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2025.10.20

Qlik Automate活用術#モニターアプリを簡単に導入する方法

Qlik Cloudのモニターアプリについて、初期設定が難しいと感じたことはありませんか。
モニターアプリはライセンス使用状況やユーザー権限など、様々な情報を監視できて便利である反面、初期設定の工数が多く、難しく感じることがあります。

本記事では、Qlik Automateの「Qlik Cloud Monitoring Apps Installer」テンプレートを使用した、モニターアプリの簡単な初期導入・更新手順をご紹介します。

目次

※本記事は「2025年09月時点のSaaS」で作成しています。

はじめに

こちらのブログで紹介しているように、モニターアプリをGitHubからダウンロードして使用することも可能ですが、その場合、アプリごとのインポート、APIキーの発行、データ接続先の作成などが必要です。

別の方法として、Qlik Automateの「Qlik Cloud Monitoring Apps Installer」テンプレートを使用する方法があります。こちらの方法では、複数アプリをまとめてインポートし、また、APIキー、データ接続先、リロードタスクなどの関連設定も簡単に行えます。
※Qlik Automateの概要を知りたい方はこちらのブログもご覧ください。

ブログ執筆期間中に更新時の動作は確認できませんでしたが、「Qlik Cloud Monitoring Apps Installer」テンプレートで導入したアプリは、新しいバージョンが公開されると、Qlik Cloudの画面で通知が来るそうです。また、初回導入時の手順を繰り返すことで新しいバージョンへの更新も可能とのことです。

使用できるモニターアプリは、ご利用中のテナント構成が単一テナントか複数テナントか、またサブスクリプションタイプがユーザーモデルか容量モデルかによって異なります。詳細はGitHubサイトでご確認ください。同サイトにサポートポリシーなども掲載されています。

▼GitHubサイト>Applicationsの確認箇所

設定手順

1)Qlik Cloudにアクセスし、分析画面の[自動化]を開きます。

2)[+新しい自動化を作成]をクリックします。

3)[Tenant Administration]>[Qlik Cloud Monitoring Apps Installer]の[テンプレートの使用]をクリックします。

4)[名前]に任意の名称、[スペース]で自動化の保存先を選択し、[作成]をクリックします。

5)テンプレートの画面が表示されるため、[▶Run]で実行します。

6)実行画面に遷移します。
「Welcome to the Qlik Cloud Monitoring Applications installation process!」が表示されたら(少し時間がかかります)、インポートするアプリにチェックを入れ、[Submit]をクリックします。

7)ドロップダウンメニューよりアプリの作成場所を選択します。
[Select from existing spaces](既存スペース)もしくは[Create new spaces](新規スペース)から選びます。本手順では[Create new spaces]を選択しました。

8)手順7)で[Select from existing spaces]を選んだ場合、ドロップダウンメニューから対象スペースを選択します。今回のように[Create new spaces]を選んだ場合は、スペース名の名称を指定し、[Submit]をクリックします。
------------------------------------------------------------------------------------
●[Shared space to install monitoring application(s) into name]
 新規作成する共有スペースの名称を入力します。空欄の場合、個人スペースが使用されます。

●[Managed space to publish monitoring application(s) into name]
 アプリを管理スペースに公開したい場合は新規作成する管理スペースの名称を入力します。
 空欄の場合、アプリは管理スペースに公開されません。
------------------------------------------------------------------------------------

9)[Generate API key automatically]でAPIキーを自動生成するか選択します。
自動生成する場合は[Yes]を選択して、[Submit]をクリックします。

10)インストール後にアプリをリロードするか選択します。
リロードする場合は[Yes]を選択して、[Submit]をクリックします。

11)リロードスケジュールを設定するか選択します。
設定する場合は[Yes]を選択して、[Submit]をクリックします。

12)リロードスケジュールの曜日・時間・タイムゾーンなど任意で設定し、[Submit]をクリックします。

13)これまで選択した設定のプレビューが表示されるため、意図した内容となっているか確認します。
問題なければ、[Proceed]がYesになっていることを確認し、[Submit]をクリックします。

14)アプリインポートの処理が始まるため、終わるまで待ちます。[Finished]、[Success]と表示されたら終了です。

結果確認

分析画面の[カタログ]を確認すると、手順8)で指定した共有スペース「Qlik Cloudモニターアプリ」にアプリが作成されます。

また、リロードも完了しており、Entitlement Analyzerを開くと、データが見られる状態になっています。

APIキーやリロードタスクも設定されています。

さいごに

Qlik Automateを使わない場合、アプリのインポート、APIキーの作成、データ接続先の作成、スクリプトの修正、データロード、追加の設定など、すべて手動で行う必要があり、結構大変です...。

Qlik Automateを使用すると一括でセットアップできるのですごく便利です!
導入したモニターアプリの使用例は下記ブログをご覧ください。

モニタリングアプリで現状をチェックしてみよう-Qlik Cloud編
Qlik Sense SaaSの利用状況を調査しよう!~利用ログ分析アプリ~

執筆者情報:金丸光

Qlik製品のサポートを担当しています。
お役立ち情報や活用ノウハウをお届けできるように日々精進します!

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