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Qlik SenseのRadar chart(レーダーチャート)の活用方法
Qlik Senseでは、カスタム オブジェクトとしてRadar chart(レーダーチャート)が用意されています。Radar chartは商品別に複数の評価項目の評価値を確認したい場合などに便利です!この記事では、Radar chartの作成方法を紹介します。
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前々回と前回は、複数ファイルに分かれたExcelデータを一ファイルにまとめる方法をご紹介しました。
今回は、複数列に分かれたExcelデータを一列にまとめる方法をご紹介します。
Excelでおなじことをするには、複雑な関数の指定が必要だったり、マクロが必要だったりしますが、QlikViewならごく簡単な設定をするだけです。
いつもよりも短いチュートリアルですが、よくある例だと思いますのでぜひご覧ください。
Excelでデータを管理している場合、下図のように年や月ごとにデータが複数列に分かれていることがあると思います。
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このままデータを取り込むと、数値項目が年ごとに分かれてしまいます。
QlikViewではピボットテーブルを使用すれば、簡単にデータを縦横方向に展開できるため、もとのデータは一列にまとまっていた方が使いやすいです。
変換後のイメージは下図のイメージです。
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ここでは以下のファイルを使用しますので、ダウンロードしてください。
multiple-columns.zip
Zip形式ですので、ダウンロード後解凍してください。
以下ファイルが含まれています。
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売上実績.xls
今回使用するデータです。
年ごとに列が分かれているのに加えて、「分類名1」を見ると空白のセルがあります。「分類名1」はおなじ値が続く場合は、二つ目以降が省略されています。
この例のように、見やすさを重視して作成されたExcelでは、このようなデータの持ち方もよくあると思いますので、空白のセルを埋める設定も一緒に確認してみましょう。
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それではデータを取り込んでみましょう。
まずはファイルを新規に作成し、[ロードスクリプトの編集]画面を起動します。
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ロードスクリプトの最下行にカーソルをあわせて、[テーブルファイル]ボタンをクリックします。
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「売上実績.xls」を選択します。
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[列見出し]を[先頭行]に変更して、[次へ]ボタンをクリックします。
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まず、空白のセルを埋める指定をしてみましょう。
[変換オプションを有効にする]ボタンをクリックします。
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[セルの置換え]タブを選択します。
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今回変換したい「分類名1」を選択します。
「分類名1」のラベルの上にある「1」の部分を、マウスでクリックします。
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[セルの置換え]ボタンをクリックします。
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[セルの置換え]画面が表示されます。
[セルの条件]ボタンをクリックします。
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[値なし]が選択されていることを確認して、[OK]ボタンをクリックします。
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[値なし]は空白のセルを置き換えることをあらわします。
[置換え元データ]が[上]になっていることを確認し[OK]ボタンをクリックします。
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[置換え元データ]は置き換えるもとのデータが、上下左右どの位置にあるのかをあらわします。
ここまでの指定により、空白のセルがあった場合は上の行にあるデータに置き換えられます。つまり今回のように、重複する値が一行目にしか入力されていないときに、二行目以降を自動で埋めてくれます。
空白のセルを埋める指定は、以上で完了です。
画面上で変換後のイメージを確認できます。
[次へ]ボタンをクリックします。
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こんどは、複数列に分かれたデータを一列にまとめる指定をしてみましょう。
複数列に分かれたデータを一列にまとめるには、クロステーブル機能を使用します。
[クロステーブル]ボタンをクリックします。
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[クロステーブル]画面が表示されます。
画面下部の[行見出し項目][列見出し項目][データ項目]に指定をおこないます。
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ここでは以下のように指定してください。
行見出し項目:2
列見出し項目:年
データ項目:売上金額
設定後[OK]ボタンをクリックしてください。
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各指定の意味は下図を確認してください。
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クロステーブルの設定は以上で完了です。
画面下部で変換後のイメージを確認できます。
[終了]ボタンをクリックしてください。
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ロードスクリプトは以上で完成です。[OK]ボタンをクリックします。
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データを取り込んでみましょう。
[リロード]ボタンをクリックします。
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ファイルを保存してください。
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データが取り込まれました。
[閉じる]ボタンをクリックしてください。
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もとのデータは15行あり、それが5年分(5列分)あるため、15x5で75件のデータが取り込まれています。
データの取り込みは以上で完了です。
さいごに、データがただしく取り込まれているか確認してみましょう。
テーブルボックスを使用して、データを確認します。
シートの余白を右クリックし[シートオブジェクトの追加]→[テーブルボックス]を選択します。
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[すべて追加]ボタンをクリックして、すべての項目を選択します。
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[ロード順]ボタンをクリックして、項目の順序を調整します。
[OK]ボタンをクリックします。
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テーブルボックスが作成されました。
イメージどおりにデータが取り込まれていることが確認できます。
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以上で今回のチュートリアルは終了です。
今回は複数列に分かれたデータを一列にまとめる方法をご紹介しました。
また、空白のセルを埋める方法についてもご紹介しました。
複数列に分かれたデータを一列にまとめたり、空白のセルを埋めたりといった作業は、普段の業務でもよくおこなわれているのではないでしょうか。
こういったデータ変換の処理は、本来ETL(Extract/Transform/Load)と呼ばれる領域で、ETL専門のツールもあるぐらいです。
QlikViewはもともとBI(ビジネス・インテリジェンス)に位置づけられるツールですが、ETL専門のツールに負けないぐらい、データ変換の機能も充実しています。
データの変換/取り込みからデータの分析まで、単体でできるというのも他のBIツールには、なかなかないQlikViewの特長と言えます。
データの変換には、ほかにもさまざまな例がありますので、機会があればまたこのブログで紹介したいと思います。
お疲れ様でした。
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