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ストーリーテリングで分析結果を簡単に共有!(その2)
今回はスライドに文字や図形を追加する方法や、作成したストーリーの共有・出力方法ついてお伝えします!
Qlik SenseがSaaS版になり、クラウド上で管理できるため便利になりました。
一方で、『QVDファイルを修正したいけど、どのアプリから作成したか分からなくなった…!』なんて経験、ありませんか?
そこで本記事では、[系列]と[影響分析]という機能を紹介します!
本機能を使用すると、
・そのアプリのデータソースは、どこから取得されたものなのか。
・そのデータソースを編集すると、他のどのアプリに影響が出るのか。
などを確認することができます。
Qlik Sense SaaSから新たに追加された機能なので、SaaS版をお使いの方は是非データソースや影響の確認に活用してみてください!
※本記事は「2023年02月時点のSaaS」で作成しています。
本機能の紹介にあたり、以下のサンプルを用意しました。
ID | 果物名 | 仕入単価 |
01 | りんご | 100 |
02 | みかん | 150 |
03 | ばなな | 200 |
「APP_A」から「果物仕入単価テーブル」を抽出したQVDファイルです。
[系列]画面の開き方と、そこで見られる情報を紹介します。
Qlik Sense SaaSに接続し、ホームやカタログ画面から、情報を見たいアプリやデータソースを見つけます。
今回はアプリである「APP_B」を例にします。
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アプリやQVDファイルの右下にある[…](他のアクション)をクリックするとメニューが開かれるので、そこから[系列]を選択します。
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以上の手順で、[系列]の画面が表示されます。
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選択したアプリやデータソースから見て、上流に遡った時の関係性が、ツリー構造で表示されます。
「APP_B」は「APP_A」から抽出されたデータを元に作成されたアプリなので、ツリー構造と実際の状況が一致していることが分かります。
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冒頭でお伝えした『「APP_B」で使っているQVDファイルを修正したい』というシチュエーションであれば、「APP_B」から矢印を遡っていき、データソースを抽出している「APP_A」を修正すれば良いことが分かります。
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またこのときアプリの[…]を押せば、[開く]より直接アプリの編集画面に移動することができます。
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アプリやデータソースの下矢印を展開すると、そのアプリやデータソースが持つ、テーブルや項目が確認できます。
例えば「APP_B」は「QVD_A.qvd」というデータソースを持ち、「QVD_A.qvd」の中には、「仕入単価」「果物ID」「果物名」という項目があることが分かります。
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[影響分析]画面の開き方と、そこで見られる情報を紹介します。
[系列]画面を確認した時と同様に、ホームやカタログ画面から、情報を見たいアプリやデータソースを見つけます。
今回はデータソースである「QVD_A.qvd」を例にします。
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アプリやQVDファイルの右下にある[…](他のアクション)をクリックするとメニューが開かれるので、そこから[影響分析]を選択します。
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以上の手順で、[影響分析]の画面が表示されます。
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選択したアプリやデータソースから見て、変更した際に影響があるアプリやデータソースが表示されます。
画面は次の3点で構成されています。
(1)「ベースノード」には選択したアプリやデータソースが表示されます。
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(2)「ベースノードからの依存」にはベースノードを変更した際に影響を受けるアプリやデータソースが表示されます。
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(3)「QVD_A.qvd の影響分析」には「ベースノードからの依存」の詳細が表示されます。
「QVD_A.qvd」は「APP_B」のデータソースとなっているので、画面内の表示と実際の状況が一致していることが分かります。
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「QVD_A.qvd の影響分析」に表示されている「APP_B」を展開すると、ベースノードを変更した際に影響を受けるテーブルや項目を確認することができます。
例えば「APP_B」には「QVD_A」というテーブルがあり、その中にある「仕入単価」という項目が影響を受けることが分かります。
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[系列]は自身から上流の関係性を、[影響分析]は自身から下流の関係性を確認できる機能だということがお分かりいただけたでしょうか。
取り扱うデータの種類や量が増えるほど、それぞれの関係性を把握することが難しくなりますが、Qlik Sense SaaSでは本機能で簡単にそれぞれの関係性を確認することができます。
是非、データを編集する際に活用してみてください!
今回はスライドに文字や図形を追加する方法や、作成したストーリーの共有・出力方法ついてお伝えします!
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