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事例発表 データベースセッション

アシストフォーラム データベースセッション

「企業の情報活用をアシストする」をテーマに、東京、大阪、名古屋、福岡の4会場でアシストフォーラムを開催させていただきました。その中から、データベースに関する事例セッションをご紹介いたします。

目次

※社名五十音順で掲載


IHI基幹システム統合DB基盤を支えるExadata事例


日本を代表する総合重工業であるIHIは、航空エンジン、プラント、ターボチャージャーなど多種多様な製品を提供している。

当セッションでは、経理システム刷新を契機とした、Oracle Exadata Database Machine(以下、Exadata)による統合DB基盤の構築についてお話しいただいた。

経理システムの核となるホストコンピュータは40年前から稼働しており、仕様はブラックボックス状態。決算処理の早期化や制度変更に迅速に対応するため、オープン化を決断した。

同時期に周辺システムもリプレースを控えており、経理システムだけではなく、周辺システムのDBも集約可能な統合DB基盤を構築することとなった。

Exadataは高い可用性と性能が統合DB基盤として適していることや、アシストの安心できるサポート体制を理由に選定。ユーザー企業を訪問し、生の声が納得感を持った導入につながったと人見氏は語る。

Exadataは統合DB基盤としてDBサーバ複数台を集約し、ここまで3年間無停止運用を継続している。また、これまで月次で行っていた経理処理を日次に大幅短縮することに成功した。

今後は他事業部門のDBもExadataへ統合させて、IHIの共通DB基盤としてさらに成長させていきたいと構想を語られた。

(発表会場:名古屋、東京)

アシストフォーラム データベース事例 株式会社IHI


意思決定の透明性を高める!カブドットコム証券のデータ分析基盤とは


アシストフォーラム データベース事例 カブドットコム証券株式会社

大手ネット証券では唯一「システム内製化」を実現し、かつ「メガバンクグループ」に所属するカブドットコム証券。顧客の投資成績向上を実現するため、蓄積された膨大なデータの分析、活用が求められていた。しかし、データ分析基盤に本番データがロードされるのが翌日であり、帰宅前に分析を開始し翌日結果を確認するなど分析速度も遅かったため、取引中の異常値をすぐに分析するなどのリアルタイムな分析や、コールセンターの問い合わせ分析や投資信託コストの可視化などの様々な分析の試行が困難だった。

こうした課題を解決するため、データ分析基盤とBI基盤の強化、利用者の分析スキル向上、KPIの高度化を目指すプロジェクトチーム結成の三つの施策を実施。データ分析基盤では、DataSpiderとVerticaの導入により、30分前の取引状況がすぐに分析できるようになり、旧基盤で1,800秒かかっていた検索処理がVerticaでは2秒と処理性能も大幅に向上した。三つの施策の効果により、利用者の思考を妨げずに様々な切り口での分析の試行が可能になり、データ志向の意思決定が社内に定着した。

同社では、Verticaの機械学習機能の活用も視野に入れながら、個人投資家の資産形成を支援するための取り組みを今後益々強化していく。

(発表会場:東京)

関連製品


クラウド活用とテスト自動化で工数削減と品質向上を同時に実現


関西を中心として電気事業を展開している関西電力は、電力やガスの自由化を受け、近年、ガス小売りや東京エリアでの電気小売りにも参入している。同社は、Oracle CloudとOracle RAT を利用することで、DBサーバのリプレースやバージョンアップ時に必要となるテスト工程において、大幅な期間短縮と精度向上に成功した。

Oracle Cloudは、すぐに利用できて拡張も容易で、使用した分だけの料金体系等が魅力だ。以前は、テスト用DBの構築に、社内調整や準備で半年かかることもあったが、Oracle Cloudを使うことで大幅な期間短縮を実現した。また、Oracle RATであれば、テストに利用するSQLを記録する環境と、そのSQLを実行する環境だけがあればよく、数十万本のSQLを用いた非常に網羅性の高い単体テストを工数をかけずに行えたことから、新DB環境リリース前に様々な問題が解消できたという。工数をかけずに品質が向上し、プロジェクト期間の短縮をもたらす両製品について、今後は適用シーンの拡大も検討しながら活用していくと締めくくった。

(発表会場:大阪、名古屋、福岡)

アシストフォーラム データベース事例 関西電力株式会社

  • Oracle Real Application Testing

ODAによる基幹系システムと分析用DWHの「ニキビケア」3ステップ術


アシストフォーラム データベース事例 ザ・プロアクティブカンパニー株式会社

ニキビケア化粧品のトップブランド「プロアクティブ+」を展開するザ・プロアクティブカンパニー(以下、TPC)では、基幹(受発注)システムにOracle Database 10gとDWH専用データベースを使用していたが、昨年8月に基幹の受発注システムの安定稼働と処理の高速化、および高度な情報分析用基盤としてOracle Database Appliance(以下、ODA)を採用。

これにより従来利用していたサーバ7台およびDWHを統合できたことで、運用費用も含めて50%以上のコスト削減が達成できたと語った。

また不安定だった受発注システムのレスポンスが改善したことでコールセンターにおけるECサイトのコンバージョン率が向上するなど、導入してからレスポンスに関するクレームはゼロ。DWHにおいても、以前は1日前のデータ提供のみだったため現場のニーズに合っていなかったが、今回リアルタイム分析ができるようになったことで現場の要求にも応えられるようになった。

アシストの献身的なサポートにより、プロジェクト開始から約1.5ヵ月でODAへの移行が完了、その後も「アシストによるODAとJP1のサポート窓口が同じなのがとても助かった」と語られた。

また今後は、有事の際の事業継続対策として、Oracle Cloudを活用および新BIツールの検討も計画していると述べられた。

(発表会場:東京)


生協宅配事業「コープデリ」の在庫管理システムをEDB Postgresで再構築


1都7県121箇所の配送センターから約6,000台のトラックで約5,500品目の商品を組合員の自宅に届ける生協宅配事業コープデリ。2010年のITロードマップ作成において、セキュリティ、開発手法の検討、運用標準の策定とともにITコスト削減が中長期的課題に。その解決策の一つがミドルウェアの中で最も高価なDBMSでのOSS活用である。

ビジネス用途での採用実績が多いPostgreSQLが最有力候補になり、必須だったヒント句が使えるEDB Postgresの採用を決定。エンタープライズ向けの運用管理ツールの充実や他DBとの高い互換性も採用の決め手となった。

再構築の対象となったのは、当時使い勝手の向上を目的に再構築を控えていた在庫管理システムである。EDB PostgresでのDB再構築はほとんど問題なく実施できたため、新システムの要件定義と運用移行作業に十分な時間をかけることができた。新システムへの移行後も極めて安定して稼働している。

また、初期投資の不要なサブスクリプション形式かつ割当てCPUコアのみの課金であることから、従来のDBとの比較では、5年間の総額で85%ものコスト削減を実現した。

コープデリ連合会では今後、大規模トランザクションでの性能検証も実施しながら、より広範囲にEDB Postgresを適用、ITコスト削減をさらに推進していく。

(発表会場:大阪、東京)

アシストフォーラム データベース事例 コープデリ生活協同組合連合会

関連製品


アベノミクス第3の矢を支えるVertica
国民皆保険制度を、子の代、孫の代まで存続させるために


アシストフォーラム データベース事例 株式会社データホライゾン

医療情報に特化した情報処理を事業とするデータホライゾンは、高齢化や医療技術の高度化によって年々医療費が増え続ける中、日本の医療を支える国民皆保険制度の維持、存続をデータ活用の面で支援している。

高齢者を含め、誰もが活躍できる社会を目指すアベノミクスでは、健康寿命の延伸を実現するため、レセプトや保険指導等の電子化された医療データに基づき、データヘルスに取り組むことを健康保険組合に義務化。そのため、データホライゾンが取り扱う医療データ量が急増し、データベースシステムにおいて夜間バッチが翌朝までに終わらない、データ量が巨大すぎて異常終了するといった問題が発生した。問題解決と今後のデータ量増加に対応するため、複数製品の評価を行い、次期デーベースとしてVerticaを採用。大量データの処理性能、インデックス不要でチューニングが簡単、専用の特殊なハードウェアが不要、ランニングコストの低さ、保守サービスの品質が採用の決め手となった。導入後、処理性能は6~7倍向上し、特定の処理については6時間かかっていたものが、わずか4分で済むようになった。最後に、データホライゾンはVerticaとともに国民皆保険制度を支え続けていくと締めくくった。

発表会場:大阪

関連製品


Oracle Database 12c Release 2 最新情報とアップグレード成功のポイント


米Oracle社は毎年1,000億円を投じDB製品に関する新技術の開発や改善を行っている。最新版のOracle Database 12c Release 2では、300種類以上の新機能を追加。その中から、主要な三つの技術を中心にお話しいただいた。

第一が「In-Memory」。新機能のIn-Memory FastStartやスタンバイ上でのIn-Memory稼働が可能となり、リソースの有効活用や高速な集計/検索等のリアルタイム分析が実現した。分析の性能では、最大100倍を実現したと桑内氏は語る。

第二が「Big Data」対応。簡単、迅速、セキュアなBig Data活用の仕組みを提供するのが、Oracle Big Data SQL。IoTやセンサー、ログデータ等の非定型データを含むBig Dataの取り込み、機械学習の統計解析技術を組み込む等、Big Data技術を強化した。

第三は同社が最も注力している「Cloud」。Oracle Multitenantにより、革新的コスト削減に成功した。Cloudに最適な仕組みとプラガブルDBにより、少ないリソースと工数で散在するDBの集約と容易な管理運用が可能となった。

最後にDBバージョンアップ時の最大の関門となる、膨大なテスト工数の大幅削減を実現する、Oracle Real Application Testingを紹介いただいた。

(発表会場:名古屋)

アシストフォーラム データベース事例 日本オラクル株式会社

関連製品


ODAによる基盤刷新 ~人事クラウド+BPOを支えるインフラ~

アシストフォーラム データベース事例 ラクラス株式会社

“All Cloud, All Digital”をコンセプトに革新的な人事BPO(Business Process Outsourcing)サービスを提供するラクラス。インソースを消費しないビジネスモデルを徹底的に追及し、顧客の社内経営資源消費を最小限まで削減。コアビジネスへの集中に大きく貢献している。

2014年、マイナンバー制度やグローバル基準の安全性確保の必要性から次世代システムの開発を開始。それに伴いデータベース基盤にOracle Database Appliance(以下、ODA)を採用。

既存の三つのデータベースをODAへ集約。当初想定していたIAサーバ/Enterprise Edition(以下、EE)構成をODA/EEにすることでデータセンター費用、人件費等を含め、5年間で約8,000万円(約50%)のコスト削減を実現した。

また、アプリケーション側およびデータベース暗号化機能の併用によりサービスの安全性を強化。性能低下も一切無く他社との差別化も図れた。インソースを徹底するラクラスにとって、アシストのサポートサービス「DODAIコール」導入による社員の工数削減のインパクトも大きい。

ラクラスは、ユーザー数の増加に伴う機能利用領域の拡張などを含めた次世代システムの準備中であり「人事・給与業界をガラリと変えるほどの革新的なシステム」を目指していく。

(発表会場:東京)


OSSを最大活用し、可用性担保とパフォーマンス向上を実現
~PostgreSQLレプリケーションを用いた冗長化~

「われわれは、つねに品質を第一とする」を企業目的に掲げる大手半導体・電子部品メーカーのローム。素材製造から製品組立、さらにはシステム開発までをできる限り自社で行うことで、徹底したトレーサビリティによる高品質を追及している。スモールスタートで品質データ管理システムを自社開発した同社。年々そのシステムの重要度が高まるにつれ、システムダウンが生産品質に深刻な影響を与える懸念も膨らみ、可用性の確保が急務となった。システムの冗長化に向けて、専用ハードウェアや仮想化ソフト、PostgreSQLの機能を用いた冗長化について調査を開始。比較検討した結果、PostgreSQLのレプリケーション機能を用いることで、商用DBに匹敵する高い可用性を持つシステムの構築ができると判断した。専用ハードに比べると、PostgreSQLはOSSであることから大幅にコストを抑えられるが、最も大きな決め手となったのは、長年に渡って自社内で培ったPostgreSQLの運用経験だったという。

冗長化された品質データ管理システムにより、万が一のトラブル時にも、生産を継続することが可能となった。生産管理を支えるような重要なシステムを構築する際にも、OSSは有力な選択肢であると評価している。

発表会場:大阪

アシストフォーラム データベース事例 ローム株式会社

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