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2026.02.17

Qlik Cloudモニタリングアプリのご紹介:App Analyzer編(前編)

Qlik Cloudの管理者のみなさん、日々増えていくアプリの「健康診断」はできていますか?

「せっかく作ったアプリが、実際にどれくらい使われているのか把握できていない」
「いつ・誰がアクセスしているのか、利用のピークタイムが分からない」
「ユーザーから『アプリが重い』と連絡が来るが、原因箇所がすぐに分からない」
「メモリを大量に消費している『肥大化したアプリ』がないか心配だ」

上記のようなお悩みを持っている管理者の方の強い味方となるのが、Qlik Cloud向けのモニタリングアプリ「App Analyzer」です。

本記事では、「前編」としてApp Analyzerを用いたアプリの利用状況やユーザーの利用履歴の確認方法を解説します。

なお、今後配信予定の「後編」では、前編では紹介しきれなかった、メモリの使用状況やリロードの実行状況が可視化されているシートの確認方法を紹介する予定です。

このツールを活用して、健康なQlik Cloud運用への第一歩を踏み出しましょう!

目次

※本記事は「2026年1月時点のQlik Sense SaaS」で作成しています。
 紹介されているアプリ(App Analyzer)はQlikTech社および弊社のサポート対象外となります。

App Analyzerとは

最大90日分のユーザーセッション履歴から、アプリやリソースの使用状況を確認できるモニタリングアプリです。アプリ内のメタデータも確認できるため、パフォーマンス改善などにも役立ちます。

App Analyzerを導入することで、テナント全体のアプリの利用状況やメモリの使用状況を把握できるようになり、リソースの適正化やパフォーマンス維持のための「健康診断」に役立ちます。

今回は前編となるため、主に「アプリ・ユーザーごとの利用状況」や「スペース・所有者別のアプリ数」などを確認する方法を説明します。

App Analyzerの導入方法

Qlik Automateを使用することで、簡単にモニタリングアプリの導入、および初期設定が行えます。導入方法については、こちらの記事を参照ください。
Qlik Automate活用術#モニターアプリを簡単に導入する方法

それでは、次の章から実際にApp Analyzerの見方や活用術を説明します。

活用術1:利用状況の全体像を把握する

Sessions Overviewシートでは、利用状況の全体像を把握することができます。

【シート全体】

【確認できる情報】

アプリの大まかな利用状況:上部のKPIやチャートから、「アプリを使用中のユーザー数(Users Accessing Apps)」、アプリごとの「セッション数(Sessions by App)」「最大同時アクセスユーザー数(Concurrent Users by App)」など、さまざまな情報が確認できます。

トップランキング:「最も利用されているアプリ」や「最もアクティブなユーザー」のランキングを確認できます。

例えば、上記のキャプチャの 赤枠 部分でチャートを切り替えて、アプリごとの利用数が確認でき、「Session by App」を選択することで、「アプリ1」がトップで利用されているアプリということがわかります。

アプリの利用状況の詳細:下記キャプチャの部分では、アプリごとの詳細な利用状況が確認できます。

【活用ポイント】

利用定着化のモニタリング:導入後に利用が拡大しているか、停滞していないかを時系列のグラフで判断し、大まかな利用状況の把握に活用できます。

例えば、上記のキャプチャの 青枠 部分で、モニタリング対象のアプリに絞り込み、 赤枠 部分のグラフで日常的に利用されているかを確認します。上記のセッション数の推移グラフを見ると、日ごとにばらつきはあるものの、直近でも利用されていることから、活発に利用されていることがわかります。

重要アプリの特定:多くのユーザーに利用されている重要なアプリを特定し、そのアプリのパフォーマンス改善やメンテナンスを優先的に行う際の判断材料として活用できます。

※補足情報:KPIなどに表示される「CM」「PMTD」とは?
アプリ上には、しばしば「CM」「PM」「PMTD」などの略語が登場します。これらは、数値の集計期間を表しています。

 ・CM (Current Month):当月
  今月(月初から現在まで)の数値であることを表しています。

 ・PMTD (Previous Month To Date):前月同日時点
  前月の「月初から今日と同じ日付まで」の数値であることを表しています。

 ・PM (Previous Month):前月(先月) 
  前月の「1ヶ月間すべて(月初~月末)」の数値であることを表しています。

このアプリでは、「CM」「PMTD」を比較することで、前月の同じ時期と比べて、今月はどれくらい増減しているかを把握できるようになっています。 例えば、「App Sessions」の CM が PMTD より大幅に増えていれば、「今月は利用が活発だ」と判断できます。

活用術2:時間的視点から、利用状況を分析する

Sessions Time Analysisシートでは、時間的視点から利用状況を詳細に分析することができます。

【シート全体】

【確認できる情報】

時系列の推移:「Select Time Measurement」のドロップ ダウン リストから[Day of Month][Week Beginning][Month/Year]を選択することで、その時間軸でセッション数の推移グラフが確認できます。

ピークタイム:1日の中でどの時間帯にアクセスが集中しているか(ヒートマップや時間別グラフ)を確認できます。

具体的には、上記のキャプチャのように「Select Time Measurement」のドロップ ダウン リストから[Hour AM/PM]を選択することで、「24時間の中でアクセスが集中している時間帯」がより濃い青色の背景色で表示されます。例として、上記のキャプチャの 赤枠 部分のように午前10~11時、午後4時(日本時間)に利用されていることがわかります。
※シート上の日付や時間は、UTC(協定世界時)で表示されます。

【活用ポイント】

リロードスケジュールの最適化:アクセスが集中する時間帯(ピークタイム)を避け、利用が少ない早朝や夜間に重たいアプリのリロードをスケジュールすることで、パフォーマンス低下を防ぐことに活用できます。

メンテナンス時間の決定:ユーザーへの影響が最も少ない時間帯を特定し、システムのメンテナンスやアプリの更新作業を計画することに活用できます。

活用術3:各ユーザーの利用履歴を詳細に追跡する

Sessions Detailsシートでは、各ユーザーの利用履歴を詳細に追跡することができます。

【シート全体】

【確認できる情報】

詳細なアクセスログ:「誰が(Session User Name)」「いつ(Session Start Time)」「どのアプリを(App Name)」「どのシートを(Sheet Consumption Sheet ID)」「どのくらいの時間(Avg Sheet View Duration)利用したか」などが確認できます。

【活用ポイント】

トラブルシューティング:「特定の時間にアプリが重かった」という問い合わせに対し、その時間に誰がどのアプリを使っていたかを確認することで、原因調査に活用できます。

例えば、アプリ名を選択し、絞り込んだ状態で、上記のキャプチャの 赤枠 部分の「Session Sheet View Details」をクリックしてチャートを切り替えます。これにより、誰がどのシートを操作・閲覧していたかの詳細な追跡に活用できます。

利用監査:特定のユーザーがいつシステムを利用したか、あるいは長期間利用していないユーザーがいないかを個別にチェックすることに活用できます。

さいごに

本記事では、Qlik Cloudの管理者向けモニタリングアプリ「App Analyzer」について、「前編」としてアプリの利用状況とユーザーの利用履歴を分析するための3つのシート(Sessions Overview、Sessions Time Analysis、Sessions Details)の活用方法を解説しました。

これらの3つのシートを活用することで、以下の視点でアプリの利用状況が把握でき、アプリの棚卸や問い合わせへの対応など必要なアクションにつなげることができます。

Sessions Overview:アプリの利用状況の全体像把握
Sessions Time Analysis:アクセスが集中する時間帯(ピークタイム)の特定
Sessions Details:トラブルシューティングや利用監査に必要な詳細ログの追跡

今後展開予定の「後編」では、本記事では紹介しきれなかったパフォーマンス面の情報が可視化されているシートの確認方法を解説する予定です。本記事を参照してくださった方は、「後編」もご確認いただき、より広く、より深い「健康診断」にお役立てください!

執筆者情報:

株式会社アシストテックフェイス サポートサービス技術統括部

2024年よりQlik製品のサポートを担当しております。
最近は、雪の影響でランニングができておらず、体重が増えてきております...
自分の体重は減らしつつ、Qlikの知識はさらに増やし、より良いサポート体験をご提供できるよう努力してまいります。

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