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運用管理は変わらない変えるのは”やりかた”だ次世代型ITサービスマネジメント変革ソリューション『縁(ENISHI)』
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マルチ・ハイブリッドクラウド環境の運用課題を解決するソリューション

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2020.12.24

マルチ・ハイブリッドクラウド環境の運用課題を解決するソリューション

システム管理で起きている課題

システム管理とは、サービスインしたITサービスを正常に運行するため、基盤~サービスの視点で管理することを指します。具体的にはジョブ管理やシステム監視、RPA管理といった業務がシステム管理にあたります。

システムの安定稼働に欠かせないシステム管理ですが、これまでも「利用する管理ツールの標準化ができていない」「ジョブの増加・システム構成の複雑化に伴い障害の影響範囲が特定しづらい」といった課題が起きていました。


マルチクラウド・ハイブリッドクラウド化による影響

近年では、企業システムのマルチクラウド化やハイブリッドクラウド化が進んでいることで、先述した課題が更に深刻化しています。では、マルチクラウド・ハイブリッドクラウド化におけるシステム管理の課題について具体的に解説していきます。

より一層困難になる、障害発生時の影響範囲の把握や原因特定

ハイブリッドクラウド化によって、ITサービスの提供に必要なアプリケーションやデータがあらゆるシステムをまたぐようになりました。
そうすると、今まで以上にITサービスの全体的な状況やアプリケーション同士の関係性が見えづらくなり、障害が起きても業務への影響範囲が特定しづらい上、原因特定も困難になります。


管理の“非”標準化が進み、運用負荷がさらに高くなる

利用するクラウドサービスの種類ごとに管理ツールや手法がわかれるので、管理はどんどん“非”標準化していきます。例えばシステム監視は、サービス提供ベンダー独自のツール利用や監視レイヤーごとにツールが分かれていることが多く、毎日複数の監視ツールをチェックしたり、大量に届くアラートメールを分別したりするなど運用負荷が高くなっています。

またシステム間連携も、複数のクラウド間/オンプレミス・クラウド間を横断する必要が出てきていますが、クラウドベンダーが提供する連携手法は各社各様です。(スクリプトの提供、API、Webインターフェースのみなど)
そのため、システムを横断する連携方法は個別に実装しなくてはならず、非標準化による管理工数増大、ブラックボックスが深刻になっています。


多くの判断が「人」に依存している

障害発生時の影響度や解決方法の選定など、多くの判断が人の経験に依存しており、属人的かつ確実性が低い状況です。IT部門にはシステムの運用だけでなく、新しいITサービスの導入やデータ活用が求められています。従って運用工数の削減に加えて、データを活用すればツールが判断できることはどんどん自動化し、攻めの運用に充てる時間を捻出する必要があります。

マルチクラウド・ハイブリッドクラウド時代のシステム管理はどうあるべきか

システム全体の状況把握や影響度、相関関係を可視化

管理対象ごとに管理ツールを使い分ける(適材適所)ことは、現在のシステム管理の現実解です。そこで、各システムで起きるイベントを一元管理し、システム全体の関連性を誰もがわかるよう可視化することが必要です。そうすることで、例えばジョブ実行失敗のアラートを受け取った際に、どのようなサービスに影響があるのか、緊急度の高さなどを瞬時に判断し、適切に対応できます。


運用負荷を減らし、属人化も防げるよう標準化を目指す

各システムから通知されるアラートなどの情報を、確認が必要なものだけにフィルタリングし管理者に通知することで、管理工数を最適化します。
また、オンプレミス・クラウド間をまたぐ業務の連携手法も個別開発ではなく標準化して管理・自動化することで、工数削減だけでなく属人化を防ぎます。


経験頼りではなくデータによる判断の自動化

システム管理で発生するデータを収集し、判断材料として利用する仕組みを用意することで、判断の確実性やスピードが向上します。

アシストが提供するシステム管理ツールの詳細

アシストでは、マルチクラウド・ハイブリッドクラウド環境におけるシステム管理のあるべき姿を実現するためのソリューションを提供しています。

あらゆる監視データを集約・可視化し、サービス停止リスクを低減

●オンプレミス・クラウドの各種サービスの監視を一元的に集約します。コンテナの稼働状態やアプリケーション視点の監視を踏まえ、横断的に監視できる仕組みを提供します。
●集約される監視データは、それぞれの繋がりがわかるよう可視化され、障害が起きた際にいち早く原因を特定できます。
●ユーザー視点(レスポンタイム)でシステムを監視し、リソースやネットワーク監視では把握できないレスポンス遅延を検知し、ユーザー業務に影響を及ぼす前に対処できます。


混在環境で動くITサービスでも、徹底した運用工数削減と属人化防止

●システムイベントは柔軟なフィルタリングにより、必要な通知だけを管理者へ通知し、不要な状況確認などの工数を削減します。
●WebAPIの提供やクラウドに特化した機能を拡充したジョブ管理ツールにより、マルチ・ハイブリッドクラウド環境での業務自動化を実現します。
●主要クラウドへの対応はもちろん、クラウド上で利用しやすい柔軟なライセンス体系を提供します。
●RPAやiPaaSとの連携で、基幹業務だけでなくあらゆる定例業務も踏まえた業務自動化を実現します。


データ分析やAIによる傾向分析

●AIが「いつもと違う」データを発見し、障害の予兆を検知し、障害発生を未然に防ぎます。
●過去の稼働実績データを整理・レポーティングして今後のリソース増強などの計画に役立てることができます。


※クリックで拡大します

更なる運用高度化にむけた「次の一手」

IT部門の業務は、ジョブ管理・システム監視だけではありません。さらなる効率化や全体最適化を目指した「次の一手」も、是非ご検討ください。

障害イベントの対応を迅速化する「一手」

●発生した障害イベントをサービスデスクへ自動で連携することで、システム内で発生したイベントを集約、効率よく分類できます。
●対応が必要な重要イベントが発生したときは、インシデント管理への起票・サービスの再起動・ログ採取などを自動化することにより、障害発生から一次対応までを自動化、管理を効率化します。

監視データを活用してビジネスに活かすための「一手」

●日々の監視データやジョブの運行情報など、IT運用にまつわる様々なデータをダッシュボード化することで、リソース増強の計画や人的リソースの効率的な配置などの判断基準として活用できます。


おわりに

世の中にあらゆる変化が訪れても、ITサービスマネジメントの本質は変わりません。
システム管理は、ITサービス運用の自動化、安定したサービス提供の要です。これまで通りのやりかたを続けるのではなく、変わらない本質を守るため、システム管理の新しいやりかたを一緒に始めてみませんか。

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アシストは、システム管理分野(ジョブ管理やシステム監視、統合運用管理、RPA管理など)に関するプロフェッショナルが在籍しています。

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