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Oracle Database 23ai新機能!メモリーを有効活用する統合メモリー管理
2024年5月にOracle Cloud環境にて、先行してOracle DB 23aiがリリースされました。 Oracle Base Database ServiceにおけるOracle Database 23aiの検証結果を報告します。 今回は「統合メモリー管理」をテーマにお伝えします。
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Cloud Shell は、無料で利用できるブラウザベースのコマンドラインツールです。
Cloud Shellの利用には初期設定は必要ありません。
コマンドラインツールを実行する環境を用意せずに利用できる、便利なCloud Shellの操作方法をご紹介します。
※月間でテナント単位の利用制限はあります。詳細は以下ドキュメントをご参照ください。
Oracle Cloud Infrastructureドキュメント/クラウド・シェル
Cloud Shellにアクセスするには、以下のいずれかである必要があります。
・テナンシーの所有者
・Administratorsグループのメンバー
・以下のIAMポリシーを付与されているユーザー
allow group <GROUP-NAME> to use cloud-shell in tenancy
Oracle Cloudのダッシュボード画面より右上にあるCloud Shellのアイコンをクリックします。
数秒でOracle Cloud Shellに接続され、画面の下部にCloud Shellが表示されます。
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以下の画面の右下で赤い枠で囲っているアイコンをクリックすると、Cloud Shellの画面を最大化できます。
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自動的にCloud Shellは、初期化され利用可能なプロンプトが表示されます。
「help」と入力すると、Cloud Shellのヘルプ情報が確認できます。
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Cloud Shellの左上にあるアイコンをクリックすると、Cloud Shellの設定を変更できます。
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Cloud Shellでは、OCI CLI、SQL * Plus 、MySQLクライアント、Java、Python、Ansible、Terraformなどの多くのツールが事前に構成されています。
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Cloud Shellにアクセスできたら、コマンドを実行してみます。
ここでは、いくつかのOCI CLIの操作を確認していきます。
Cloud Shell では、OCI CLIは事前構成されているため、OCI CLIコマンドを直接実行できます。設定は不要です。例として、以下2つのOCI CLIコマンドを実行した際の出力を掲載します。
可用性ドメイン一覧の表示:oci iam availability-domain list
コンパートメント一覧の表示:oci iam compartment list
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OCI CLIが利用可能な環境では、OCI CLIに関する変数が事前に設定されます。
OCI CLIの構成ファイルはOCI CLIを利用するための基本情報を記載した必須のファイルです。標準のファイルパスは“/etc/oci/config”です。
このファイルにプロファイルセットを追記することによって、様々な変数をセットすることが可能です。
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OCI CLIをカスタマイズするために新しくOCI CLI RCファイルを作成します。
[構文]oci setup oci-cli-rc
※定義は”.oci”ディレクトリ配下のコマンドを使用します。
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作成したoci_cli_rcファイルを使用して、OCI CLIの設定をカスタマイズできます。
OCI CLI構成ファイルにプロファイル[ ap-tokyo-1 ]のデフォルトコンパートメントを追加する手順です。
1. “.oci”フォルダへ移動し、“oci_cli_rc”ファイルが存在することを確認
2. “oci_cli_rc”ファイルを編集ように開く(vi等を利用)
3. ファイルの最後に以下の内容を追加
[ap-tokyo-1]
compartment-id =ocid1.compartment.oc1..aaaaaaaa
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プロファイル[ap-tokyo-1]のデフォルトのコンパートメントを追加したので、以下のコマンドを実行してみましょう。
[構文]oci iam compartment list
※割り当てられたデフォルトのコンパートメントにはサブコンパートメントがないため、
何も出力されません。
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[構文]oci os bucket list
※このコマンドには、入力としてコンパートメントOCIDが必要です。
ここでは、デフォルトのコンパートメントをOCI CLIの変数に割り当てたため、デフォルトのコンパートメントOCIDを基にした情報が出力されます。
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エイリアスは、oci_cli_rcファイルのOCI_CLI_COMMAND_ALIASESで指定されています。oci_cli_rcファイルのOCI_CLI_COMMAND_ALIASESを確認すると、現在「ls」が「list」のエイリアスとして指定され、「rm」が「os.object.delete」のエイリアスであることがわかります。
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まずは、コマンド「oci os bucket ls」の代わりに、コマンド「oci os bucket list」として実行されるかを確認してみます。問題なく機能します。
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次に、コマンド「oci os object delete」の代わりにコマンド「oci os object rm」を使用してみます。こちらも問題なく機能します。
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パラメーターエイリアスは“oci_cli_rc”ファイルにはOCI_CLI_PARAM_ALIASESで指定されています。
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ここでは、コマンド「oci compute instance list --availability-domain <availability-domain>」の代わりに、コマンド「oci compute instance ls --ad <availability-domain>」を実行してみます。これも正常に機能します。
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OCI CLIを実行したいとき、通常は実行するための事前準備(インストールや構成)が必要です。
Cloud Shellを利用することで、事前準備無しにすぐにOCI CLIが利用できます。
今回はOCI CLIの実行例をご紹介しましたが、SQL*PlusやPythonなどの実行もぜひお試しください。
【参考情報】
Oracle Cloud Infrastructureドキュメント/クラウド・シェル
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