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Layout container を使って映えるダッシュボードを作成しよう!
「Layout container」を使えば、最新のQlikビジュアライゼーションでカスタマイズ性が高く、細やかなデザインの画面が作れます!
Qlik Application Automation(※)は、Qlik Sense SaaSの機能です。
専用のキャンバス上でアイコンをドラッグ&ドロップするというノーコードの簡単な操作で、Qlik Sense SaaS
を含む様々なクラウドアプリ同士の連携処理を作成できます。
※略して「QAA」と呼ばれることもあります。
Qlik Sense SaaSの日本語版の画面上では「自動化」という表記です。
これまで、以下の記事でQlik Application Automationの活用術をご紹介してきました。
Qlik Application Automation活用術#アプリの連続リロード
Qlik Application Automation活用術#Qlik Reporting ユーザーごとに異なる定型レポートを自動で配信
Qlik Application Automation活用術#S3へCSVを分割配信する
どれも実用的な設定について詳しくご紹介していますが、Qlik Application Automationをまだ利用したことが
ない人や、利用し始めたばかりの人にとっては、難しく感じる内容もあるかもしれません。
そこで今回は、Qlik Application Automationの基本的な使い方をご紹介します。
※本記事は「2023年08月時点のSaaS」で作成しています。
Qlik Application Automationで自動化処理を新規作成する方法は2種類あります。
それらを「a.」「b.」として以下にご紹介します。
簡単に作成できるのは、以下のa.です。
▼a.[新規作成]-[新しい自動化]を選択
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▼b.[Launcherメニュー]-[My自動化]-[Create automation]ボタンをクリック
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a.とb.のどちらの方法で作成した場合でも、テンプレートの選択画面に遷移します。
特定のテンプレートを使用するかテンプレートなしで作成するかを選び、下記のように操作を進めると、
自動化処理の編集画面が表示されます。
▼特定のテンプレートを使用する手順
1) 任意のテンプレートの[テンプレートの使用](英語表記の場合は[Use template])ボタンをクリックします。
例として「Reload apps as a task chain」を使用します。
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2) 以下のような編集画面が表示されます。
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▼テンプレートなしで作成する手順
1) 画面下部の[テンプレートなしで作成](英語表記の場合は[Create without template])ボタンを
クリックするか、
「Blank automation」の[テンプレートの使用](英語表記の場合は[Create without template])ボタンを
クリックします。
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2) [Name](名前)と[Description](説明)欄の入力を行い、[Save]ボタンをクリックします。
[Name]は入力必須ですが、[Description]の入力は任意です。
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3) 以下のような編集画面が表示されます。
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編集画面の左側には機能の大きなブロックが表示されていて、その中に自動化処理を行うブロックがあります。
例:[Basic]という大きなブロックの中に、[Output],[Input]などの自動化処理のブロックがあります。
自動化処理を行う任意のブロックをドラッグ&ドロップして繫げることで、自動化処理を作成することができます。
以下に、ブロックの基本的な使い方をご説明します。
[Create App]というブロックを例として使用します。
名称から分かるとおり、[Create App]は新規アプリを作成するブロックです。新規アプリの作成はQlik Sense
SaaS上の処理のため、[Create App]ブロックは[Qlik Cloud Services]の中にあります。
▼[Create App]を使用する手順
1) 前述した【▼テンプレートなしで作成する手順】を実施します。
2) [Qlik Cloud Services]を選択します。
※[Qlik Cloud Services]内のブロックを使用したことがない場合は、[Qlik Cloud Services]が
[OTHER CONNECTORS]配下に表示されている場合があります。
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3) [Create App]ブロックを右側のスペースにドラッグします。
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4) [Start]ブロックの直下に移動して、[Start]ブロックの下に“■”が表示された状態でドロップし、
[Start]ブロックと繫げます。
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※もしブロックを切り離したい場合は、下側のブロックをドラッグし、ブロック間に“□”が表示された状態で
ドロップします。
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5) ブロックを選択すると、右側にプロパティが表示されます。
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6) 欄内の設定例や欄下部の説明を確認し、適切な設定を行います。
*
が付与されている欄(下図の場合はName,Description)は設定必須です。
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以下は設定例と、実行後に自動作成されたアプリの画面キャプチャです。
実行方法は次の章でご紹介します。
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手動で実行する方法と、自動で実行する方法があります。
なお、実行前・設定変更を行った際は、画面上部の[Save]をクリックして設定内容をこまめに保存しておくのが
オススメです。
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▼手動で実行する方法
画面上部の[Run]をクリックします。
ワンクリックで簡単に実行できるので、前述の[Create App]ブロックの設定はこちらで実行してみてください。
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実行後、実行結果が表示されます。
[Status]に緑色のチェックマーク付きで「Finished(manual)」と表示されている場合は、成功しています。
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▼自動で実行する方法
[Start]ブロックで設定します。詳細は以下記事の手順「8)」をご覧ください。
Qlik Application Automation活用術#アプリの連続リロード-「リロードタスクチェーンの設定方法」
[Launcherメニュー]-[My自動化]を選択することで、管理画面を開くことができます。
作成したQlik Application Automationについて、最終実行結果([Last run status])等が確認できます。
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右端の[Edit]ボタンをクリックすると、【
各ブロックについて
】で操作している編集画面が開きます。
左端にチェックを入れると、画面上部の[Action]メニューからEnable(有効化),Disable(無効化),Delete(削除)が
可能です。
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同時実行数や実行時のメモリ消費量には制限があり、以下メーカーヘルプ(英語表記のみ)から確認することが
できます。
Qlik Application Automation limitations
また、1テナントごとに1ヵ月あたりの実行回数などの上限もあるため、Qlik Application Automationの実行頻度
が高い場合などは注意が必要です。
実行回数などの上限については、上記メーカーヘルプ内「Maximum runs per month」行の[Notes]列内
「Qlik Cloud® Subscriptions」の[Qlik Application Automation]の章に掲載されています。
基本契約では「Qlik Cloud Subscription* (Included)」が確認対象になりますが、有償オプション契約の有無に
より確認対象が異なる場合があります。
なお、
Qlik Application Automation活用術#Qlik Reporting ユーザーごとに異なる定型レポートを自動で配信
のように[Qlik Reporting]内のブロックを使用している場合は、「Qlik Cloud® Subscriptions」の[Qlik Reporting Service]の章も併せてご覧ください。
▼参考:[Qlik Reporting]内のブロック一覧
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今回はQlik Application Automationの基本的な使い方をご紹介しました。
冒頭にお伝えした以下の記事では、Qlik Application Automationの活用術をご紹介しています。
実用的な設定を詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
Qlik Application Automation活用術#アプリの連続リロード
Qlik Application Automation活用術#Qlik Reporting ユーザーごとに異なる定型レポートを自動で配信
Qlik Application Automation活用術#S3へCSVを分割配信する
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