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なぜDelphixでストレージ・コストが大幅に削減できるのか?
2023.03.03
Delphixは開発環境に仮想データベースを作成しますが、物理コピーが発生しないため、結果的にストレージ・コストの削減が可能です。
なぜ、ストレージ・コストが削減されるのか?気になりますよね。今回の記事ではストレージ・コストを削減できる理由について紹介します。
物理コピーによる開発環境作成ではストレージ・コストが問題となる
アプリの改修を行う際、本番環境でリリースする前に、開発環境、QA、テスト環境で事前確認を実施するのが一般的です。開発環境やQA、テスト環境で事前確認することの重要性は、どの企業の皆さんも十分に理解していると思います。
むしろ、もっと複数の開発環境を用意したい!と思う方もいらっしゃると思います。しかし、開発環境を用意するためには本番環境と同等のストレージを用意する必要があるので、現実的には厳しいですよね。
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1個や2個の開発環境であれば作成可能かもしれませんが、アプリ開発、テスト、QA、レポートといった用途毎に環境を作成する場合は、合計で25TBのストレージが必要です。複数の開発環境を作成する場合は、このコストが一番の悩みどころですよね。
Delphixでストレージ・コストが削減できる理由
頭を悩ませるストレージ・コストですが、Delphixという救世主が現れました。
Delphixの場合、最初に本番環境のデータベースをDelphixサーバに取り込みます。その後、Delphixサーバに取り込んだデータベースをNFSマウントし、開発環境で利用します。
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つまり、Delphixは開発環境側にデータベースを保持していません。そのため、開発環境毎にストレージを準備する必要はなく、ストレージ・コストを削減することが可能です。また、開発環境を新しく追加するとなった場合もストレージを準備することなく柔軟に対応することができます。
ちなみに、下記はDelphixの管理画面です。「Ratio」列はDelphixを使用した場合と物理環境を使用した場合のストレージ容量の比率を表しています。
アシスト社内環境の仮想データべース「test00」はDelphixを使用することで、ストレージ容量が約1/20に削減できていることがわかります。
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まとめ
Delphixは従来の開発環境作成方法のような物理コピーは発生しません。Delphixサーバに取り込んだ本番環境のデータベースを仮想データベースとして、開発環境に提供します。開発環境側にデータベースを保持しないため、結果としてストレージ・コストを削減することができますね。
Delphix導入のメリットとしては、他にも、「短時間で開発用データベースを作成できる」ことなどが挙げられます。ご興味のある方は、以下の記事も合わせてお読みください。
1TBの開発用データベースをたった4分で複製した話
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