- 設計・構築・設定
Citrix Virtual Apps 7 2402 LTSR の新規インストール手順の一例(Citrix Workspace app)
Citrix Virtual Apps 7 2402 LTSR の新規インストール手順の一例(Citrix Workspace app)について記載しています。
|
|
こんにちは。Citrix製品のサポートをしている宇津見です。
メーカーの長期サービスリリース(LTSR)版として、Citrix Virtual Apps and Desktops 7 2402 LTSR がリリースされています。
こちらは、Citrix Virtual Apps and Desktops 7 1912、2203 LTSR の後継バージョンとなります。
今回より6部構成でCitrix Virtual Apps 7 2402 LTSR を新規インストールする際の手順をご紹介します。検証環境構築時の参考にしていただけますと幸いです。
構成例とライセンスについては、以下の記事をご参照ください。XenAppの記事となりますが、構成に大きな変更はございません。 ※ライセンスについては弊社FAQの記事になりますため、契約ユーザーのみ参照可能です。
XenApp/XenDesktopの構成例(1) ~コンポーネント紹介~
XenApp/XenDesktopの構成例(2) ~3つの構成パターンと構成上の注意点~
【ライセンス】2026年4月15日以降のCitrix製品ライセンスに関して必要な対応について
以下の6部構成の記事になります。
1.Citrix Virtual Apps 7 2402 LTSR の新規インストール手順の一例(事前準備)
2.Citrix Virtual Apps 7 2402 LTSR の新規インストール手順の一例(Webサーバーと管理コンポーネント)
3.Citrix Virtual Apps 7 2402 LTSR の新規インストール手順の一例(StoreFront)
4.Citrix Virtual Apps 7 2402 LTSR の新規インストール手順の一例(Virtual Delivery Agent)
5.Citrix Virtual Apps 7 2402 LTSR の新規インストール手順の一例(マシンカタログとデリバリーグループの作成)
6.Citrix Virtual Apps 7 2402 LTSR の新規インストール手順の一例(Citrix Workspace app)
今回は、上記「4」のVirtual Delivery Agentに関する内容です。
VDAサーバーは、公開アプリケーションとして利用するアプリケーションをインストールし、ユーザーが接続するサーバーです。
今回の作業は、イメージ図の ● のサーバーでの作業です。
クライアント端末側のOSは Windows 11 24H2 バージョン、サーバー側のOSはWindows Server 2022 を使用しています。
|
|
・VDAをインストールするマシンがデリバリーコントローラーサーバーとFQDNで通信できること
・ドメイン認証が正常にできていること
※Windows のイベントログにドメイン認証関連のエラーメッセージが記録されていないことをご確認ください。
1. Virtual Delivery Agentをインストールするサーバーに、事前準備
の記事で入手した「Citrix_Virtual_Apps_and_Desktops_7_2402_LTSR_CU3_3100.iso」をマウントします。マウントしたドライブのアイコンをダブルクリックするか、ドライブを開き、「AutoSelect.exe」を起動してインストールウィザードを開きます。
以下の画面が表示された場合は、「仮想 アプリとデスクトップ」あるいは「仮想 Apps」の箇所に表示されている「開始」をクリックします(どちらをクリックしても同じ画面に遷移します)。
|
|
2. 「Virtual Delivery Agent for Windows OS(マルチセッション)」をクリックします。
|
|
3. 本記事のVirtual Appsはマスターイメージからマシンを展開する方式ではなく、1台ずつOSとVDAをインストールして構築するため、「サーバーへの仲介接続を有効にする」にチェックをします。
「次へ」をクリックします。
|
|
4. 「次へ」をクリックします。
|
|
5. 「次へ」をクリックします。
※本記事では、公開アプリケーションの起動確認を目的としているため、チェックは入れていません。
※手順3で「サーバーへの仲介接続を有効にする」以外を選択している場合は、自動でチェックが入ります。
※「Citrix Profile Management」と「Citrix Profile Management WMI Plug-in」にチェックをつけない場合、Citrix DirectorからVDAサーバーの監視およびトラブルシューティングに影響があります。
|
|
6. 「Delivery Controllerの場所の指定方法」は、デフォルトの「手動で指定する」のまま、デリバリーコントローラーサーバーのFQDNを指定して「接続テスト」をクリックします。
※本記事では、デリバリーコントローラーサーバーを1台指定していますが、冗長構成の場合は全てのデリバリーコントローラーサーバーを指定してください。
|
|
7. 緑マークが表示されることを確認後、「追加」をクリックします。
|
|
8. 緑マークが表示された後、「次へ」をクリックします。
|
|
9. 「次へ」をクリックします。
※「Webサーバーと管理コンポーネントのインストール
」の「管理コンポーネントのインストール手順」内の手順5にて「Windows リモートアシスタンスをインストールする」にチェックをつけていましたが、以下の画面にて「Windowsリモートアシスタンス」にもチェックをつけると、Citrix Director からVDAのマシンに対してシャドウができます。お試しいただく場合はこちらにもチェックをつけてください。
|
|
10. 「自動」が選択されていることを確認し、「次へ」をクリックします。
|
|
11. 「インストール」をクリックします。
|
|
12. 再起動を促す画面が表示された場合は、「閉じる」をクリックします。OSが自動再起動されます。
|
|
13. OS再起動後、ログインするとインストールが続行されます。環境により再起動は複数回発生する場合があります。
|
|
14. 診断情報を収集するかどうかを選択後、「次へ」をクリックします。
※本記事では、「診断情報を収集する」のチェックを外しています。
|
|
15. 「マシンを再起動する」にチェックがついていることを確認後、「完了」をクリックします。
|
|
リモートデスクトップセッションホストのライセンス設定について、PowerShellを利用する手順についてご説明します。こちらの情報は参考情報としてご確認ください。
※評価ライセンスの期間内でご使用いただく場合は、以下の設定は必須ではありません。
1. 以下のPowerShellコマンドを実行して、RDSライセンスサーバーを指定します。
(gwmi -Class Win32_TerminalServiceSetting -Namespace root\cimv2\TerminalServices).SetSpecifiedLicenseServerList(("RDSライセンスサーバーのホスト名、もしくは、IPアドレス"))
|
|
2. HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\TermService\Parameters\LicenseServersのSpecifiedLicenseServers にて、設定した値が表示されることを確認します。
|
|
※以下のエラーが表示された場合は、グループポリシーを使用して設定されている可能性があります。
グループポリシエディタ(gpedit.msc)から「コンピューターの構成」-「Windows コンポーネント」-「リモートデスクトップサービス」-「リモートデスクトップセッションホスト」-「ライセンス」を開き、「指定のリモートデスクトップライセンスサーバーを使用する」と「リモートデスクトップライセンスモードの設定」を未構成に戻し、「gpupdate /force」を実行後に上記のPowerShellを再実行してください。
|
|
3. 以下のPowerShellコマンドを実行して、RDSライセンスモードを指定します。2はデバイスモード、4はユーザーモードです。購入したRDSライセンスのモードに合わせて指定します。本記事は2を指定しています。
(gwmi -Class Win32_TerminalServiceSetting -Namespace root\cimv2\TerminalServices).ChangeMode(2 もしくは 4)
|
|
4. HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Terminal Server\RCM\Licensing Core\LicensingMode にて、指定した値が表示されることを確認します。本記事は2が表示されています。
|
|
2台目以降も同様の手順にてインストールします。
いかがでしたでしょうか。
次回
は、マシンカタログとデリバリーグループの作成をします。
いつもCitrixサポートブログをご覧いただきありがとうございます。
アシストとCitrix保守契約を締結されている方は、Webサポートセンター「AWSC-2」をご利用いただけます。本ブログサイトではご紹介しきれないFAQや過去のCitrixヘルプデスクメールマガジンを公開していますので、是非ご利用ください。
また、アシストではCitrixユーザー企業様向けの無償セミナーを多数ご提供しています。Citrix製品を利用するうえで必要となる情報やトラブルシューティング時のノウハウをご紹介するセミナーなどご用意していますので、貴社の課題解決へとお役立てください。アシストと保守契約を締結されていないお客様にもご参加いただけます。
Citrix Virtual Apps and Desktopsに関する「入門編の情報」や「トラブルシューティングの情報」をお探しの場合、以下の動画をご視聴いただけますと幸いです。効率よく情報収集をしていただけます。
・Citrix Virtual Apps and Desktops入門動画
・Citrixトラブルシューティングセミナー
アシストのCitrixサポートセンターに良くある設定・トラブル対処方法のFAQ10選の資料を無料プレゼント中です。また、Citrix XenApp/XenDesktopの問題発生時に原因を切り分ける方法も掲載しております。以下のバナーからお気軽にダウンロードください。
|
|
Citrix Virtual Apps 7 2402 LTSR の新規インストール手順の一例(Citrix Workspace app)について記載しています。
Citrix Virtual Apps 7 2402 LTSR の新規インストール手順の一例(マシンカタログとデリバリーグループの作成)について記載しています。
Citrix Virtual Apps 7 2402 LTSR の新規インストール手順の一例(StoreFront)について記載しています。