
株式会社アシスト 代表取締役会長
ビル・トッテン
5月の連休から畑作業が急に忙しくなりました。いつも、来年こそ種まきから始めようと思うのですが、出張で家を空けることが多く、結局今年もまた苗を買い、苗の植え付けから始まりました。気が向いた時だけ畑に出てちょこちょこと土を耕し種をまき、苗を植えればあとは収穫を待つだけ、簡単に自給自足、晴耕雨読の生活が実現できると思ったら大間違いなのが家庭菜園です。
連休にはたくさん苗を植えました。ゴーヤ、えんどう豆、ナス、ピーマン。トマトは雨に弱く、なかなか上手く収穫ができないのですが、それでも懲りずに雨に強いというサターントマトと、プチトマトを植えました。
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初夏のような日が続くと、みるみるうちに伸びてくるのが草たち。無農薬で除草剤など一切使わない私の菜園は、これから秋まで、草取りの季節の始まりです。我が家の庭で今、一番元気なのはスギナとドクダミかもしれません。畑の中に生えているものは、1つずつスコップか手で取っていきます。どちらも根が深く多いのでしっかり取らないといけません。
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取っても取っても夏草はすぐに伸びてきます。草だけを枯らすために、友人に教えてもらって使っているのがお酢です。スプレーボトルにお酢を入れて散布します。酢酸は安くて人体にも有害ではなく、使いやすいのですが、難点は野菜も枯らしてしまうので野菜のそばでは使えません。
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ナメクジ退治にはビールを使います。ナメクジは葉物の野菜が好きらしいのですが、もっと好きなのがビールのようです。缶ビールを切ってビールを入れておくとナメクジが必ず入っています。
今の旬の果物は枇杷で、実がたくさんなっています。ジューンベリー、ブルーベリーも実をつけ始めました。スモモや、昨夏豊作だったイチジクもなり始めました。
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虫たちの活動も活発になっています。イチジクの木に虫が卵を産み付け、幼虫が木の内を食害してくずが出て穴が開いているところを数箇所発見しました。放っておくと幹が枯れてしまいます。殺虫剤は使いたくないので、友人に教えてもらったタバコを使った対処法を試しています。タバコをほぐして水を入れスプレーすると中の幼虫を退治できるとのこと。これで今年もたくさんイチジクが収穫できるでしょう。
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初めての収穫が楽しみなのはポーポー(Pawpaw)です。病害虫がほとんどなく簡単だと聞いて昨年苗木を植えました。温帯果樹で、秋にはパパイヤのような甘く強い香りの果実をつけるそうです
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私が感銘を受けた福岡正信氏の自然農法では、混植、特に果樹の下に野菜を作る方法を推薦しているので、我が家の庭はどんどん果樹が増えてきています。ただ、福岡氏は種まきと収穫以外何もせず雑草が生えるのもそのまま、と言っていますが、我が家の畑を自然に任せるとすぐに草が野菜を圧倒してしまいます。ですからこれから夏に向かい、黙々と草をとるのが私の仕事です。あとは太陽と水が野菜たちを立派に育ててくれるでしょう。
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