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ストーリーテリングで分析結果を簡単に共有!(その2)
今回はスライドに文字や図形を追加する方法や、作成したストーリーの共有・出力方法ついてお伝えします!
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売上上位を表示したランキング表を作成したい!といったことはないでしょうか?
今回はQlik Senseの機能を用いて、ランキング表を作成する方法をご紹介します。
<機能例>
・プロパティ設定で表示数を制限する
・数式で上位5件のみ表示する
※本記事は「2022年03月時点のSaaS」で作成しています。
一番簡単な方法は、チャートプロパティの軸の[制限]を使用する方法です。
軸(都道府県)、メジャー(Sum(売上))を設定したテーブルチャートで、売上上位5件を表示してみましょう。
<テーブルチャート>
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<手順>
1) テーブルチャートのプロパティで[データ]タブを開きます。
2) 軸項目の[制限]で[固定数]、[上]、[5](表示件数)を設定します。
3) 6位以降を非表示にするには、[その他の表示]のチェックを外します。
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4)[固定数]はチャートの1番上に設定したメジャーの集計結果をもとに表示されます。
メジャーが複数ある場合は、売上のメジャーが1番上にくるようドラック&ドロップで調整します。(メジャーの表示順を変更したくない場合は数式編の方法をご利用ください)
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5) 売上上位5件が表示されます。
5位の都道府県が2件あるような場合は、いずれかの都道府県が表示されます。
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軸の数式で売上上位5件を表示することも可能です。
1) はじめにランキングの計算方法を確認します
Rank関数とAggr関数でランキングを取得する数式を書いてみましょう。
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▼数式
Aggr(
Rank(Sum(売上))
,都道府県)
▼解説
・ランキングを求める数式
Rank(数式)--数式の結果毎に順位を振ります。
・全体の数式
Aggr(
ランキングを求める数式
,集計軸)--Aggr関数の第2引数以降にランキングの集計軸を指定し、
何毎に順位を振るか定義します。
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テーブルチャートの軸に「Aggr(
Rank(Sum(売上))
,都道府県)」を追加すると、都道府県毎の売上ランキングが表示されます。
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2) ランキング6位以下をNULLとして表示します
1)とIf関数を組み合わせて、軸[都道府県]を以下の数式に変更します。
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▼数式
If(Aggr(
Rank(Sum(売上))
,都道府県)<=5,都道府県,Null())
▼解説
”売上ランキングが5位以上は[都道府県]、6位以下はNullを表示する”という処理です。
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3) ランキング6位以下を非表示にします
1)で確認のために設定した軸は削除し、2)で設定した軸の[NULL値を含める]のチェックを外します。
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6位以降は非表示となり、5位までが表示されます。
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<補足>
上位5件まで表示しようとして、5位の都道府県が2件あるような場合、ランキングは「5-6」と表示されます。Rank関数の詳細はヘルプ
をご覧ください。
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また、Aggr関数について、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください!
Qlik Training ブログ ー Aggr関数再入門(Aggr関数の詳細と使用例)ー
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