
- AWS
- Oracle Cloud
- Oracle Database
- Exadata
運用管理の秘訣!バックアップ&監視実践ガイド~Oracle Database@AWS解析白書③
Oracle Databaseの利用において安定稼働を実現するためには『バックアップや監視をどう実施していくのか?』という点の検討は欠かせません。今回は、これらのドキュメントを読み解きながらOracle Database@AWSにおけるバックアップ/監視にフォーカスして情報をお届けいたします。
|
Oracle Cloud Infrastructureは、サービスを利用した分だけ費用(クレジット消費)が発生します。サービスの停止し忘れや意図しない利用等、高額な費用が発生しまうのが不安…ということはありませんか?
Oracle Cloudには「予算アラート」という機能があり費用の監視ができます。今回は「予算アラート」で費用が一定金額を超えたときにメールを送信する方法をご紹介します。
ホーム画面から「アカウント管理」⇒「予算」を選択します。
|
「予算の作成」を選択します。
|
予算の作成の設定値を入力します。
※設定画面は1画面ですが、項目ごとに3分割して値を説明します。
①~③の入力が完了したら、「作成」を選択します。
①アラート設定名と対象の設定
・「予算範囲」
コンパートメントごと、もしくは任意で付与しているタグごとで予算管理するかを選択します。
(以下の説明は、”コンパートメントごと”を選択した場合を想定した内容で記載しています)
・「名前」
予算アラートの名前を命名規則に従って入力します。
・「説明」
任意の値を記載します。
・「ターゲット・コンパートメント」
予算管理対象となるコンパートメントを指定します。
・「月次予算金額」
月々に利用する想定の金額を予算として入力します。
|
②しきい値の設定
・「しきい値メトリック」
アラート・ルールで測定する監視項目を指定します。
‐「実績支出」:月ごとにコンパートメントで費やした実際の金額を
監視対象としたい場合に選択します。
‐「予測支出」:リソースの使用率を監視し、予測アルゴリズムに基づいた値を
監視対象にしたい場合に選択します。
・「しきい値のタイプ」
予算が合計予算の指定の割合または指定金額のいずれかに達したときに
アラートをトリガーするかどうかを選択します。
‐「予算の比率」:予算の指定の割合をしきい値にしたい場合に選択します。
‐「絶対金額」:指定された金額をしきい値にしたい場合に選択します。
※月次予算金額は後から変更することが可能ですが、予算アラート・ルールは
単体で変更/削除することができません。
・「しきい値%」
アラートを飛ばすしきい値を指定します。
|
③メール配信設定
・「電子メール受信者」には、通知先のメールアドレスを入力します。
・「電子メール・メッセージ」には、任意のアラートメッセージを入力します。
|
4. 作成したコストアラートが表示されることを確認します。
|
これで、予算アラートの設定が完了です。
予算アラートを設定した場合の通知は、以下のようなメールが配信されます。
配信元:noreply@usage.<リージョン>.oci.oraclecloud.com
配信先:設定した配信先
件名:<予算アラート名> budget spending exceeded <しきい値> of <予算タイプ>
本文:
|
※本文の各項目が示す内容は以下のとおりです。
|
クラウド利用は、永続ライセンスやHW購入と異なり、サービスの利用時間などによって費用が変動します。
「使いすぎてしまうのでは?」「意図しない費用が発生してしまうのでは?」という不安もあると思います。
そんな時、予算アラートを利用すれば、想定と違う費用が発生した場合にすぐに気付くことができます。
予算アラートを設定して、無駄なく安心してOracle Cloudをご活用ください!
以下マニュアルも併せてご参照いただき、予算アラート機能を活用いただければ幸いです。
https://docs.oracle.com/cd/E97706_01/Content/Billing/Tasks/managingalertrules.htm
![]() |
---|
2012年アシスト入社後、Oracle Databaseフィールドエンジニアに従事。2017年からはOracle Cloudを中心としたプリセールスおよびフィールド技術を担当。...show more
■本記事の内容について
本記事に示した定義及び条件は変更される場合があります。あらかじめご了承ください。
■商標に関して
・Oracle®、Java、MySQL及びNetSuiteは、Oracle、その子会社及び関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。
・Amazon Web Services、AWS、Powered by AWS ロゴ、[およびかかる資料で使用されるその他の AWS 商標] は、Amazon.com, Inc. またはその関連会社の商標です。
文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。
Oracle Databaseの利用において安定稼働を実現するためには『バックアップや監視をどう実施していくのか?』という点の検討は欠かせません。今回は、これらのドキュメントを読み解きながらOracle Database@AWSにおけるバックアップ/監視にフォーカスして情報をお届けいたします。
前回の記事では、HCXの概要をお伝えしました。今回はOCVSでHCXを利用するための検討ポイントや前提事項を説明します!
今年も「Oracle CloudWorld Tour Tokyo 2025」にアシストが出展しました。ブースには約300名が来訪し、OCI導入や移行後の運用に関する具体的な相談が増え、実践的な議論が交わされました。熱気に溢れたイベントのハイライトを詳しくレポートします。