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2023.08.28

Qlik Sense SaaSでスクリプトを共同編集してみよう!

アプリの開発中に「複数のメンバーで、アプリ内のスクリプトを一緒に開発できたらいいのにな…」と感じたことはありませんか?
Qlik Sense SaaSでは、2023年5月、ついに[データ ロード エディタ]でスクリプトの共同編集ができるようになりました!スクリプトの履歴も残るため、前のスクリプトに戻したい!といったこともできます。
今回は、便利なスクリプトの共同編集についてご紹介します!

目次

※本記事は「2022年07月時点のQlik Sense SaaS」で作成しています。

スクリプトとは

[データ ロード エディタ]の画面で作成する「LOAD…」などで、アプリにデータを取り込むためのスクリプト文です。では、共同編集の事前準備をしていきましょう!

事前準備1 ~共有スペースの作成とユーザーの追加~

共同編集は共有スペースで行うことができますので、まずはスペースを作成して、スペースを共有するユーザーを追加します。追加されたメンバーは、該当スペース内の全てのアプリのスクリプトを編集できます。

▼作成手順
1) Qlik Sense SaaSにログインしてハブ画面を開き、[新規追加]-[スペースを作成]をクリックします。
  ※スペースを作成するユーザーは「Shared Space Creator」ロールが割り当てられている必要があります。

2) スペースに任意の[名前]を設定して(※ここでは「script_codevelopment」とします)、[タイプ]で[共有]を
  選択して[作成]をクリックします。

3) スペースが正しく作成されたことを確認します。

4) 作成したスペースが選択されていることを確認し、[スペースの詳細]-[メンバー]をクリックします。

5) [メンバー]画面が開きますので、[メンバーを追加]をクリックします。
  [script_codevelopmentにメンバーを追加]画面が開きます。

6) [ユーザーまたはグループ]で名前もしくはメールアドレスを入力して、候補の中からスペースに追加したい
  ユーザーを選択します。[表示可能]をクリックして[Appでデータ編集可能]にチェックを追加します。
  ※[表示可能]はデフォルトでチェックがオンです。

7) [script_codevelopmentにメンバーを追加]画面に戻り、[追加]をクリックします。

8) [メンバー]画面で、対象のメンバーが追加されたことを確認します。
 ※追加されたメンバーは、スペース「script_codevelopment」内の全てのアプリのスクリプトが編集可能
  になります。

事前準備2 ~共有したいアプリを共有スペースに配置する~

対象のアプリを共有スペースに配置します。

アプリを新規作成する場合

[新規追加]-[新しい分析アプリ]よりアプリを新規に作成します。
スペースは、先ほど作成した「script_codevelopment」に設定します。

アプリをアップロードする場合(既存のアプリをハブに追加する場合)

[新規追加]-[アプリをアップロード]で[アプリをアップロード]画面が開きます。対象のアプリを
ドロップで追加して、スペースを「script_codevelopment」に設定し、アプリをアップロードします。

ハブにある既存のアプリを使用する場合

ホームやカタログ画面から、該当アプリの[…(他のアクション)]-[移動]をクリックします。
[アプリの移動]画面が表示されるため、作成したスペースを選択してアプリを移動します。

スペース「script_codevelopment」にアプリを移動することができました!

共同編集の画面紹介

事前準備はととのいました!それでは、共同編集の画面を見てみましょう。

■ユーザーAの画面で操作をすると、ユーザーBの画面では読み取り専用となってロックがかかり、以下メッセージ
 が表示されます。

Aがスクリプトを変更しています。スクリプトは、現在の変更者が作業を終了するかタイムアウトするまで読み取り専用となります。

▽ユーザーAの画面でスクリプトを記述します。

▽ユーザーBの画面では、ロックがかかり操作ができません。

■異なるユーザーが変更した内容は、[履歴]に自動保存されます。

変更したい履歴をクリックすると、履歴時点のスクリプトが表示されます。
[このバージョンを復元]のクリックで、スクリプトを復元できます。

<参考>
メーカーサイトで、共同編集の動きが動画で紹介されています。
・Qlik Script の共同開発 - 新しい役割/権限(英語)
 https://videos.qlik.com/watch/oqgQpn1CqTZWpCjjd47x8

注意点

・編集中にボタンチャートのリロードは使えません。
 スクリプトの編集中(ロックがかかっている間)は、シート上の[データのリロード]アクションを
 設定したボタンチャートで、データをロードすることはできません。

・[データ マネージャー]は使用しないでください。
 共同編集は、[データ ロード エディタ]でのみご利用ください。[データ マネージャー]を使用した場合、
 操作内容によっては、変更内容が保持されない場合があるため、[データ マネージャー]の共同利用は
 推奨されていません。

・[データ接続]の接続定義は共有スペースで作成してください。
 アプリを移動するなどで既存のデータ接続がある場合、[データ接続]の作成者以外が[データのロード]を
 行うとエラーが出ます。データのロードも複数ユーザーで行いたい場合は、共有スペースで接続定義を
 作成してください。

 ※共有スペース(script_codevelopment)で作成された接続定義は、共有スペース名が記載されます。
  例1:LIB CONNECT TO ' script_codevelopment: ~;
  例2:LOAD ~ FROM [lib:// script_codevelopment: ~;

 ※データカタログからデータを読み込む場合は、データファイルを共有スペースに移動して接続定義を
  作成してください。

さいごに

今回は、スクリプトの共同編集についてご紹介しました!
詳細についてはヘルプもご覧ください。

・共有スペースでのデータ モデルの共同開発(ヘルプ)
 https://help.qlik.com/ja-JP/cloud-services/Subsystems/Hub/Content/Sense_Hub/LoadData/script-codevelopment.htm

複数のユーザーが1つのアプリに同時にアクセスして、[データ ロード エディタ]のスクリプト編集をしたい
ときは、ぜひご利用ください。

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