます。オンラインのプロンプトライブラリを探索して、既に今日使用されているプロンプトをご覧ください。

  • Zendesk及びSalesforce Service Cloud向けGlean Assist
  • カスタマーサポートチームは、ZendeskやSalesforce Service Cloudなどの主要な顧客サービスアプリケーション内で直接Gleanを使用できるようになりました。この新しい組み込み型エクスペリエンスにより、カスタマーサポート担当者やカスタマーサクセスマネージャーは、日々使用しているアプリ内で直接、顧客にサービスを提供し、チケットをより迅速に解決することができます。

    Gleanの次世代プロンプト技術の詳細については、本日のGlean GO: Beyond the box 秋'24ローンチイベントをご覧ください。セールス、エンジニアリング、サポートに従事するGleanの社員が、これらの新しいプロンプトを日常業務で活用する様子をデモでご覧いただけます。Work AIで従業員とビジネスを変革する方法を探している多くの組織の一つであれば、ぜひ今日からパーソナライズされたデモをご覧いただきたいと思います!
    Gleanの詳細説明やデモのご希望はこちらのお問い合わせフォーム から!


    執筆者情報:

    Arvind Jain
    CEO
    Glean Technologies, Inc.
    元記事:https://www.glean.com/blog/glean-series-e-prompting-launch


    Googleで特別エンジニアとして10年以上に渡り検索、マップ、YouTubeなどの様々なチームを牽引。2014年にクラウドデータ管理企業のRubrikを共同設立。2019年にはGleanを設立しCEOに就任。2023年には米国フォーブス誌の「仕事の未来を再考するリーダー50人 」に選出。

    関連している記事

    • Gleanとは
    2024.10.08

    コミュニケーションが活性化!GleanのKnowWhoでつながる力

    社内の特定のスキルや経験を持つメンバーを簡単に見つけることができる、Gleanの「People機能」についてご紹介してます。

    • Gleanとは
    2024.09.19

    GleanとDatabricks AI/BI Genieのパートナーシップにより、複雑なデータの照会が可能に。企業データの全範囲を活用

    GleanとDatabricks AI/BI Genieのパートナーシップにより、Databricksの構造化データ処理の高度な機能を活用し、一般ユーザーが自然言語で表形式の情報を発見・分析できるようになります。

    • Gleanとは
    2024.09.18

    Glean AppsとAPIの登場:安全で拡張性のあるカスタム生成AI エージェントの構築

    Gleanに新たな機能が追加され、より安全で拡張性のあるカスタム生成AI エージェントの構築ができるようになりました。

    ページの先頭へ戻る