Database Support Blog

Oracle Database 12.1.0.2 Standard Edition 2(SE2)

2015年9月にOracle Database 12.1.0.2 Standard Edition 2(SE2)がリリースされ、Oracle Technology Network/Oracle Software Delivery Cloudからダウンロードができるようになりました。

Oracle Technology Network
Oracle Software Delivery Cloud

12.1.0.2 以降のStandard Editionは従来のStandard Edition One(SE1)、Standard Edition(SE)ではなく、SE2として提供されます。新しいライセンスということもあり、従来のSE1/SEとの違いやSE2で利用できる機能についてなど、サポートセンターにお問い合わせをいただく機会も増えています。今回はその中からよくいただくご質問を基に「SE2」を紹介します。

SE2のハードウェア制限

SE2では次のような制限が設けられていますので、この制限を考慮したハードウェア選定が必要です。

・搭載可能CPUソケット数は2つまで
・インスタンスあたり最大で16CPUスレッドまでしか同時に使用しない

従来のSEでは、ソケット数は最大で4つまでの制限でしたが、最大で2つまでに変更されています。ハードウェアとして利用できるCPUスレッド数は制限以下でも以上でもライセンス上は問題ありませんが、制限以上の場合はOracleの機能により制御され、同時に使用されるのはインスタンスあたり最大で16CPUスレッドまでです。

SE2でReal Application Clusters(RAC)環境を利用する場合は、搭載可能CPUソケット数が2つまでの環境で「1搭載CPUソケット*2ノード」で構成する必要があります。同時に使用可能なCPUスレッドはインスタンスあたり8CPUスレッドが最大です。簡単に図に表すと次のとおりです。

se2 ソケット制限

▲SE2のソケット数制限

SE2 スレッド制限

▲SE2のCPUスレッド数制限

SE2で使用可能な12.1.0.2の新機能

12.1.0.2では多くの新機能が追加されており、 Database新機能ガイド 12cリリース1 (12.1) で一覧が紹介されています。

利用したい機能が使えるかはライセンスを検討する要素の一つですので、新機能ガイドに記載されている12.1.0.2の機能を利用する上で必要なライセンスについて記載します。

高度な索引圧縮:Advanced Index Compression EE + Advanced Compressionオプションで利用可能
重複していない値の近似カウント:Approximate Count Distinct SE2で利用可能
属性クラスタリング:Attribute Clustering EEで利用可能
大きな表の自動キャッシング:Automatic Big Table Caching SE2で利用可能
全データベースのキャッシュ:Full Database Caching SE2で利用可能
インメモリー集約:In-Memory Aggregation EE + Database In-Memoryオプションで利用可能
インメモリー列ストア:In-Memory Column Store EE + Database In-Memoryオプションで利用可能
JSONのサポート SE2で利用可能
暗号化用の新しいFIPS 140パラメータ DBMS_CRYPTOはSE2で利用可能
TDE はEE + Advanced Securityオプションで利用可能
CDBのFDAサポート SE2では シングルテナント構成 で利用可能な機能に限る
※マルチテナント構成はEE + Multitenant オプションで利用可能
PDBのCONTAINERS句
OMFでのPDBファイルの配置場所
PDBのLOGGING句
PDBのメタデータ・クローン
PDBのリモート・クローン
PDBのスナップショット・クローニングの追加プラットフォーム・サポート
PDBのSTANDBYS句
CDBの再起動全体におけるPDBの状態管理
PDBのサブセットのクローニング
高速ホーム・プロビジョニング:Rapid Home Provisioning EEで利用可能
ゾーン・マップ:Zone Maps EE + Partitioningオプションで利用可能
※Oracleエンジニアド・システム(Exadata、SuperCluster)固有の機能


その他の従来の機能がSE2でも利用可能か否かについては Database Licensing Information に記載されていますのでこちらを参照します。 価格やSE1/SEからのライセンスマイグレーションについては、弊社の営業担当か こちら からお問い合わせください。

12.1.0.1 SE/SE1のサポート期間

12.1.0.1のSE1/SEをご利用の環境は引き続きサポートされます。2015年10月5日現在、12.1.0.1 SE1/SEのPremier Supportは2016年8月末までが予定されています。また、12.1.0.1 SE1/SEに対してはExtended Supportの提供は予定されていません。

12.1.0.2 SE2のPremier Supportは2018年7月末までです(12cR1は12.1.0.2が最終リリース)。現在12.1.0.1 SE1/SEをご利用の環境は、将来12.1.0.2以降を利用されるタイミングでSE2へのアップグレードが必要です。サポート期間についての詳細な情報は次のリンクよりご参照ください。

ライフタイム・サポート - Oracle
Oracle Lifetime Support Policy - Oracle Technology Products
Release Schedule of Current Database Releases (NOTE:742060.1) - My Oracle Support

今後もSE2に関する情報が増えてきましたら本ブログで紹介します。

筆者情報

大野 高志

サービス事業部 サポートセンター

2007年にアシスト入社後、Oracle Databaseのサポート業務に従事。現在はサポート業務の傍ら、未解決のトラブルを一つでも多く減らせるよう、サポートセンターに蓄積されている調査のノウハウを社内外に伝える活動を行っている。


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