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1TBの開発用データベースをたった4分で複製した話
2023.02.28
DBAのみなさんは開発担当やテスト担当の方から、急遽「開発用データベース作ってください!」と言われた経験はありませんか?
以前、お客様先に訪問していた際、トラブル発生時の再現環境や動作テスト目的のため、急ぎで開発用データベースを作って下さいと言われた経験があります。
その時はOracleのExport/ImportやRMANを使用して開発データベースを作成していました。
データ量が多い環境では、開発環境の作成時間が長くなってしまい「もっと短時間でデータベースを作成できればいいのに!」と思ったことが何度もあります。
でも、今はDelphixがあります。そこで、Delphixでは何分でデータベースの複製ができるか検証してみました。
検証結果① 複製時間は12時間が4分に短縮
1TBのデータベースをRMANで複製する際にかかった時間は12時間でした。一方、Delphixで複製する際にかかった時間はたったの4分でした。
アシストの社内環境で実施した結果ですが、4分で完了とはびっくりです。
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検証結果② 作業量は雲泥の差
RMANの場合は作業量も多く、バックアップ・リカバリの知識も必要で難しい点が多いですよね。よっちゃんも色々苦労しました。検証でリストア、リカバリをした際にデータベースを壊してしまって、結局データベースを再作成した苦い経験もあります。
でも、DelphixはGUI操作のみであっという間にデータベースを複製することができました。感動して涙でそうでした。
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Delphixの場合、RMANによるデータベースの複製に比べて、データベースの複製にかかる工程が圧倒的に少なくなります。また、作業も簡易的に実施できるため、結果としてデータベースの複製にかかる時間も短くなります。
Delphixを使うと、今まで時間がかかっていたデータベースの複製期間が短くなるため、開発担当の方も本来実施したかった開発作業やアプリケーションテストにより多くの時間をかけることや、他の業務に時間を使うことができますね。
ここで少し、Delphixによるデータベースの複製に必要な作業ステップについて説明します。
1つ目の作業は、複製先の開発環境の情報をDelphixに登録する作業です。Delphixでは、この作業をEnvironment (エンバイロメント)の登録と呼びます。
2つ目の作業はDelphixに取り込んだ本番データべースを仮想データべースとして複製する作業です。複製先は1つ目の作業で設定した開発環境です。Delphixではこの作業をProvision(プロビジョン)と呼びます。
まとめ
今回はRMANのデータベースの複製方法に比べ、Delphixを使用した場合のデータベースの複製時間と作業量の差について紹介しました。
Delphixでは物理データベースのコピーは発生しません。そのため、短時間で開発データベースを複製することが可能です。
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