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  • ジョブ管理
2020.01.29

【JP1/AJS3】何が原因?! ジョブの異常終了時には、ログを確認し障害をいち早く解決!

【JP1/AJS3】何が原因?! ジョブの異常終了時には、ログを確認し障害をいち早く解決!

ジョブが異常終了したが、原因をすぐに特定できなかったため、復旧に時間がかかってしまった。そんな経験ありませんか。JP1には、ジョブの異常終了などの情報をログに出力する機能があります。事象発生時にログからすぐに原因を特定することができれば、いち早く復旧できます。今回はジョブの異常終了時に確認するべき代表的なログと、そのログの見方をご紹介します。


まずは実行結果詳細のご確認を!

ジョブが異常終了した場合、まずは下記手順で「実行結果詳細」をご覧ください。そこを確認すると、原因が表示されていることがあります。

1. JP1/AJS3 - Viewの[機能メニュー]-[ステータス監視]を選択します
2. 対象のルートジョブネット上で右クリックします
3. [ジョブネットモニタ]-[結果]を選択します
4. 対象のジョブを開き[モニタ詳細]を開きます
5. [モニタ詳細]画面の「実行結果詳細」の[詳細..]を開きます

[詳細..]の画面に、何も表示されていない場合は、[モニタ詳細]の画面の終了コードが-1であるか確認してください。-1は、JP1の設定や環境に起因する異常終了であることを示しています。

実行結果の画像

※「-1」以外の場合は、実行しているアプリケーションが出力している終了コードになります。終了コードを元にアプリケーション側のコードをご確認ください。


実行結果詳細の次はこのログを!

実行結果詳細を確認しても「実行結果詳細はありません」というメッセージが出たり、出力されていても何もヒントが得られない場合には、「統合トレースログ」を確認します。統合トレースログとは、JP1の各プログラムの情報が出力されるログ情報です。JP1/Base、JP1/AJS3など複数製品の情報がひとつのファイルにまとめて出力されます。
※統合トレースログは マネージャーとエージェントの両方 に出力されます。両方とも確認する事で、より詳細な内容を把握できます。

特に以下のケースで統合トレースログを確認すると、異常終了した原因が分かる可能性が高いです。
・初めて実行した環境にてジョブが異常終了する
・毎回問題なく動作していたジョブが異常終了する

統合トレースログの初期設定の出力先は次のとおりです。

Windows(x86環境)の場合
システムドライブ\Program Files\Hitachi\HNTRLib2\spool\hntr2{1|2|3|4}.log

Windows(x64環境)の場合
システムドライブ\Program Files (x86)\Hitachi\HNTRLib2\spool\hntr2{1|2|3|4}.log

UNIXの場合
/var/opt/hitachi/HNTRLib2/spool/hntr2{1|2|3|4}.log


統合トレースログの見方

統合トレースログファイルは、任意のテキストエディターで参照できます。

統合トレースログの出力例

メッセージだけで判断できない場合は、統合トレースログに出力されている「メッセージID」をマニュアルで検索し、原因と対処方法を確認します。

統合トレースの出力項目詳細は、下記マニュアルをご参照ください。
JP1/Base Version 12
運用ガイド
18.2.2 統合トレースログ
http://itdoc.hitachi.co.jp/manuals/3021/30213D6500/BASE0459.HTM

次に、統合トレースログに出力される代表的なログをご紹介します。


ジョブ異常終了時によく出力されるメッセージ

●KAVU4571-W

出力例:
0278 2020/01/23 18:35:31.893 jpqman 00003764 000036EC
KAVU4571-W エージェント(ホストA)でユーザーマッピング(jp1admin)に失敗しました

主な対処方法:
・ユーザーマッピング定義に問題があります。JP1ユーザーに紐づけているOSユーザーを見直してください。

●KAVU4593-W

出力例:
0040 2020/01/08 15:11:47.805 jpqman 00003764 00003198
KAVU4593-W 実行可能なエージェントがありません

主な対処方法:
・名前解決ができていない可能性があります。マネージャーとエージェントでお互いに名前解決ができているか確認してください。

●KAVU0219-E

出力例:
0001 2020/01/08 15:18:12.643 ajssubd.exe 00003C6C 00003C0C
KAVU0219-E JpqSubmitJobInt: 指定されたキューまたはエージェントが存在しません

主な対処方法:
・JP1/AJS3 - Manager側でajsagtaddコマンドにて実行エージェントを追加してください。

●KAVU2227-E

出力例:
0251 2020/01/23 18:13:24.300 jpqman 00003764 000024D4
KAVU2227-E TCP/IP通信で接続エラーが発生しました(接続先ホスト名:ホストA,IPアドレス:,ポート番号:20242,システムエラー番号:11001)

主な対処方法:
・エージェントサーバと通信ができるか確認してください。
・ファイアウォールがある場合、「20242」が透過できるか確認してください。

●KAVU4530-W

出力例:
0252 2020/01/23 18:13:24.300 jpqman 00003764 000024D4
KAVU4530-W エージェント(ホストA)が停止もしくは障害が発生したと思われます

主な対処方法:
・エージェントサーバと通信ができるか確認してください。
・エージェントサーバが起動しているか確認してください。

執筆者より一言

こんにちは。JP1サポートセンターの本田です。
今回は、統合トレースログについて紹介させて頂きました。ポイントはジョブが異常終了した時間を確認して、その時間帯に何かエラーや警告が出力されていないか確認する事です。
ジョブが異常終了した際に、是非ご利用頂ければ幸いです。

製品正式名称(略称表記) および機能対象バージョン

JP1/Automatic Job Management System 3 (JP1/AJS3) 全バージョン


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執筆者情報

2007年7月アシストに中途入社し一貫してJP1の顧客サポートを担当。「JP1サポート技術者ブログ」の編集リーダー。「JP1認定シニアコンサルタント」の資格保有者。このブログでは、知って便利な情報を紹介したいと思います。

最近は、CSのセミナーを受講した入り、自動化やAIについて考えたりしています。AIは覚えさせるのが大変みたいですね。JP1でもAIを管理する製品がでたらいいのになと思っています。

本田 祐次

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