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AWS re:Invent 2024参加レポート#4 AWS re:Invent 2024で発表されたデータベースサービスの細やかなアップデート
本記事は、AWS re:Invent 2024で発表された注目アップデートを解説する連載の第4弾です。今回はデータベース分野について、細やかなアップデートをご紹介します。
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Index
Amazon Q BusinessはAWSの生成AI搭載アシスタントです。
Amazon Q Businessには特定タスク専用のアプリを作成できるAmazon Q Apps(*1)という機能が備わっています。
本記事ではAmazon Q Appsをカスタマイズするために知っておく必要がある、各カードの概要と設定方法についてご紹介します。
(*1)Q Apps自体についての紹介は以下の記事を参照ください。
https://www.ashisuto.co.jp/db_blog/article/amazon-q-business-qapps-create.html
Amazon Q Appsには「Text input」、「File upload」、「Output」、「Data collection form」4種類のカードが用意されています。
カードの上限枚数(*2)内であれば、ユーザー側で自由に追加しアプリのカスタマイズが可能です。
(*2)1つのAppに対するカードの上限枚数は「File upload」と「Data collection form」それぞれ 5 枚までかつ全種類の合計が 20 枚まで(2025年3月時点)
カードのカスタマイズをする場合は各カード右上の鉛筆マークから編集します。
ユーザーにて必要な情報等を入力することができるカードです。
Text input カードの設定項目は以下です。
項目 | 内容 |
Title | カードのタイトル |
Placeholder - optional | ユーザーに入力させたい内容を指定 入力内容の指示を表示させる際に活用 |
Default value - optional | 常にデフォルト値として入力させたい内容を記入 入力規則の統一したい場合に活用 |
■カード設定例
(Apps選択時)
Default valueに入力した内容が予め記入された状態になります。
(テキスト未入力の状態)
Placeholderに入力した内容が表示されます。
ユーザーにて直接ファイルをアップロードすることができるカードです。
File upload カードの設定項目は以下です。
項目 | 内容 |
Title | カードのタイトル |
Default file - optional | 常にデフォルトとして利用したいファイルをアップロード |
(設定例)
Appsが回答を出力するカードです。
Output カードの設定項目は以下です。
項目 | 内容 |
Title | カードのタイトル |
Prompt | どのような情報を利用してどのような内容を回答させたいのか指示内容を入力 |
Source | Appsにて回答生成させる際に利用する情報ソースを選択 (Company knowledge もしくは General knowledge) ※Company knowledgeを選択した場合は、データソースの詳細まで選択可能 |
■Text inputカードに対するOutputカード設定例
Title:議事録要約
Prompt:データソースに配置済みの議事録ファイル @ファイル名 を要約してください。以下の要点をまとめてください。
Source:Company knowledge
(出力イメージ)
■File uploadカードに対するOutputカード設定例
Title: アクションアイテムとディスカッションポイント
Prompt: @会議タイトル を冒頭に追記の上、@会議メモ から、アクションアイテムとディスカッションポイントを抽出してください。
Source: Attached files
(出力イメージ)
■Data collection formカードに対するOutputカード設定例
※Data collection formについては本記事の後半を参照ください。
(出力イメージ)
アンケート集計や質問収集等情報収集に適したカードです。
※本カードを使ったOutputは他データソースや他カードと組み合わせることができないためご注意ください。
Data collection form カードの設定項目は以下です。
項目 | 内容 |
Title | カードのタイトル |
Fields | ユーザーに回答させたい項目を追加 |
Limit users to one response | 回答を1人1度に制限する場合に有効化 複数回答可能にする場合は無効化 |
(設定例)
自然言語で簡単にアプリが作成できる上に、ユーザーでカスタマイズもできるのは、いいポイントですね。
うまくカスタマイズして定型作業をより効率化したいものです!
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本記事は、AWS re:Invent 2024で発表された注目アップデートを解説する連載の第4弾です。今回はデータベース分野について、細やかなアップデートをご紹介します。
この記事ではAmazon Q BusinessのAmazon Q Appsで生成AIアプリを作成する方法をご紹介します