逆転発想の勝利学 ~輝くチームのつくり方~
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Guest Speaker
元全日本女子バレーボール代表監督
眞鍋 政義 氏
高校、大学、日本リーグ(現、Vリーグ)と、セッターとして数々のタイトルを獲得。国際大会経験も豊富で、1988年のソウルオリンピックをはじめ多くの国際大会に出場。日本を代表するセッターとして長きにわたり活躍した。
現役引退後は、久光製薬スプリングス監督で指揮を執った後、2009年に全日本女子代表監督に就任。2010年の世界選手権では、試合中にiPadを駆使し緻密なデータ分析をしながら指示を出す「IDバレー」で同大会32年ぶりとなるメダルを獲得(銅メダル)。2012年ロンドンオリンピックでは28年ぶりとなる悲願の銅メダルをもたらした。
監督はモチベーター
現役引退後、全日本女子バレーボールの監督として就任した眞鍋氏。女子アスリート集団をどのようにまとめ、世界へ挑戦したのかについてお話しいただいた。
監督とはカリスマではなく「モチベーター」である。選手だけでなく、コーチやトレーナーが同じように高いモチベーションを持ってこそ、一体となって総合力で勝負できる。世界一になるためには何でもやってみることが重要である。例えば、日本選手は身長が低いが、守備なら体力と技術で世界と勝負できるとして、ネットの向こうから男子選手が打ち込みスパイクをレシーブする練習を毎日続けたという。選手の腕は痣だらけになったが、やっているうちに目が慣れ、実戦でも返せるようになった。
データ分析とプラス思考
眞鍋氏は、アナリスト・スタッフが入力した各選手の試合でのスパイク決定率やレセプション返球率など様々なデータが入ったiPadを試合で駆使した。そうしたデータを客観データとしてリアルタイムに使用し、選手交代などを行う、コート外ではまさに情報戦であった。
バレーボールのように「間がある」スポーツでは特にプラス思考が大切である。そのためのメンタルトレーニングも行ったという。試合前に選手たちに見せたという「モチベーションビデオ」の映像と音楽に、オリンピックの感動が再びよみがえる熱い講演であった。
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