IT未経験の新入社員が、短期間でここまで育った!DataSpider開発・運用担当者育成の4ステップ
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新しく配属された社員に、DataSpiderを何から学んでもらえばよいのか。
既存担当者のスキルアップや、DataSpiderを用いたデータ連携処理開発の内製化を進めたいと考えたとき、育成の進め方に迷われることもあるのではないでしょうか。DataSpiderを使いこなすには、製品の操作だけでなく、開発・運用の知識を段階的に身につけることが大切です。本記事では、IT未経験の新入社員が実際に経験した4つのステップをもとに、担当者育成のヒントをご紹介します。
初めに:私が歩んだ育成ステップ
私は2025年にアシストへ新卒入社し、現在はDataSpiderを担当して約1年になる若手社員です。入社当初は、「データ連携とは?」「EAIとは?」というところから学び始めました。現在では、DataSpiderの処理開発から運用までの一連の知識を身につけ、お客様向けの研修サービスの講師も担当しています。本記事では、私が経験した育成ステップをもとに、新入社員の育成、既存担当者のスキルアップ、内製化を進める際のヒントをご紹介します。
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Step 1:製品理解と自社での活用イメージ
まずは、DataSpiderがどのような製品で、何を実現できるのかを知るところから始めてみてはいかがでしょうか。
DataSpiderは、ファイルやデータベース、クラウドサービスなど、さまざまな場所にあるデータを連携する製品です。必要な処理アイコンを配置して線でつなぐことで、データ連携処理を組み立てます。
私が最初に参加したのは、DataSpiderの製品紹介動画の視聴とハンズオンウェビナーです。製品紹介を聞いた後に簡単な処理開発を体験し、Studio画面の見方や、トリガーを使った自動実行について学びました。「このように処理を作れるのか」と操作のイメージを持てたことが、次の学習への第一歩になりました。製品紹介動画はオンデマンド形式のためいつでも閲覧可能です。また、ハンズオンセミナーは月一開催しているので、気になる方は実際にこのリンクから開催日や実施内容をチェックしてみてください!
▼アシスト名刺管理の事例
自社での利用例を知ることも、製品理解を深めるうえで役立ちます。アシストでは、名刺情報を外部データと照合・加工し、関連システムへ登録する処理などにDataSpiderを活用しています。普段使っている名刺登録機器の裏側でDataSpiderが動いていると知り、私自身も製品をより身近に感じられました。
図:アシストで用いられているDataSpiderの活用イメージ
さらに、他のDataSpider導入企業の事例も読みました。事例を通じて、ほかの企業ではどのような課題を抱え、DataSpiderを利用してどのように課題を解決しているのかを知ることで、DataSpiderで実装できることやデータ連携のイメージが広がりました。「自社でもこのような課題を解決できるかもしれない」と考えるきっかけにもなるため、製品を学び始めた方には、ほかの企業の導入事例も参考にしていただけたら嬉しいです。
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Step 2:開発手法の習得と実践
製品の概要についてイメージをつかんだら、次は実際にデータ連携処理を作ってみましょう。
ここで活用できるのが、DataSpiderの「スターターキット」です。スターターキットは、初めてDataSpiderを試す方向けの無償体験版で、製品モジュールに加えて、操作手順を確認できるチュートリアルとサンプルデータが用意されています。手順に沿って基本的な処理を作成しながら、ファイル連携やデータ加工・変換の流れを体験できます。
処理を作っていくなかで、アイコンの機能や設定方法などを調べたいときに活用できるのが製品ヘルプです。DataSpider Studio画面の左上にある「ヘルプ」から確認が可能です。ヘルプには、各アダプタやアイコンの機能・設定方法、ログの見方など、開発時に必要となる情報がまとまっています。
図:DataSpider Studio画面右上の「ヘルプ」から、製品ヘルプを確認できます。
製品ヘルプの中でも、DataSpiderでどのような処理を作れるのかイメージを広げてくれるのが、メーカーが提供する「逆引きリファレンス」です。実現したいデータ連携処理の内容を起点に、似たような処理がないかをシナリオ一覧から探すことができます。
製品ヘルプを開いたら、左側のメニューにある「逆引きリファレンス」を選択しましょう。ここには、逆引きリファレンスの概要や使用方法に加え、100を超える処理例を確認できる「シナリオ一覧」がまとまっています。
チュートリアルに沿って処理を一つ作成できたら、ぜひ逆引きリファレンスも活用してみてください。気になる処理例を選ぶことで、「DataSpiderではこのようなこともできるのか」と、開発の幅を広げるきっかけになります。
図:製品ヘルプの左側メニューから「逆引きリファレンス」を選択します。
図:「シナリオ一覧」では、100を超えるシナリオを確認することが可能です。
各シナリオには、サンプルプロジェクトのファイル名が記載されています。サンプルプロジェクトはDataSpiderの製品モジュール内に格納されているため、該当ファイルを選択してDataSpider Studioへアップロードすれば、手元ですぐに処理内容を確認できます。実際にどのようなアイコンや設定で処理が組まれているのかを確認しながら、ファイル名を動的に変更する方法や、条件に合うレコードだけを出力する方法などを理解できます。
図:サンプルプロジェクトをダウンロードし、DataSpider Studioへアップロードして確認します。
私はその後、より体系的にDataSpiderの仕組みや開発方法を学ぶためにアシストの基本トレーニングを受講しました。トレーニングでは、DataSpiderの起動方法、ファイル連携、変数、条件分岐、エラー制御を、講師と一緒に実機で操作します。ヘルプだけではつかみにくかった設定の目的や使いどころも、実際に処理を作るなかで理解が深まりました。
基本トレーニングの受講後に先輩社員とお客様先での処理開発をお手伝いする場に参加した際は、お客様が実現したい処理を少しずつイメージできるようになりました。特に条件分岐処理や例外処理の実装方法はお客様からご質問をいただくことが多く、学んだことが役立ったと感じています。
▼基本トレーニングのご紹介
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Step 3:実行・運用知識の習得
ある程度、データ連携処理を作れるようになったら、開発した処理定義をどのように実行・運用するかを学んでいくのはいかがでしょうか。処理は作成して終わりではありません。定期的に実行し、正常に動いているかを監視し、問題が起きた場合は原因を切り分けて対処する必要があります。
私は「DataSpider運用トレーニング」で、各種ログの確認方法、JP1などのジョブ管理ツールを利用した監視方法、エクスポート・インポート機能による資産移行方法などを学びました。また、外部ツールからの処理起動を受け付ける機能であるScriptRunnerやコマンドラインで操作や設定ができるCLI Consoleを知ったことで、Studioを起動せずにDataSpiderの処理を実行・管理する方法も理解できました。
基本トレーニングは「どのような処理を作れるのか」といった観点を学びますが、運用トレーニングでは、作成した処理を安定して動かし続けるための考え方を学びます。
▼運用トレーニングのご紹介
メーカー提供の「運用監視ガイド」も、運用を学ぶ際に役立つ資料です。
運用監視ガイドは、DataSpiderの製品モジュールの中に同梱されています。モジュール一式をダウンロードすれば参照できるため、ぜひ一読してみてください!
図:運用監視ガイドは、DataSpiderの製品モジュール内の「DSS500_SystemMonitoringGuide_ja.pdf 」から確認できます。
このステップを通じて、処理開発だけでなく、複数人で開発する際の注意点や、DataSpiderを安定稼働させるために確認すべきポイントも意識できるようになりました。
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【閑話休題】社内ルールを確認しよう
DataSpiderを複数人で利用する場合は、開発・運用を始める前に、自社のルールや規約があるかを確認しておくことも大切です。各種命名規約、フォルダ構成、エラー処理、資産のリリース方法、監視対象と方法、バックアップ・リカバリ方法などにルールがあると、DataSpiderの開発・運用担当者が変わった後も処理定義や稼働環境を保守しやすくなります。
まずは、自社に開発・運用のルールがあるかを確認してみましょう。ルールが未整備の場合は、複数名での開発や運用が始まる前に自社ルールの整備・検討を始めることで、将来的な運用負荷を抑えやすくなります。
アシストでは、開発・運用時のルールや規約づくりを支援する「標準化支援」と、運用手順の整備を支援する「運用手順書パック」というサービスをご用意しています。運用手順書パックについては、以下の記事もご覧ください。
▼運用手順書パック提供支援のご紹介
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Step 4:トラブルシューティングと相談先の整理
開発や運用を進めるなかで、分からないことやエラーに出合うこともあります。そんなときに、有用な情報を調べる場所や資料、相談先をあらかじめ知っておくと、落ち着いて対応できます。
図:確認したい内容に応じた相談先の使い分けのイメージ。
私が最もよく利用したのは、製品ヘルプです。DataSpider Studioでは、F1キーやアイコンの右クリックから、該当アイコンのヘルプページを開けます。既存の処理定義の内容について確認する際も、処理定義内で使われているアイコンの機能をすぐに調べられるため便利です。
図:アイコンを右クリックし、「ヘルプ」を選択すると、該当機能の説明を確認できます。
また製品ヘルプの使いどころの例として、「Mapperロジック一覧」のページを開くと、各カテゴリにどのような加工・変換用アイコンが配置されているかを、一目で確認できます。処理開発を行う際は、「どのような加工・変換ができるのか」「目的のアイコンはどのカテゴリにあるのか」を把握するのが難しいこともあります。私自身も、Mapperロジック一覧から利用できるアイコンの一覧を参照し、実現したい処理の組み方を検討することがよくありました。
そのほかに、アシストとDataSpiderの保守契約を結んでいただいている企業様であれば、サポートセンターや、アシストが公開しているFAQも利用が可能です。開発時や運用時にエラーやトラブルが発生した際は、サポートセンターへご相談ください。問い合わせ回数の上限はないため、安心してご利用いただけます。
FAQには、これまでのお客様からのお問い合わせやアシストの社内検証で得たナレッジが蓄積されています。「サポートセンターに聞いてよい内容だろうか」と迷うときや、少し気になることがあるときにも、まずは気軽に検索してみるのがおすすめです。たとえば特定のアイコン名で検索すると、関連する質問をまとめて確認できます。
図:条件によって処理を切り替える「条件分岐」というアイコン名で検索すると、それに該当する質問が一覧で確認できます。
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Step5:次のステップへ
今回ご紹介したステップを経験するなかで、私は基本的な開発・運用知識を身につけ、支援サービスの講師も担当するようになりました。次のステップとしては、お客様が実現したい課題や要件を題材に、お客様と一緒にデータ連携処理を開発する「スキルトランスファー支援」の講師担当としてのスキル習得に取り組んでいきます。
育成方法は、会社の状況や担当者の経験によってさまざまです。私の育成ステップが、皆さまの企業の新DataSpider担当の方に「まず何を学んでもらうか」「次にどのような経験を積んでもらうか」を考える際の参考になれば幸いです。
まとめ
DataSpider担当者の育成では、まず製品の概要と活用イメージをつかみ、実際にデータ連携処理を開発し、運用方法を学び、困ったときの調べ方・相談先を整理するという順に進めると、段階的にスキルを身につけやすくなります。
アシストでは、DataSpider担当者の育成に役立つ基本トレーニング、運用トレーニング、標準化支援、スキルトランスファー支援のほかにも、さまざまな有償支援サービスをご用意しています。
よろしければ、DataSpider支援サービスをご覧ください。
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著者情報
DX技術本部 DX技術統括部 データ連携基盤技術部
石川 百々果
DX技術本部 DX技術統括部 データ連携基盤技術部
石川 百々果
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