- ジョブ管理
【JP1/AJS3】無償利用可!V13新機能「マネジメントポータル」でJP1/AJS3の稼働状況を可視化
V13で新たに実装された、JP1/AJS3システムのリアルタイムな稼働状況をWEB画面で確認できる「マネジメントポータル」機能について詳しくご紹介します。
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失敗の許されない、ジョブ管理システムの本番リリース作業。トラブル無く運用を開始するには、①開発環境でジョブ定義を作成・検証する、②ジョブ定義を本番環境へ移行する、③新しいジョブ定義に切り替えて本番運用を開始する、という3つのステップを正しい方法および手順で行っていきます。
この記事では、②の「ジョブ定義を本番環境へ移行する」際に利用するコマンドをご紹介します。JP1/AJS3 を利用したジョブ管理システムの本番稼働を予定している方、必読です。
JP1/AJS3のジョブグループ、ジョブネット、ジョブなどの構成情報を「ユニット定義」と呼びます。
このユニット定義を、「ajsprint」コマンドでエクスポートして、「ajsdefine」コマンドでインポートします。「ajsprint」を実行すると、ユニットの定義情報が開発環境に任意のファイル名でエクスポートされ、「ajsdefine」を実行すると、ファイルの内容に基づいて本番環境にユニットが定義されます。
以下のユニット構成を例に、コマンド実行例をご紹介します。
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スケジューラーサービス AJSROOT1 配下にルートジョブグループ JobGrp_A があります。
JobGrp_A には JobNet_A1 と JobNet_A2 が同じ階層にあります。
ワイルドカード「*」を指定することにより、スケジューラーサービス配下全てのユニット定義をエクスポートできます。
Windowsの場合
> ajsprint -F スケジューラーサービス名 -a /* > 任意の出力ファイル名
UNIXの場合
# /opt/jp1ajs2/bin/ajsprint -F スケジューラーサービス名 -a "/*" > 任意の出力ファイル名
※スケジューラーサービス名は、上記画像の「AJSROOT1」の事になります。
コマンドオプション「-a」に、エクスポートしたいジョブグループ名、ジョブネット名を指定します。
JobGrp_A配下全てをエクスポートする場合、 -a /JobGrp_A と指定します。
JobNet_A1配下のみエクスポートしたい場合は、 -a /JobGrp_A/JobNet_A1 と指定します。
Windowsの場合
> ajsprint -F スケジューラーサービス名 -a /JobGrp_A > 任意の出力ファイル名
UNIXの場合
# /opt/jp1ajs2/bin/ajsprint -F スケジューラーサービス名 -a "/JobGrp_A" > 任意の出力ファイル名
コマンドオプション「-d」に定義先ユニット名を指定します。
スケジューラーサービス配下にインポートする場合、 -d / と指定します。
JobGrp_A配下にインポートする場合、 -d /JobGrp_A と指定します。
Windowsの場合
> ajsdefine -F AJSROOT1 -d 定義先ユニット名 出力したファイル名
UNIXの場合
# /opt/jp1ajs2/bin/ajsdefine -F AJSROOT1 -d 定義先ユニット名 出力したファイル名
【マニュアル】
『JP1 Version 11 JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス』
○3. 通常の運用で使用するコマンド
ajsprint
https://itpfdoc.hitachi.co.jp/manuals/3021/30213B1920/AJSO0122.HTM
ajsdefine
https://itpfdoc.hitachi.co.jp/manuals/3021/30213B1920/AJSO0097.HTM
ジョブネットの本番リリースなど、ジョブ定義を移行する際に、ajsprint、ajsdefineは汎用的に使える便利なコマンドなので、是非ご活用ください。
JP1/Automatic Job Management System 3 - Manager/JP1/AJS3-Manager
アシスト北海道新卒2期生。札幌でJP1サポート業務に従事して4年目。後輩も増え、札幌JP1チームの中堅として日々奮闘中。
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