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レガシーシステムの全てが誰でもわかる!その方法とは
2022.09.20
レガシーシステムの課題とは
レガシーシステムとは、メインフレーム(汎用機)をはじめとする肥大化・複雑化・ブラックボックス化などの課題を抱えた、柔軟性や機動性に欠けた最新技術を適用しにくいシステムのことです。
レガシーシステムの代表格とされるメインフレームは、長期間にわたって裏付けされた確かな技術で安定稼働してきたシステムです。しかし、今、レガシーシステムは「中身のよくわからない足かせ」と考えられています。
それはなぜなのでしょう?
理由1:度重なる改修によるブラックボックス化
長年に渡る改修の中、特定技術者の間で開発、運用されてきたメインフレームは「仕組みのブラックボックス化」「処理のスパゲッティ化」が進み、誰も手を出せなくなっています。また、レガシーシステムを稼働させるミドルウェアやハードウェアのサポートが終了してしまうことで、更に誰も触ることができないシステムになっています。
理由2:有識者・ベテラン技術者の不足や退職
メインフレームを担ってきた技術者不足や、有識者がいても退職時期が迫っているなどの理由で、撤廃も改良も、マイグレーションもできずに足踏みする事態が発生しています。
理由3:プログラムとドキュメントの間で不整合
改修される中でドキュメントが更新されない状態となり、プログラムとドキュメントの間での不整合が発生しています。
レガシーシステムは「技術的負債?」
こうした理由から「足かせ」となってしまっているレガシーシステムの保守費用がIT投資の多くを占め、DX化に向けた新たな事業や変革へのIT投資が低く抑えられてしまう。
このようなIT投資の偏りを発生させてしまうレガシーシステムは「技術的負債」とも呼ばれています。
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上記のような「技術的負債」を解消し、本来「ソフトウェア資産」であるレガシーシステムを活用したくても、次のような状況では前に進めません。
・COBOLやJCLといったメインフレームに関する技術を有した技術者が不在なため、
システム全体の規模や概要もわからない
・度重なるシステム改修や要件変更にドキュメント改修が追い付かず、
ドキュメントが不正確で、システムやプログラム理解の拠り所が無い
こうした課題に、アシストが提案する打開策が「ソースコードの分析」です。
唯一のよりどころとなる「稼働中のソースコード」を分析してシステム概要を簡単に把握できれば、
レガシーシステムの理解も進むのではないでしょうか?
概要から詳細まで、レガシーシステムを見える化する「ChangeMiner」
「ソースコード」の分析を実現するツールが「ChangeMiner」です。
ChangeMinerは、ブラックボックス化しているシステムの情報を自動収集して分析。ジョブやプログラム、テーブル、カラムの関連をわかりやすく可視化します。
ChangeMinerは、システム状況を把握する上で必要なプログラムの本数などの「量的分析」だけでなく、システム全体の概要を把握するための「データフロー作成」や、各プログラムの詳細を把握するための「プログラム仕様作成」など、数を数えて評価できるものではなく、中身を見ないと実態がわからない「質的分析」に強いのが特長です。
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ChangeMinerがレガシーシステムで稼働中のプログラムソースの中身を自動で収集・分析・可視化することで、レガシーシステムの最新状況を把握できるのです。
ChangeMinerがもたらす効果
誰でもすばやくレガシーシステムを見える化できる
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メインフレーム経験が浅い人でも、COBOLやJCLといったプログラム ファイルの確認を交互に繰り返すことなく、プログラムファイル間の 関連やプログラムとデータベースとの関連などのシステム理解に 必要な情報を、常に一定品質で入手できます。 担当者が既に退職してしまったというシステムでも、複数のファイルに またがり複雑に絡まった情報を関連付けて内容を確認できます。 |
調査漏れによる問題発生を未然に防止し品質向上
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