
こんにちは。Citrix製品のサポートを担当している川東(かわひがし)です。
Citrix Virtual Apps and Desktops(旧製品名:XenApp and XenDesktop)の構築担当者様は、以下のような苦労をされたことはないでしょうか。
※製品名の変更の詳細はこちら をご参照ください。
デリバリーコントローラ、StoreFront、SQL Server、Citrix Gateway(旧製品名:NetScaler Gateway)を冗長構成で構築する際に時間がかかった
構築スケジュールやマシンリソースの確保の調整が手間だった
StoreFrontやデリバリーコントローラで発生するエラーの対処に時間がかかった
また、運用担当者様は、以下のような苦労をされたことはないでしょうか。
ログ監視やリソース使用率の監視について選定と設定に手間がかかった
Windows Updateの適用、製品のバージョンアップに時間がかかった
Citrix Gatewayの証明書の更新作業のタイミングで前任者が異動しており作業手順が分からず困った
上記のような苦労をされたご担当様に是非利用して頂きたい製品が、Citrix Cloudの中の1サービスである「Citrix Virtual Apps and Desktops サービス」です。
本記事は、「Citrix Virtual Apps and Desktops サービス」を利用する3つの理由をご紹介します。
※関連記事
「Citrix Virtual Apps and Desktops サービス」の検証環境構築手順の一例(1.Citrix Cloud Connector サーバの用意)
「Citrix Virtual Apps and Desktops サービス」の検証環境構築手順の一例(2.VDAのインストール)
「Citrix Virtual Apps and Desktops サービス」の検証環境構築手順の一例(3.Citrix Studioの設定)
Citrix Virtual Apps and Desktops (オンプレミス)の冗長構成のイメージ図
まずは、オンプレミスの環境でCitrix GatewayとCitrix Virtual Apps and Desktopsを冗長構成で構築する場合のイメージをおさらいします。以下の赤枠のように、Citrix Gateway、StoreFront、デリバリーコントローラを冗長化するために多くのマシンが必要になります。
※以下の図は、CitrixサイトデータベースのSQL Server はミラーリングで構成しています。

※構成例に関する他の記事
「Citrix Virtual Apps and Desktops サービス」の構成イメージ
「Citrix Virtual Apps and Desktopsサービス」の場合は、前項の図の赤枠に含まれていたデリバリーコントローラ、StoreFront、Citrixライセンスサーバ、SQL Serverが Citrix Cloud に含まれます。
下図の緑枠と赤枠の通信は、2台のCitrix Cloud Connectorのサーバが仲介します。こちらのサーバは利用者側で用意する必要がありますのでご注意ください。
※Citrix Cloud Connectorは2台構成が推奨されています。
Citrix Cloudを購入すると、お客様の契約単位で以下の 赤枠内のサービス が用意されます。
Citrix Gateway、StoreFront、デリバリーコントローラ、SQL Serverは Citrix Cloud内で用意されており、管理もCitrix社が行います。ユーザ側の構築作業時間はゼロ、監視やバージョンアップ等の運用も手間がかりません。
※Citrix GatewayとStoreFrontをユーザ側の環境に配置することも可能です。構築作業は必要になります。
※下図は、Citrix Cloudで用意されたものを利用しているイメージ図になります。
※構成イメージについては、Citrix Cloud Virtual Apps and Desktops Service (CVADS) もご参考にしてください。(2019/09/01追記)

「Citrix Virtual Apps and Desktops サービス」を利用する3つの理由
1.構築時間の短縮
前項の「Citrix Virtual Apps and Desktops サービスの構成イメージ」の図のように、ユーザ側で利用するマシンは以下になりますので構築時間を短縮できます。
Citrix Cloud Connector(2台が推奨)
Virtual Delivery Agentのマシン(利用ユーザ数により台数は変わります)
ドメインコントローラ(必要に応じて、移動ユーザプロファイル用のファイルサーバも用意します)
※StoreFrontとCitrix Gatewayも、必要に応じてユーザ様の環境に用意します。
2.運用負荷の軽減
オンプレミスの環境の場合、デリバリーコントローラや、CitrixサイトデータベースのSQL Server のリソース監視やログ監視が必要です。また、こちらのサーバのWindows Updateの適用、Citrix製品のバージョンアップ作業も必要になることがあります。
「Citrix Virtual Apps and Desktops サービス」の場合、こちらは不要になりますので運用負荷の軽減が期待できます。
※オンプレミス環境にあるCitrix製品のマシン(VDAがインストールされたマシンや Citrix Cloud Connector)はユーザ様にて運用して頂く必要があります。
3.Citrix GatewayとStoreFrontはオンプレミスの環境に構築することも可能
社内利用の場合はオンプレミス環境にStoreFrontサーバを用意することで、社内からは暗号化していないICAセッションで利用して、社外からは暗号化されたICAセッションで利用できるように柔軟な構成も可能です。
たとえば、NetScaler Gatewayで2要素認証をしたい、社内利用の場合はICAのセッションを暗号化する必要がないためオンプレのStoreFrontを利用させたい場合にご検討ください。
緑の枠は、オンプレミス環境にあるマシンをイメージしています。

まとめ
いかがでしたでしょうか? 社外からも公開アプリケーションや仮想デスクトップの利用ができる環境を短時間で用意して運用負荷を削減したい場合は、「Citrix Virtual Apps and Desktops サービス」を利用する価値は十分にあると思います。是非、ご検討ください!
次回 は、「Citrix Virtual Apps and Desktops サービス」を使用した公開アプリケーションの利用環境構築手順の一例をご紹介します。
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著者情報
ビジネスインフラ技術本部 アクセスインフラ技術統括部
川東 健吾
ビジネスインフラ技術本部 アクセスインフラ技術統括部
川東 健吾
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