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2022.09.01

Qlik Senseの使い方(はじめてさわるQlik Sense)

Qlik Sense 無料トライアル環境の準備ができたら、次はこの記事で基本操作を確認しましょう!サンプルデータもダウンロードできるので、Qlik Senseによるデータ分析の雰囲気と基本操作をまとめてご確認ください!

目次

!Tips!(別記事へリンクします)

サンプルデータのダウンロード

※.zip形式でダウンロードできます。解凍してご利用ください。

Qlik Sense の基本構造

Qlik Sense SaaS環境の基本構造についてお伝えします。
全体の構造を知っておくとQlik Sense活用の効率アップにつながるので是非ご一読ください。

※この章では2022年8月時点の[SaaS]で作成しています。

ハブ画面「はじめに」について

Qlik Sense SaaSには「ハブ(分析サービス)」と「管理コンソール」の画面が用意されており、ログインするとまず「ハブ(分析サービス)」の画面が表示されます。


▼アプリ作成の基本操作で使う機能

画像クリックで最大表示

▼参考機能

スペースとアプリとデータ

利用開始直後はログインしたユーザー専用の開発スペースである「個人スペース」のみが存在しています。
スペースの中ではアプリやデータを管理することができ、新たに共有スペースを作成することで他ユーザーとアプリやデータを共有することもできます。

画像クリックで最大表示

Qlik Senseは、スペース上にアプリを作成し、アップロードされたデータ(ExcelやCSVファイルなど)をアプリに読み込んでデータ分析を行うことができます。さらに、アプリの中にはシートを、シートの中にはチャートを、それぞれ複数作成することができます。

画像クリックで最大表示

次はデータのアップロードとアプリの新規作成です。

データのアップロードとアプリの新規作成

データをアップロードし、アプリを新規作成します。アプリの作成は下記のステップで行います。
・データのアップロード
・アプリの作成
・アプリへのデータロード
・アプリ内でのシートの作成

データのアップロード

①画面右上の「新規作成」を選択します。
②「データセット」を選択します。

③「Upload data file」を選択します

④取込対象のエクセルやcsvをドラッグ&ドロップします。
⑤アップロードしたいスペースを選択します。 ※今回は「個人用」を選択します。
「アップロード」 を選択します。

※操作のコツ

「アップロードして分析」を選択すると一気にアプリ作成まで進んでしまいます。最初は「アップロード」のみでやってみてください。

アプリの作成

①画面右上の「新規作成」を選択します。
②「新しい分析アプリ」を選択します。

③アプリの名前(例:売上分析)を入力します。
④配置するスペース(個人用)を選択します。
⑤「作成」を選択します。

アプリへのデータロード

①「ファイルおよびその他のソース」を選択します。

②「データファイル」を選択します。
③フォルダショートカットから「DataFiles」を選択します。
④アップロードしたデータ(例:大福帳データ.xlsx)を選択します。

⑤明細が表示されたことが確認できたら、右下の「次へ」を選択します。

⑥データ取り込みの進捗状況を示すポップアップが出ます。
「データが正常にロードされました」と表示されたら、「閉じる」を選択します。

これでデータの取り込みが完了しました。
次はアプリ内にシートを作成してみましょう。

アプリ内でのシートの作成

① 画面上部の「シート」を選択します。
② 「シートの新規作成」を選択し、シート名をつけて[Enter]キーで確定します。

③ 下記のシートを作成してください。
・データ抽出
・データ集計
・ランキング/トレンド

次はシート上にデータを抽出します。

基本的なデータ抽出をやってみよう(テーブルの活用)

まずはデータを画面上へ抽出してみましょう。「テーブル」を利用することで自由に項目を選択して表を作成することができます。
また、項目名をクリックしてソートをかけたり、項目名の横にある虫めがねアイコンをクリックして検索をかけたりすることも可能です。
ここでは、テーブルの作成方法についてご紹介します。

※この章では2022年8月時点の[SaaS]で作成しています。

データ抽出(テーブル)のイメージ

操作手順

⓪ 画面上部の「シート」メニューから前述の手順で作成した「データ抽出」シートを選択します。
① 画面右上の「シートを編集」を選択します。

以下の操作は、編集画面を「詳細オプション 」に設定している前提となります。
設定は編集画面の右上のボタンから切り替え可能です。

② 画面左側のアセットから「チャート」タブを選択します。
③「テーブル」を画面上にドラッグ&ドロップします。

④ アセットから「項目」タブを選択します。
⑤「日付」をテーブル上にドラッグ&ドロップします。
⑥ 「"日付"を追加」を選択します。

※その他追加したい項目を、⑤、⑥と同様に、テーブルへ追加していきます。
サンプルでは下記の項目を追加しています。
・担当営業
・顧客名
・商品大分類
・商品中分類
・商品名
・売上

抽出したデータの操作

次に抽出したデータを確認してみましょう。画面右上の「シートを編集」をクリックして編集を完了します。

①項目名をクリックすると、ソートを昇順/降順に切り替えられます。
②各項目内で検索をかけることができます。
 検索は前方一致となります。(Ex:「田」と検索すると「田中政子」のみが表示される)
 「田」をどこかに含むものを検索したい場合は、 * (ワイルドカード)を活用します。
③スマート検索という全文検索機能です。アプリに取り込まれたデータ全体からデータの
 検索をかけることができます。
④「選択をすべてクリアする」ことができるアイコンです。

アニメーションgifです。(クリックで最大表示)

ひととおりの確認ができたら次は検索を更に便利にするフィルターを使ってみましょう。

自在なフィルタを使ってみよう(フィルターの活用)

Qlik Senseは「フィルターパネル」を利用することでフィルターを自由に画面上へ配置することができます。
フィルターパネルから値を選択すると、すべてのチャートがその値に絞り込まれます。
ここでは、フィルターパネルの作成方法についてご紹介します。

※この章では2022年8月時点の[SaaS]で作成しています。

フィルターパネルの作成イメージ

操作手順

⓪ 画面上部の「シート」メニューから前述の手順で作成した「データ抽出」シートを選択します。
① 画面右上の「シートを編集」を選択します。

以下の操作は、編集画面を「詳細オプション 」に設定している前提となります。
設定は編集画面の右上のボタンから切り替え可能です。

② 画面左側のアセットから「チャート」タブを選択します。
③「フィルターパネル」を画面上へドラッグ&ドロップします。

④ アセットの「項目」タブを選択します。
⑤「年月」をフィルターパネルへドラッグ&ドロップします。
⑥「支社」をフィルターパネルへドラッグ&ドロップします。

!より簡単なフィルター項目の追加

上記方法以外にも、[Shift]キーを押しながら、項目を画面上にドラッグ&ドロップすると、チャートの種類を指定しなくても、自動的にフィルターパネルとして表現するという裏技もあります。

フィルターパネルはどんなシートでもよく利用するチャートのため、操作に慣れてきた方は、こちらの方法で画面作成の作業効率UPを目指してみてください。

基本的なクロス集計表を作成してみよう(ピボットテーブルの活用)

「ピボットテーブル」を利用してクロス集計表を作成することができます。
Qlik Senseのピボットテーブルは多段にしたり、参照ユーザー行と列の項目を自由に入れ替えることも可能です。
ここでは、ピボットテーブルの作成方法についてご紹介します。

※この章では2022年8月時点の[SaaS]で作成しています。

クロス集計表(ピボットテーブル)のイメージ

操作手順

⓪ 画面上部の「シート」メニューから前述の手順で作成した「データ集計」シートを選択します。
① 画面右上の「シートを編集」を選択します。

以下の操作は、編集画面を「詳細オプション 」に設定している前提となります。
設定は編集画面の右上のボタンから切り替え可能です。

② 画面右側のアセットから「チャート」タブを選択します。
③「ピボットテーブル」を画面上へドラッグ&ドロップします。

④ アセットの「項目」タブを選択します。
⑤「年月」をピボットテーブルへドラッグ&ドロップします。
⑥「年月を追加」を選択します。

⑦ ⑤~⑥と同様に「商品大分類」「商品中分類」も追加します。

⑧ 「売上」をドラッグ&ドロップします。
⑨ 「メジャーとして追加」-「Sum([売上])」を選択します。

⑩ 画面右上の「シートを編集」をクリックして編集を完了します。

⑪ 「年月」を列項目部分にドラッグ&ドロップし、縦横の集計表に変更します。

ランキングをグラフで表現してみよう(棒チャートの活用)

最も分かりやすい分析パターンのひとつとして「ランキング」があり、棒グラフを利用することで視覚的なランキング分析を行うことができます。
ここではQlik Senseの「棒チャート」を用いたランキング分析グラフの作成方法についてご紹介します。

※この章では2022年8月時点の[SaaS]で作成しています。

ランキンググラフのイメージ

操作手順

⓪ 画面上部の「シート」メニューから前述の手順で作成した「ランキング/トレンド」シートを選択します。
① 画面右上の「シートを編集」を選択します。

以下の操作は、編集画面を「詳細オプション 」に設定している前提となります。
設定は編集画面の右上のボタンから切り替え可能です。

② 画面左側のアセットから「チャート」タブを選択します。
③「棒チャート」を画面上へドラッグ&ドロップします。

④ アセットの「項目」タブを選択します。
⑤「商品名」をチャート上にドラッグ&ドロップします。
⑥「"商品名"を追加」を選択します。
⑦「売上」をチャート上にドラッグ&ドロップします。
⑧「メジャーとして追加」-「Sum([売上])」を選択します。

⑨ 画面右側のプロパティパネルから「スタイル」タブを選択します。
⑩ 「プレゼンテーション」タブから「水平」を選択します。

推移をグラフで表現してみよう(折れ線チャートの活用)

最も分かりやすい分析パターンのひとつとして「トレンド(推移)」があり、折れ線グラフを利用することで視覚的なトレンド分析を行うことができます。
ここではQlik Senseの「折れ線チャート」を用いたトレンド分析グラフの作成方法についてご紹介します。
データ内に時系列の項目が含まれている場合は、ぜひ活用してみてください。

※この章では2022年8月時点の[SaaS]で作成しています。

トレンドグラフのイメージ

操作手順

⓪ 画面上部の「シート」メニューから前述の手順で作成した「ランキング/トレンド」シートを選択します。
① 画面右上の「シートを編集」を選択します。

以下の操作は、編集画面を「詳細オプション 」に設定している前提となります。
設定は編集画面の右上のボタンから切り替え可能です。

② 画面左側のアセットから「チャート」タブを選択します。
③「折れ線チャート」を画面上へドラッグ&ドロップします。

④ アセットの「項目」タブを選択します。
⑤「日付」をチャート上にドラッグ&ドロップします。
⑥「"日付"を追加」を選択します。
⑦「売上」をチャート上にドラッグ&ドロップします。
⑧「メジャーとして追加」-「Sum([売上])」を選択します。

Qlikならではの連想分析操作を覚えよう(連想技術の活用)

ここまでの基本的なデータやグラフが作成できたらQlik Senseならではの分析操作をしてみましょう。
ここでは、Qlikにおける各種チャートの操作方法についてご紹介します。

※この章では2022年8月時点の[SaaS]で作成しています。

本項は、本記事内にある各種チャートを作成していることを前提に説明しています。ご了承ください。

操作手順

① 編集画面が表示されている場合は、画面右上の「シートを編集」をクリックして編集を完了します。

② 「テーブル」や「フィルター」が配置されたシートを開きます。

③ 「支社」のフィルターパネルから「九州支社」をクリックして選択し、テーブル内の顧客名の「検索アイコン」を選択しましょう。

フィルターパネルや検索吹き出しの値が色分けされていることが確認できます。

!フィルターの色分けについて

背景色 名称 意味
緑色 選択値 選択された値
薄い灰色 代替値 選択されなかった値
白色 絞込値 項目が選択されたことで絞り込まれた値
濃い灰色 除外値 項目が選択されたことで除外された値

Qlik Senseでは、灰色で表示されている除外値を表示させることができるのが特長です。
(Excelや一般的なBIツールでは緑色や白色で表示される選択値や絞込値のみしか確認できません)

フィルターの色分けによるデータ探索のイメージ

Qlik Senseのフィルターの動作をアニメーションgifで紹介します。それぞれの画像をクリックして最大表示でご確認ください。

例えば、ある商品名(例:だしこんぶ)を選択した状態で、顧客名の「検索アイコン」からデータを確認すると、その商品を「すでに購入している顧客(白色)」だけでなく「まだ購入していない顧客(灰色)」、つまり「これから売っていく余地のある顧客」を同時に確認することができるのです。
Qlik Senseではこの灰色で表示している情報にこそデータ分析の価値があると考え、この特長を「Power of Gray」と呼んでいます。

画像クリックで最大表示

もちろんこの灰色で表示されている部分を選択することもできるため、一気に視点を切り替えることも可能です。
灰色で表示された部分は、一気に選択することも直接クリックして選択することもどちらも可能です。

画像クリックで最大表示

また、Qlik Senseは同じ選択状態のまま別シートに移動しても選択状態を保ちます。

画像クリックで最大表示

したがってシートを切り替えても思考を止めることなく、どんどんとデータを深掘りできます。

このようにQlik Senseでは、分析視点やシートを自由に切り替えながら、人間の頭の思考に沿った柔軟なデータ探索を行うことが可能です。
ぜひQlik Senseを活かしてデータを深掘りし、様々な気づきを発見してみてください!

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