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DataOps とは?進むデータ準備の自動化

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2023.08.21

DataOps とは?進むデータ準備の自動化

DataOps とは?進むデータ準備の自動化

コロナ禍によって日常生活やものの感じ方が変わってしまったなと思うことがいろいろとあります。買い物はオンラインが普通になり、実店舗に足を運んで店員さんと会話することを億劫に感じたり、出社すると会話が弾んだりちょっとした確認が容易な反面、リモートワークの方が集中して取り組めたり。

企業は、人々のこうした様々な変容に敏感かつ迅速に対応しなければ取り残される一方であり、ビジネスの実現手段であるITサービスもこれまでと同じスピード感やサイクルのままでは間に合いません。

人々の変容を敏感に把握し、その変化に応えるサービスをスピーディーに設計しアプリケーションとして実現するための鍵は、言うまでもなく「データ」です。データを分析することで変化や要望に気づき、データを活用することで高品質なアプリケーションを迅速にリリースできます。

そうしたデータ活用を円滑に行うための取り組みが「 DataOps 」です。DevOps は聞いたことがあるけれどもDataOps は初耳という方、DevOpsと何が違うの?と疑問をお持ちの方も多いでしょう。今回はDataOps の概念とメリット、実現に有効なツールをご紹介していきます。

DataOps とは?

DataOps とは「"人"、"業務プロセス"、"テクノロジー"を効率良く自動的に連携させることで、企業内のデータ活用をスムーズに行うための取り組み」を指します。元はガートナー社により提唱された言葉で、「組織内のデータ管理者とデータ利用者の間におけるコミュニケーションの向上と、データフローの統合、自動化に重点を置いた手法で、データ管理者とデータ利用者の共同作業によるデータ管理のプラクティス」 と定義されています。なぜ、この考え方が提唱され始めたのでしょうか。

DataOps が提唱された背景

DataOps と聞いてDevOps を連想される方も多いでしょう。ご想像のとおりDataOps はDevOpsから派生しました。DevOpsは「開発担当者(Development)と運用担当者(Operation)の壁をなくし、ビジネスの価値向上に向けて継続的な改善に取り組んでいこう」とする考え方です。このDevOpsの考え方や文化をデータ活用に応用したものがDataOpsです。「データ利用者」と「データ管理者」のデータ活用における障壁を解消し、安全かつ自由なデータ活用の実現を目指しています。

IT技術の進歩によって収集できるデータの種類やデータ量が爆発的に増えました。多くの企業が膨大なデータを活用し、新しいサービスの開発や分析によってイノベーションを実現しようとしています。つまり、増加、複雑化したデータをいかに活用するのかがビジネスの価値向上に欠かせない重要な要素であると言えるでしょう。

しかしながら、これまでデータの活用・管理方法の多くは手作業でした。特にデータを利用者に展開するケースでは、データの準備が高度なスキルと経験を必要とします。手作業であるが故にデータ利用者がデータを使えるようになるまで何日もの時間がかかったり、セキュリティが厳しく必要なデータが入手できなかったり、データの受け渡しが大きなボトルネックとなっていました。そこで、手作業をできる限り排除し、データ利用を円滑に行うことを目指すDataOpsの概念が必要不可欠になってきたのです。

DataOps のメリット

DataOps を実現するとどのようなメリットがあるでしょうか。三つの例を紹介します。

アプリケーションリリースサイクルの高速化

データを要求してから利用できるようになるまでのステップが改善されます。開発・テストが効率化でき、アプリケーションの高速リリースが実現します。

セキュリティとコンプライアンスの向上

データを一元管理する文化と仕組みが構築されるため、データがどこから来ているのかがひと目で分かるようになります。また、多重管理により発生していたデータの重複がなくなり、データの信頼性が向上することで、記録、監査の品質向上に寄与します。

利用者、管理者間の連携強化

かつてはデータを保護・管理したいデータ管理者と必要なデータを必要なタイミングで使いたいデータ利用者が対立し、課題や認識違いが発生することがありました。DataOps は企業のビジネス価値向上という共通の目標のもと、お互いに協力し合うことを前提としているため、部門間の摩擦を削減し、今まで対応できなかった要望の実現に向けアイデアを創出していくこともできます。

DataOps はビジネスの価値向上に大きなメリットがあることをご理解いただけたでしょうか。次に気になるのは実現方法ですよね。DataOps はこれまでのデータ運用や社内文化の変化をも伴うため、実現は一筋縄ではいきません。データの管理とひとことで言っても、データの提供、保持、バージョン管理、自動化、反復、と期待される機能は多岐にわたるからです。DataOps の実現には”人”、”業務プロセス”、“テクノロジー”の連携が必要と説明しましたが、これらの連携には適したテクノロジーを使用するのが有効です。ここでは適したツールの一つである「 Delphix 」を紹介します。

DataOps を実現するテクノロジー

Delphix はデータベースを瞬時に複製するツールです。複製だけではなく、データを効率的に管理する機能が備わっているので、手作業での活用・管理で悩まされた課題が全て解決できます。

操作は全てGUIまたはコマンドで実行できます。GUIで誰でも操作ができることに加え、コマンドをジョブ管理ツールに組み込めば、データ利用者は必要なデータをより柔軟に手に入れられます。データ利用者とデータ管理者がデータのやり取りに時間を費やすことはもうありません。

アプリケーション開発を例にDelphixの活用例を見てみましょう。アプリケーション開発の工程では「テストデータ準備時間の長期化」、「開発・テスト環境のストレージ不足」、また「データ準備をする人手不足」により、アプリケーションリリースまでのクリティカルチェーン短縮が困難でした。Delphixは迅速なテストデータ準備はもちろん、容量削減効果とデータ準備の自動化で、同時並行で利用できる複数環境の構築を可能にし、クリティカルチェーンを大幅に短縮できます。Delphixの活用でアプリケーションリリースサイクルを30%短縮した事例があることからも、テストデータ準備がリリースサイクルに与える影響の大きさが分かります。

DataOpsはこんなときにオススメ

ところで、DataOpsはどんな企業に適しているのでしょうか?あえて挙げるとすれば、以下のような企業は取り入れやすいと考えます。

  • ◎自社で大量データを保有し、またITシステムを自社開発(内製化)している
  • ◎アジャイル開発やDevOpsに取り組んでおり、さらに開発の効率化を推進したい
  • ◎従来の開発サイクルではビジネスニーズに応えられず、開発のプロセスや文化そのものを変えたい
  • ◎CDO(Chief Data Officer)を置くなど、企業として戦略的なデータ活用に取り組んでいる、
     または取り組もうとしている

まとめ

DataOps とは、データの保護やセキュリティ対策、ガバナンスに十分対応しながら、企業内におけるデータ活用をスムーズかつ迅速化する取り組みです。DataOps の実現はビジネス価値の最大化に大きく貢献します。データを迅速かつ効率的に準備、管理できるDelphix はDataOps 実現を強力にサポートします。

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