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Citrix Virtual Apps and Desktops 7 2203から Citrix Virtual Apps and Desktops 7 2402 へアップグレードする手順(3)
Citrix Virtual Apps and Desktops 7 2203から Citrix Virtual Apps and Desktops 7 2402 へアップグレードする手順(3)について記載しています。
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こんにちは。Citrix製品のサポートをしている宇津見です。
今回は、Citrix Virtual Apps and Desktops 7 2203 LTSR CU3から Citrix Virtual Apps and Desktops 7 2402 LTSR CU3へアップグレードする手順の一例をご紹介します。アップグレードする際の参考にしていただけますと幸いです。
※本記事の動作テストをする場合は、必ず検証環境をご使用ください。
※弊社のCitrixヘルプデスク契約がございますお客様は、対応方法の詳細についてお問い合わせいただくことも可能です。
以下の3部構成の記事になります。
1.事前準備
2.StoreFrontとデリバリーコントローラーのアップグレード
3.VDAとWorkspace appのアップグレード
今回は、上記「2」のStoreFrontとデリバリーコントローラーのアップグレードに関する内容です。
本記事で使用した検証環境のイメージ図は以下になります。
※サーバー側のOSはWindows Server 2019、クライアント端末側のOSは Windows 11 24H2 バージョンを使用しています。
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以下の手順でアップグレードしていきます。
1.ライセンスサーバーのアップグレード
2.StoreFrontのアップグレード
3.デリバリーコントローラーサーバーのアップグレード
4.VDAのアップグレード(2台)
5.Workspace appのアップグレード
※本記事は、「2.StoreFrontのアップグレード」と「3.デリバリーコントローラーサーバーのアップグレード」の内容になります。
※作業前に、「事前準備の記事
」の対応をお願いします。
※本記事ではシングル構成を前提にしているため、上記の手順を紹介しています。
Citrix社のドキュメント
ではデリバリーコントローラーを半数ずつに分けてアップグレードする手順が説明されていますが、こちらは冗長構成の場合で、かつ、公開アプリケーションや仮想デスクトップの利用をできるだけ止めずにアップグレードする場合を想定しています。
1. アップグレード前には、OSの再起動が推奨されています。
StoreFrontがインストールされているサーバーOSの再起動を実施します。
2. 「Citrix_Virtual_Apps_and_Desktops_7_2402_LTSR_CU3_3100.iso」をマウント後、メディアのアイコンをダブルクリックします。
以下の画面にて、「Citrix StoreFront」をクリックします。
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3. 「.NET Runtime Version 8」インストール画面が出た場合は、「はい」をクリックします。
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4. 「インストール」をクリックします。
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5. 「閉じる」をクリックします。
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6. 「ライセンス契約書に同意する」にチェックを入れ、「次へ」をクリックします。
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7. 「インストール」をクリックします。
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8. アップグレード処理が開始されます。
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9. 「インストールされました」の画面にて、「完了」をクリックします。
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10. 再起動を促す画面が出た場合は、「はい」をクリックします。
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1. アップグレード前には、OSの再起動が推奨されています。
デリバリーコントローラーがインストールされているサーバーOSの再起動を実施します。
2. デリバリーコントローラーサーバーにて、「Citrix_Virtual_Apps_and_Desktops_7_2402_LTSR_CU3_3100.iso」をマウント後、メディアのアイコンをダブルクリックします。以下の画面にて、「Studioおよびサーバーコンポーネント」をクリックします。
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3. 「ライセンス契約を読んで・・・」にチェックを入れ、「次へ」をクリックします。
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4. 「処理を続行する」にチェックを入れ、「次へ」をクリックします。
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5.
事前にライセンスサーバーのアップグレードをしていない場合、下記のエラーが表示されます。
一旦デリバリーコントローラーのアップグレードをキャンセルし、事前準備の記事
にあるライセンスサーバーのアップグレードを実施してからデリバリーコントローラーのアップグレードを実施してください。
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6. 「事前のテストを開始」をクリックします。
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7. 「テストが完了しました」のメッセージにて、警告やエラーが0個で表示されていることを確認後、「次へ」をクリックします。
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8. 「ファイアウォール規則の構成」にて「自動」もしくは「手動」を選択後、「次へ」をクリックします。
※本記事では、「自動」を選択しています。
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9. 「アップグレード」をクリックします。
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10. 「OK」をクリックします。アップグレード処理が開始されます。
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11. アップグレード中、下記の画面が出た場合は「閉じる」をクリックします。OSが再起動されます。
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12. 再起動後、必要に応じてISOファイルをマウントし、該当のドライブを選択します。インストール処理が継続されます。
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13. 本記事では「Citrix Call Home」の機能を有効にしないため、「診断情報を収集する」のチェックを外しています。「次へ」をクリックします。
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14. 「完了」をクリックします。「Citrix Site Managerを起動する」にチェックをつけた場合は、自動的にCitrix Site Managerが起動します。
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15. Citrix Site Managerにて、「サイトの自動アップグレードを開始する」をクリックします。
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16. 「アップグレードする準備ができました」を選択し、「アップグレード」をクリックします。
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17. 「サイトのアップグレードが完了しました」のメッセージが表示された後、「閉じる」をクリックします。
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Citrix Virtual Apps and Desktops 7 2212(LTSR版は2402)より、Citrixの管理コンソールはWindowsベースの「Citrix Studio」から、Webベースの「Citrix Web Studio」が標準となりました。
メーカー公式ドキュメントもWeb Studioを前提に記載されています。ご利用の際は、今回使用した「Citrix_Virtual_Apps_and_Desktops_7_2402_LTSR_CU3_3100.iso」から新規インストールを行ってください。
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いかがでしたでしょうか。
次回
は、VDAとWorkspace appのアップグレード手順をご紹介します。
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