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OCIにおけるOracle Database 11g R2、12g R1、12g R2の新規プロビジョニング終了とその影響
Oracle Databaseのバージョン11g R2、12g.R1、12g.R2は既にすべてのメーカーサポートが終了しています。OCIのBase Database Serviceでも2024年1月中旬ころから11g R2、12g R1、12g R2での新規プロビジョニングができなくなりました。
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Oracle Cloud Infrastructureで構築したComputeインスタンスは、基本的にハードウェアなどのインフラ周りはオラクル社が管理し、OSや稼働させるアプリケーションなどはお客様が管理する必要があります。そのため、OSの管理の一環として、設定変更などもお客様にて実施いただくことになりますが、何らかの設定ミスやトラブルにより、Computeインスタンスは起動していても正常に接続できなくなる等の問題が発生する場合もあります。
このような場合、コンソール接続にてOSに接続し、設定を修正するなどトラブルシューティングが可能ですが、SSH暗号鍵やリモート接続用のターミナルソフトなどの準備も必要であり、早急な対応には不向きであると言えます。
今回は、このような事前準備が不要で、より簡単にトラブルシューティングが可能なCloud Shellによるコンソール接続をご紹介します
OCI画面のメニューから、[コンピュート >> インスタンス >> インスタンスの詳細]画面に遷移し、リソースから「コンソール接続」をクリックします。
その後、「Cloud Shell接続の起動」をクリックします。
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コンソール接続と一時的なSSHキーが自動的に作成されます。
Login待機状態になるまで待ちます。
※Login待機状態にならない場合は、Enterを数回押下してみてください。
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コンソール接続ウィンドウが残った状態で、Computeインスタンスを再起動します。
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以下の画面ショットに表示されているブートメニューで一番上の項目(Rescue)を選択して、「e」を押下します。
※起動メニューが表示されたときに時間内に実行しないと、再起動のプロセスが開始されます。
この手順をリトライするには、対象のComputeインスタンスをもう一度再起動する必要があります。
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ブートエントリが表示されます。編集モードで、下矢印キーを使用してエントリをスクロールし、Oracle Autonomous Linux 7.x、Oracle Linux 8.xおよびOracle Linux 7.xを実行しているインスタンスの「linuxefi」で始まる行に移動します。
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行の最後に「init=/bin/bash」を追加します。
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※操作しにくい場合には、右上の矢印アイコンをクリックして、コンソール接続ウィンドウを最大化してみてください。※追加された「init=/bin/bash」は、再起動後にリセットされるため、障害復旧後に手動で削除いただく必要はありません。
「Ctrl+x」を押下して、コンソール接続ウィンドウからインスタンスを再起動します。
bashシェルプロンプトが表示されます。
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Bashシェルから「/usr/sbin/load_policy -i」を実行してSElinuxポリシーをロードし、変更するファイルのコンテキストを保持します。
次に、「/bin/mount -o remount, rw /」を実行して、読み取り/書き込み権限を持つルートパーティションを再マウントします。
必要に応じて設定ファイルを編集し、編集終了後に「exec /usr/lib/systemd/systemd」コマンドもしくは「/usr/sbin/reboot -f」を実行しComputeインスタンスを再起動します。
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Computeインスタンスが起動してきたことを確認し、正常にSSH接続できることを確認します。
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接続が確認できたら、コンソール接続ウィンドウを右上の「X」アイコンで閉じます。
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今回は、Cloud Shellによるコンソール接続をご紹介しました。
以下記事によるコンソール接続も可能であり、既にコンソール接続の仕組みをご用意いただいている場合には、Cloud Shellを介した接続はより簡単であると感じられると思います。有事の際には、本記事も併せてご参照いただけますと幸いです。
設定ミスでOCIへ接続不可!?そんな時はコンソール接続でトラブルシュート!
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