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キャリアは50歳からもう一度おもしろくなる。アシスト流「ベテラン活躍」

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#キャリア支援
キャリアは50歳からもう一度おもしろくなる。アシスト流「ベテラン活躍」

アシストでは、中期経営計画「超サポ-26」の重点人事施策として「ベテラン社員の活躍(以下「ベテラン活躍」)」を位置付けました。ベテラン活躍施策は、主に50歳以上の正社員や60歳以上の嘱託社員が、年齢に関わらずアシストで生き生きと活躍できるよう支援する取り組みです。

本記事では、この取り組みの背景、施策で見え始めた効果、実際に活躍しているベテラン社員の事例を通して、ベテラン活躍には何が必要なのかを紐解いていきます。


ベテラン社員の経験と知見は会社の財産、2025年に「中期経営計画」の重点人事施策として「ベテラン活躍」が始動

アシストでは10年ほど前から50歳以上の社員数が増加し、現在では約1,300名の社員のうち約2割を占めるようになりました。今後は50歳以上の社員比率がますます高まる見込みですが、100年続く企業を目指すアシストにとって、特に50歳以上のベテラン社員の豊富な経験・知見は会社の大切な財産として欠かせないものと捉えています。

そこで2025年に、人事部の中で「ベテラン活躍プロジェクト」が立ち上がりました。50歳以上の社員・60歳以上の嘱託社員の「ありたい姿やキャリア」の実現を支援するため、キャリアと制度の両面で施策の検討・実施を開始したのです。

人事部長の長田 誠さんは、取り組みの狙いを次のように話します。


長田 誠さん

「ベテラン活躍」を経営・人事の重要テーマに置く企業は増えており、 アシストも中期経営計画の重点施策の一つに据えられるようになりました。

人事部としても、50歳以上の社員が学び直しを通じて新たな可能性を広げ、活躍の場を得られる施策を積極的に取り入れていきたいと考えています。年齢に関係なく、一人一人が能力を発揮し、成長を実感しながら、会社や組織に貢献していける場作りを支援していきます。



サーベイや面談から明らかになった、50歳以上の社員の不安

アシストでは、60歳で定年退職を迎えます。これを機に、今後はゆっくり過ごしたい、会社員時代にはできなかったことにトライしたいと考える社員がいる一方、再雇用制度を利用して会社やチームのために変わらず一線で働き続けたいという社員が年々増えています。

しかし、社内の対話型サーベイや個別のキャリア面談では、特に定年を控えた社員から、次のような不安が寄せられており、迅速かつ体系的な支援の検討が必要となっていました。

  • 役職定年など(例:部長職を退くなど)、組織内での自身の役割の変化
    年下の上司との関係性を気にしたり、組織で何をやるべきなのかが分からなくなる

  • 年齢構成の異なる職場における孤立感
    若手が多い組織に所属している場合、疎外感を感じる

  • 自身に求められることの変化
    若手・中堅社員とは異なり、後進支援やスキル継承が求められ、新しいチャレンジは期待されていないと感じる

  • 再雇用に対する不安・評価などに対する納得感
    定年前と同じような量・質で働き続けられるかに対する不安。または、意欲はあるが賃金を含む評価面での納得感が薄い

上記は一例ですが、働き続けたいという気持ちとは裏腹に、「このまま組織に居続けていいのだろうか」「上司から期待されているのだろうか」「周りの人は自分をどう見ているのだろうか」という不安で、日々心が揺れ動く社員も多いといいます。

また、50代になると、仕事での不安に加え、自身の健康不安、親の介護による離職、これまで当たり前のように得ていた収入が退職により途絶えるといった「お金」に関する不安などの比重も大きくなっていきます。


57~59歳を対象に、キャリア研修とキャリア面談を実施

2025年度は、アシスト初となる、57~59歳を対象とした「キャリア研修およびキャリア面談」を実施しました。これは対話型サーベイや個別のキャリア面談で寄せられていた、定年前の社員の不安を払拭するための対策でもありました。

アシストでは、新入社員から40代後半までの社員を対象に、キャリアを自律・充実させるための様々なプログラムが用意されていますが、50代以降は、定年に向けた制度面(嘱託制度、退職金・年金制度)を説明するガイダンスが中心となっていました。

ベテラン社員が漠然と抱える不安を払拭し、生き生きと働き続けるためには、「キャリア形成」という視点が欠かせません。今回のキャリア研修および面談は、定年を目前にして、何を不安に感じているのかをきちんと言語化し、生き生きと働き続けるための次の一歩につなげることが狙いです。

しかし、受講対象となった社員が若手だった頃は、現在ほどキャリア形成や社員教育の制度が整っていませんでした。そのため、キャリア形成という考え方に、なじみがない社員も多かったといいます。研修開始時には「今から自分が組織のために何をすべきなのか分からない」「具体的にやりたいことが思いつかない」という声もありました。研修後のアンケートでは、回答者の85%が「受講して良かった」と答え、学び直しや資格取得に向けて動き出した社員もいました。

ベテラン活躍プロジェクトでは、研修を通じて、「これまでキャリアや教育という言葉にあまり触れてこなかった世代ほど、将来に対する漠然とした不安を抱えやすいのではないか」と感じ、今後は、50代前半から嘱託社員にまで受講対象を広げていくことを検討しています。

「ベテラン活躍プロジェクト」推進担当の豊田 敬子さんは、次のように語ります。


豊田 敬子さん

アシストの中で働き続けていくには「会社の期待」と「自分が実現したい働き方」をすり合わせ、変化に合わせて自分の役割や行動を前向きに更新していく力「アダプタビリティ」が大切だと思っています。

私自身も含め、ベテラン社員の方々には、キャリア研修やキャリア面談を通じて、自分のやりがい・生きがい・価値観を思い出していただき、会社との対話を通じて納得できる貢献の仕方を見つけ、これまで以上に活躍してほしいと願っています。


アシストでは、これ以外にも、ベテラン社員向けの情報発信サイトの立ち上げ、各種ガイドやQ&Aの整備、ライフプランセミナー、勉強会の開催なども用意しています。2026年も継続して、制度とキャリアの両面で、ベテラン社員を支えるための施策を検討・実施していく予定です。


まだまだ現役で活躍中!「ベテラン活躍」を体現する社員たち

研修参加者からは「ロールモデルを知りたい」「活躍している人の事例を見たい」という声が寄せられました。それを受け、嘱託社員を含むベテラン社員のインタビュー動画を公開しています。

ここからは、営業職と技術職として働く3人の社員が、自分らしい働き方を模索しながら、次の一歩を踏み出している姿をご紹介します。自身の不安克服を惜しみなく共有する人、変化を自然に受け止めて挑戦を続ける人、独自のスタイルで次の世代と向き合う人。そこには、「ベテラン活躍」の多様なかたちが表れています。


事例1:「もう一つの軸」を持つということ——営業職 尾門 寿一さんの場合

2025年に定年を迎えた尾門さんは、現在、嘱託社員として営業の仕事を続けています。お客様と直接向き合い、年齢を重ねても成長を感じられる営業の仕事は非常に楽しく、できる限り続けたいと考えています。

尾門さんは50歳を過ぎてから、自身の資産状況を見直す必要性を感じたことをきっかけに、退職金、年金、保険など、お金に関する知識を深め、ファイナンシャルプランナー(FP)の資格を取得しました。個人の資産については「会社から丁寧に教えてもらえるテーマではないからこそ、他の社員には自分のように失敗しないように早めのアドバイスができれば」と考え、社内の希望者を対象に、自身が学んだ制度や仕組みを共有する勉強会を開いています。

尾門さんは、営業の仕事とFPの知識を活かした活動のどちらにも、相手の役に立つ喜びと、自身の成長を感じることができると言います。今は、この2つを軸に、65歳を超えても活躍している姿を思い浮かべながら「生涯現役」を目標に取り組んでいます。


尾門 寿一さん

<営業職:尾門 寿一さん>

ベテラン活躍という言葉の受け止め方は人によって違うと思いますが、会社の中だけでなく、プライベートも含め、「その先の自分がどうありたいか」を考えることが大事だと感じています。

私の場合は、営業の仕事に加え、FPで学んだことを周りにも共有していく中で、将来の自分の姿を思い描けるようになりました。それも自身の健康があってこそなので、無理なく自分を調整しながら楽しんで続けていきたいですね。



事例2:変化することを自然に受け止める——技術職 杉乃 敏也さんの場合

DX技術本部でプリセールスを担う杉乃さんは、これまで、営業と技術をつなぐプリセールスチームの立ち上げ、マーケティング、クラウドや新しいアーキテクチャーへの対応など、その時々で新しい役割に向き合ってきました。現在は、Snowflakeを中心とした新しいクラウド系技術を習得し、お客様に合わせたオーダーメイドのカスタマイズ支援の立ち上げと実践に旗振り役として取り組んでいます。

杉乃さんが大切にしているのは、変化を特別なこととして捉えていない姿勢です。ITもお客様のニーズも変わっていく中で、会社の方向性や自分の役割が変化するのは自然なこと。その中で「新しいものは楽しい」という感覚を持ち続け、お客様に役立つことを起点に仕事を考えてきたと言います。

また、定年後を見据え、早いうちからお金の準備や勉強をしておくことの大切さも強調しています。変化に前向きであることと、足元を見据えて備えること。この両方を自然に実践している姿は、ベテラン活躍のもう一つのかたちと言えそうです。


杉乃 敏也さん

<技術職:杉乃 敏也さん>

私は昔から新しいものに関わるのが好きでしたし、その時々で必要なことに向き合ってきた結果、色々な仕事を経験することができました。

アシストは、お客様に役立つものを届ける会社です。その本質は変わりませんが、お客様が求めていることに対し、会社や仕事の形が変わっていくのは自然な流れです。これからも、お客様の話をきちんと聞き、お客様のお役に立てるような仕事を続けていきたいです。



事例3:独自の道を楽しみながら切り拓く——営業職 佐藤 高志さんの場合

戦略営業部の佐藤さんは、営業現場で活躍しながら、新人育成にも取り組んでいます。入社から40年、若手の頃は技術職として新市場開拓に挑み、営業職に転向してからは広大なテリトリーを新規開拓するなど、一見ハードルの高い役割や環境にも、「楽しみながら切り拓く」スタンスで向き合い、自らの活躍の場を広げてきました。

定年を間近に控えて取り組み始めた新人育成でも、佐藤さんが大切にしているのは、自身の経験や型を一方的に押し付けるのではなく、若手社員が自ら考え、自分なりのスタイルを見つけられるよう支えることです。次の世代と愉快に学び合いたい。その想いのもと作られた営業向けの育成プログラム「愉快塾」は、今では新人営業の登竜門として重要な場になっています。

会社から与えられた役割をこなすだけではなく、「自分は何を面白いと思うのか」「どんな価値を生み出したいのか」を問い続けてきた佐藤さん。複雑で変化の多い時代だからこそ、誰かの正解に合わせるのではなく、自分なりの軸でキャリアを描いていく。その背中は、愉快塾の受講者や若手社員にとって、大きなロールモデルとなっています。


佐藤 高志さん

<営業職:佐藤 高志さん>

私は「あまのじゃく」なのかもしれませんが、人と同じことはやりたくありません。だからこそ、独自の道を楽しみながら切り拓いてきたのだと思います。

愉快塾の受講者に対しても、自分のスタイルを見つけ、個性を最大限に発揮し、自分たちベテランをどんどん追い越していってほしいですね。

また若手だけでなく、今の40代・50代前半の現役世代の方たちにも、第一線で活躍してもらいながら、次のアシストを考える時間をぜひ作ってもらえたらと願っています。



ベテラン活躍は、会社の取り組みだけでは完結しない

今回の取材を通して見えてきたのは、ベテラン活躍は、制度だけで実現するものでも、個人の努力だけに委ねるものでもないということです。

アシストは、ベテラン社員の経験や知見を大切な財産と捉え、その力をこれからも活かせるよう、必要な情報の提供、対話の場づくり、制度面の整備などを行っています。一方で、ベテラン社員には、定年前後の役割や再雇用、評価への納得感、協働の難しさなど、言葉にされにくい不安があります。これを払拭するために定年前の社員に対する研修も開始されていますが、会社は継続して必要な支援を整え、社員はその中で自分のこれからを考え、必要に応じて学び直したり、働き方を調整していく。会社・組織と個人の双方の歩み寄りと積み重ねが「ベテラン社員が長く活躍できる力」につながっていきます。

今後、50歳以上の社員比率がさらに高まることも見込まれており、ベテラン社員の活躍は、これからの会社を支える重要なテーマの一つです。 年齢に関係なく、社員一人一人が生き生きと働き続けられる会社であるために。ベテラン活躍の取り組みは、これからも続いていきます。



長谷川 真里

<編集後記 / 長谷川 真里>

取材を通して感じたのは、アシストには、制度や研修、勉強会など、ベテラン社員を支える仕組みが思っていた以上にあるということでした。一方で、各ベテラン社員のお話を聞き、それらは「用意されているから安心」というものではなく、自分自身がこれからをどう考えるかによって、初めて意味を持つのだとも感じました。周囲のベテラン社員がどんなことを大事にし、どんなふうに働き方を見つめ直しているのか。その声に触れながら、自分自身も将来像を少しずつ言葉にしてみたいと思いました。


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