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ストーリーテリングで分析結果を簡単に共有!(その2)
今回はスライドに文字や図形を追加する方法や、作成したストーリーの共有・出力方法ついてお伝えします!
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この記事では、Qlik Sense SaaSの利用状況を調査するアプリの入手や実装についてご紹介します。
Qlik Senseのアプリの公開が始まると、その後の利用状況が気になります。
・想定どおりのユーザーが利用しているか?
・何名くらいが利用しているか?
・どのアプリが利用されているか?
など、データ活用の浸透度合いを把握する際にも重要な情報となりますので、定期的に利用状況をチェックして、データ活用の推進に向けた施策へ反映していきましょう。
※本記事は「2022年04月時点のSaaS」で作成しています。
また、Qlikコミュニティサイトは「2021年6月時点の公開記事」を参考にしており、
紹介されているアプリ(Entitlement Analyzer、App Analyzer、Reload Analyzer)は
QlikTech社および弊社のサポート対象外となります。
コミュニティ掲載情報などは予告・通知なく変更される可能性があるため、
適宜、同サイトにて最新の情報をご確認ください。
Qlik Sense SaaSの利用状況を確認するためのアプリはQlikコミュニティサイトから入手することができます。
<Qlikコミュニティサイト:英語記事です>
https://community.qlik.com/t5/Support-Updates-Blog/Latest-Version-of-Entitlement-Analyzerfor-Qlik-Sense-Enterprise/ba-p/1817404
Webページ内のリンクから(※下図参照)ダウンロードしてください。
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※ Entitlement Analyzer.qvf 以外にも下記のようなモニタリング用アプリがコミュニティに公開されています。
アプリの設定やリロードを行うために、管理するユーザーには「Develpoer」と「TenantAdmin」役割の設定が必要です。
<特定ユーザーへの役割設定>
Qlik Sense SaaS 管理コンソールの[ユーザー]メニューを選択し、[ユーザー]タブの一覧から役割を与えるユーザーを検索し[役割の変更]を行います。
<複数ユーザーへの役割設定>
複数ユーザーへ一括で役割設定する際は、管理コンソールの[ユーザー]メニューを選択し、[権限]タブから役割ごとに複数ユーザーの一括割り当てが可能です。
入手したアプリにご利用のQlik Sense SaaS環境の利用ログをロードするための接続設定を行います。接続設定には下記の情報取得が必要となります。
・ご利用環境のホスト名
・APIキー
画面右上の丸いアイコン[ユーザープロファイルメニュー]をクリックし、メニューの[アプリについて]からホスト名を確認することができます。
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1.管理コンソールの[設定]メニューから[APIキーを有効にする]をONにし、[新しく生成]ボタンをクリックしてAPIキーの生成画面へ移動します。
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2.APIキーの生成画面にて[新規キーの作成]ボタンをクリックしてAPIキーを生成します。
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▼APIキーの説明:任意の記述が可能です。後ほどの接続定義作成の際に、ここでの記載内容を使用しますので控えておいてください。
▼有効期限:キーの有効期限を指定できます。指定可能な最長の値を選択します。
※生成されたAPIキーは、再表示できないので必ずコピーしてメモ帳などに控えておいてください。
APIキーの取得が完了したら、ホーム画面(ハブ)へ戻り接続定義の作成を行います。[新規作成]ボタンから[データに接続]メニューを選択します。
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データソースから[REST]を選択し、各種パラメータを設定します。
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<REST接続の設定>
REST接続の設定画面で下記のように設定します。
▼URL
“https://<tenant>.<region>.qlikcloud.com/api/v1/items” を指定します。
※ [<tenant>.<region>] を先ほど控えておいた貴社環境のホスト名に置き換えます。
▼Query Headers
・Name:“
Authorization
” を入力します。
・Value:“
Bearer APIキー
” を入力します。
※”Bearer”の後に半角スペースを入れて、先ほどの手順で取得したAPIキーを入力します。
▼Name
任意の接続名を設定します。ロードスクリプト内で指定する接続名となります。
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REST接続の設定ができれば、[接続のテスト]を実施して正しく接続されることを確認します。
確認ができれば[作成]ボタンをクリックしてください。([作成して分析]をクリックすると、新たにアプリ作成されてしまいますので、その際はアプリを閉じて削除してください)
アプリとデータ接続が準備できれば、入手したアプリをSaaSへアップロードして実際にデータをリロードします。リロードするにあたり、ロードスクリプトにてデータ接続に関連する箇所の修正を行います。
ホーム画面(ハブ)の[新規作成]ボタンから[アプリをアップロード]メニューを選択します。
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[参照]ボタンからアップロードするアプリ「 Entitlement Analyzer.qvf 」を選択しアップロードします。
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アップロードしたアプリ「
Entitlement Analyzer.qvf
」を開き、データロードエディタにてロードスクリプトを修正します。
データロードエディタの[**CONFIGURATION**]タブに移動し、必要に応じて下記を修正してください。
赤字部分
が修正箇所です。
シングルコーテーション(')と赤字部分の間はスペースは不要です。
▼20行目あたり
SET vu_rest_connection = '
REST_利用状況確認アプリ
';
※REST接続の作成で設定した接続名を記載します。
▼27行目あたり
Set vu_qvd_storage_connection = ' lib://DataFiles ';
※リロードの際に中間データとして生成されるQVDの出力先の指定となります。私が試した際は3つのQVDファイルが生成されました。
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ロードスクリプトの修正が完了したらリロードを実行してアプリの更新が完了です。貴社SaaS環境の利用ログに更新されたので分析シートを開いて利用状況を確認してください。
Analyzer Capacityライセンス(*)の利用状況を確認することができます。
①Minutes used
当月のAnalyzer Capacity利用時間が確認できます。分単位の表示となり、サブ表示されている「Units total」は保有されているライセンスの総時間となります。
②Capacity user
Analyzer Capacityを利用したユーザー名が表示されています。ユーザー名を選択してフィルタすることで、右下のトレンドグラフなどで特定ユーザーの利用状況を知ることも可能です。
③Analyzer capacity per user (minutes)
ユーザーごとの利用時間を確認することができます。利用時間が定常的に多いユーザーは、指名ユーザーライセンスを割り当てるなどの対策が考えられます。
④Analyzer capacity per space (minutes) / Analyzer capacity per app (minutes)
アプリ別、スペース別にAnalyzer Capacityの利用状況を確認できます。
こちらのシートにアプリ利用状況を確認する表データが用意されています。このシートをうまく参考にすればいろいろな情報が入手できそうですね。
今後の研究に向けて、ザっと使えそうな項目を想像してみました。
<メジャー>
・#Consumers:利用ユーザー数
・#Sessions:セッション数
<軸>
・App:アプリ名
・ConsumerName:利用ユーザー名
・UsageDate:利用日
データ活用は組織的に行うことでその効果は飛躍的にアップします。Qlik Senseはあらゆる企業のデータ民主化とデータドリブンの実践を力強く支えてくれます。アプリやレポートを開発するだけでなく、ユーザーの利用状況を的確に分析することも可能です。「利用ユーザー数は順調に推移している?」「アプリの数はどのくらい?」「使われていないアプリは整理しよう」など、少し分析をするだけで今後のデータ活用推進に向けた施策立案につなげられること間違いなしです。ぜひ本記事を参考に貴社のデータ活用の推進をデータドリブンに加速してみてください。
今回はスライドに文字や図形を追加する方法や、作成したストーリーの共有・出力方法ついてお伝えします!
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