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ストーリーテリングで分析結果を簡単に共有!(その2)
今回はスライドに文字や図形を追加する方法や、作成したストーリーの共有・出力方法ついてお伝えします!
Qlik Sense SaaSで、アプリのリロードが完了したタイミングで通知がほしいということはありませんか。
リロードの完了後、Qlik Sense SaaS上で確認するのではなく、メールやSlack※等にリロードの結果を通知し確認することができます。
今回は、「Qlik Application Automation(自動化)」を使用して、「リロードの結果をSlackに通知する方法」についてご紹介します。
※Slackとは
Salesforce(旧Slack Technologies)社が提供する、ビジネスを中心としたチームコミュニケーションツールです。Qlik Senseをはじめ他の多くのツールや外部サービスと連携し、ツールを切り替えることなくSlackから直接情報の確認が可能です。
※本記事は「2025年03月時点のSaaS」で作成しています。
Qlik Application Automationについては、これまでもいくつか活用例をご紹介していますが、Qlik Senseやその他様々なアプリケーション間において、データ連携やワークフローなどの処理をノーコードの簡単な操作で作成し、自動化することが可能です。
これにより、よりスムーズで効率的なデータ管理や分析プロセスを実現することが可能です。
Qlik Application Automationでは、リロードが失敗した際に任意のメールアドレスにメールで通知することができます。今回はリロードの結果をSlackにメッセージ配信する方法になります。
全体の処理イメージは以下になります。
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・リロード対象のアプリを確認しておきます。
・Slack側にメッセージを送信するチャンネルを確認しておきます。
■新しい自動化の作成
通知のための、新しい自動化を作成します。
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■テンプレートの選択
Qlik Application Automationにはいくつかテンプレートが用意されており、今回はリロードの結果をSlackに通知するためのテンプレート「Reload an app and notify your team on Slack」を使用します。
2)テンプレート画面が表示されるので、画面左[コネクタ] の[Slack]を選択します。
3)テンプレート一覧の左上に表示される「Reload an app and notify your team on Slack」にマウスカーソルを合わせ、[テンプレートの使用]を選択します。
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■自動化 の編集
自動化を編集していきます。
4)[Start]ブロックを選択します。[Run Mode]で処理の実行タイミングを指定できます。
デフォルトでは[Manual](手動実行)ですが、例えば[Scheduled]を選択することで、アプリのリロードの[スケジュール]のように定期的な実行が可能となります。
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5)[Do Reload]ブロックを選択します。リロードするアプリを選択します。
[App Id]をクリックし、[do lookup]を選択します。
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[Lookup search…]にアプリ名を入力し、リロード対象のアプリを設定します。
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6)[Get App Information]ブロックを選択します。「アプリ名」など、アプリ情報を取得するブロックです。
[App Id]の設定が必要ですが、テンプレートでは既に[Do Reload]ブロックで指定した[App Id]を使用するよう設定されていますので、新たな設定は不要です。
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7)[Condition]ブロックを選択します。リロードの成否をIfで判定します。
このブロックも、新たな設定は不要です。
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8)[Send Message]ブロックを選択します。
[Connection]タブを開き、[Connect your Slack]をクリックします。
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Qlik Application AutomationとSlackの連携画面が表示されるので、[許可する]を選択します。
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連携完了の画面が表示されるので、[Ok]を選択します。
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9)[Send Message]ブロックの[Inputs]タブを開きます。
[Channel]をクリックし、[do lookup]を選択します。
Slackのチャンネルが表示されるので、通知を送りたいチャンネルを選択します。
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■Slackのプライベートチャンネルを使用する場合
もし、プライベートチャンネルを選択したい場合は、Slack側で、以下の設定を行います。
1.Slackのプライベートチャンネルを右クリックし、[チャンネル詳細を表示する]をクリックします。
今回は「テスト」というチャンネルを使用します。
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2.[インテグレーション]タブを開き、[アプリを追加する]をクリックします。
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3.[ワークスペース内で]に「Qlik Application Automation」の表示があるので、[追加]をクリックします。
今回は「テスト」チャンネルに「Qlik Application Automation」アプリを追加します。
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上記手順により、「テスト」チャンネルが[do lookup]に表示されるようになります。
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10)[Send Message]ブロックの[Text]には、Slackに送るメッセージを任意で設定します。
テンプレートでは、「App[アプリ名]was reloaded successfully」と送信されます。
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アプリ名やその他の情報を表示させたい場合は、以下の手順で設定します。
1.[Text]欄をクリックします。
2.[Out put from Get App Information]を選択します。
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3.[Example output]タブから[Get App Information]-[info]-[attributes]等と展開していきます。
4.[id]、[name]、[description]等、各項目をクリックすることで、その内容を[Text]欄に設定することができます。
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11)[Send Message 2]ブロックを選択します。
[Channel]に、手順 9) と同様にSlackのチャンネルを設定します。
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12)[Send Message 3]ブロックを選択します。
[Channel]に、手順 9) と同様にSlackのチャンネルを設定します。
こちらのブロックの[Text]は、リロードエラー時に送信されるメッセージとなります。
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13)[Send Message 4]ブロックを選択します。
[Channel]に、手順 9) と同様にSlackのチャンネルを設定します。
手順 10) 同様、リロードログの通知を設定するブロックとなります。
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14)自動化の設定は以上になります。画面上部の[Save]をクリックし保存します。
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■自動化の実行
15)[Run]をクリックし、リロードの実行やSlackへの通知が意図した結果になっているか確認します。
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■Slackでの確認
▼リロードが成功した例
Slackでの「ステータス」と「リロードログ」の成功時の出力結果の例です。
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▼リロードが失敗した例
Slackでの「ステータス」と「リロードログ」の失敗時の出力結果の例です。
今回の例では、「NOT reloaded sucessfully」や「error code:」の記載があることで、リロードが失敗していることが確認できます。
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■補足
上記の例は、リロードの成功時と失敗時のどちらも通知する設定にしていますが、成功時の通知が不要な場合は、[Send Message]ブロック、[Send Message 2]ブロックを削除してご利用下さい。
今回はQlik Application AutomationでSlackにメッセージを通知する使い方をご紹介しました。
Microsoft Teamsにメッセージを配信する方法も以下でご紹介していますのでご覧下さい。
Qlik Application Automation活用術:Microsoft Teamsにメッセージを配信する
Qlik Application Automationではいろいろなツールとの連携をご用意していますので、ぜひご要望の処理に併せて、テンプレートや自由に処理を組み合わせてご利用下さい。
株式会社アシスト
CX本部 サポートサービス技術統括部
長らくBI製品に携わり、主にQlik製品のサポートを担当しています。
お客様の課題解決につなげられるよう、デジタル技術の進化を楽しみながら、日々学んでいきたいです。
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