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Qlik Automate活用術#モニターアプリを簡単に導入する方法
本記事では、Qlik Automateの「Qlik Cloud Monitoring Apps Installer」テンプレートを使用した、モニターアプリの簡単な初期導入・更新手順をご紹介します。
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データ量が多くて、アプリに全てのデータは取り込む必要はないな・・・
元のデータファイルを分割しないといけないの?
そんな時は、Qlikで必要なデータだけを取り込みましょう!
ここでは、Qlik Senseのデータマネージャーを使った場合、全てのデータではなくて、必要なデータを取り込む方法をご紹介します。
※本記事は「2021年11月時点のSaaS]で作成しています。
Qlik Sense のデータの準備をする方法として、データマネージャーとデータロードエディタの2つがあります。
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データマネージャーはGUIの操作で簡単にデータを取り込むことができます。データベースのへの接続や取込みデータの選択、データの関連付けが簡単に設定できます。
データロードエディタ はロードスクリプトと呼ばれる言語を使って、データベースへの接続や取込みデータの設定をします。
データマネージャーと違いロードスクリプトの記述が必要となりますが、より複雑なデータの加工をしながらデータを取り込むことができます。
慣れてしまえばこのロードスクリプトも簡単ではありますが、SQL やスクリプトというものに触れていない方からすると、ちょっとハードルが高く感じますよね。
そんな方のためにあるのがデータマネージャーです。ここでは、データマネージャーを使って、データを絞って取り込む方法ご紹介します。
以下のExcelデータを使って、データの絞り込み方法をご紹介します。
▼データ例
| 年 | 商品コード | 売上 | 
| 2019 | A001 | 100 | 
| 2019 | A002 | 200 | 
| 2019 | B001 | 300 | 
| 2020 | A001 | 200 | 
| 2020 | A002 | 150 | 
| 2020 | B001 | 200 | 
| 2021 | A001 | 300 | 
| 2021 | A002 | 100 | 
| 2021 | B001 | 150 | 
■2021年のデータのみを取得しましょう
1.新規アプリ作成後、データマネージャーから取り込むExcelファイルを選択します
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2.画面右上の「フィルター」を選択、「フィルターの追加」から条件式を入力する行を追加したら、以下のように設定します。
  項目 : 年
  条件 : =
  値  : 2021
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3.「次へ」を選択するとデータが取り込まれます。
「データモデルビューア」でプレビュー表示をして、データを確認してみましょう。
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以下のデータが確認できます。
| 年 | 商品コード | 売上 | 
| 2021 | A001 | 300 | 
| 2021 | A002 | 100 | 
| 2021 | B001 | 150 | 
■2020年以降のデータのみを取得しましょう
次に2020年以降のデータに絞って取り込みましょう。
「あれ? 条件設定の画面にはどうやって戻れるの?」と思いますよね。
以下の手順で戻ってください。
1.画面上部の「データマネージャー」を選択します。
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2.画面下部の 鉛筆アイコンの「このテーブルを編集」をクリックします
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3.画面上部右の「ソースからデータを選択」をクリックすると、先ほど見た画面に戻りました。
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画面上部右の「フィルター」を選択し、条件を以下のように設定し、条件を「更新」します。
  項目 : 年
  条件 : >=
  値  : 2020
以下のデータが取り込まれました。
| 年 | 商品コード | 売上 | 
| 2020 | A001 | 200 | 
| 2020 | A002 | 150 | 
| 2020 | B001 | 200 | 
| 2021 | A001 | 300 | 
| 2021 | A002 | 100 | 
| 2021 | B001 | 150 | 
■2019年の商品コードB001のデータのみを取得しましょう。
複数の条件を指定します。
上記手順で条件設定画面を表示し、以下のように設定し、条件を「更新」します。
 1行目
  項目 : 年
  条件 : =
  値  : 2019
 2行目
  項目 : 商品コード
  条件 : =
  値  : B001
以下のデータが取り込まれました。
| 年 | 商品コード | 売上 | 
| 2019 | B001 | 300 | 
データマネージャーで条件を指定して、データを絞り込んで取り込む方法を見ていただきまたが、データマネージャーで定義すると、実は裏でロードスクリプトが生成されています。
画面上部の「準備 データロードエディタ」を選択し、「自動生成セクション」タブを見ると、自動生成されたロードスクリプトを確認できます。
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このQlik Trainingブログでは、データマネージャーではなく、ロードスクリプトで同じように条件を付けて絞り込む方法をご紹介しています。
「Where句で必要なデータだけ取り込みます」
 
しかし、自動生成されたロードスクリプトと比べると記述が少し違っています。書いた方が短いロードスクリプトになっています。
このように、データマネージャーは自動でロードスクリプトを書いてくれますが、少し長くなることがあります。
Excelのマクロも一緒ですよね。「マクロの記録」で操作した内容をVBAにしてくれますが、自分で書いたら1行で済むことが10行くらいになってしまうことはよくあります。結果は一緒でも記述方法はいくつかあります。
数学でも答えが一緒でも、違う式で答えを導き出していることはありますよね。それと一緒です。
データマネージャーは、GUIだけでできるのでやっぱり便利です。でも、データマネージャーで出来ないことが、ロードスクリプトでは出来ることがあります。スクリプトならではの良さですね。
慣れないロードスクリプトを書くのは、最初、面倒かもしれませんが、データマネージャーで出来ないことが出てきたら、諦めないでロードスクリプトにチャレンジしてみてください。
私がExcelの「マクロの記録」より自分でVBAを書く方が好きだからかもしれませんが、ロードスクリプトでは色々できますよ。
Qlik Trainingブログでもいくつかご紹介していますので、データを準備するデータマネージャーの次ステップとして、ロードスクリプトにもチャレンジしてみてください。
 
      本記事では、Qlik Automateの「Qlik Cloud Monitoring Apps Installer」テンプレートを使用した、モニターアプリの簡単な初期導入・更新手順をご紹介します。
 
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