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  • AWS
2025.06.16

Amazon Q Developer CLIでゲームを作ってみよう

Amazon Q Developer CLIでゲームを作ってみよう

はじめに

Amazon Q DeveloperのVibe coding(*)に感動し、娘と一緒に某名作アクションゲームのようなゲームを作ったりしていたところ、タイミングよくAmazon Q CLI でゲームを作ろう Tシャツキャンペーン というものが始まっていました。せっかくだから挑戦してみようかなと思っていたところ、JAWS-UG横浜でJAWS-UG横浜主催「Build Games with Amazon Q CLI」 というぴったりなイベントが企画されていたため参加してきました。

ということで、本ブログではJAWS-US横浜でAmazon Q CLIを使ってゲーム作成にトライした際の様子をお伝えします。

(*)チャットなどを使って自然言語で生成AIと対話しながらコーディングをすること


Amazon Q Developer CLI環境の準備

今回はこちら のブログの手順を参考にWindows環境でAmaozn Q Developer CLI(以降Amazon Q CLI)をインストールしました。ブログの手順の沿ってコマンドを実行すれば問題なくAmazon Q CLIを起動することができました。


Amazon Q Developer CLIでゲームを作ってみよう


なお、Amazon Q Developer CLIはWindowsのコマンドプロンプトで直接起動することはできないため、WSLというWindows上でLinuxのアプリを動かせる仕組みを利用します。

ゲーム作成環境の準備

一番シンプルな方法はブラウザで動くゲームを作成する方法だと思います。この場合は特にライブラリを追加インストールしなくても進めることができます。
しかし、キャンペーンページ を確認すると「PyGame または他のゲームライブラリをラップトップにインストールしてください。」という記載があります。PygemeはPythonでゲームを作るためのライブラリだそうです。せっかくなのでPyGameを使ってみましょう。

「ゲームを作りたい」と指示してみると、どのようなゲームを作りたいか深堀してくれます。技術スタックについても確認してくれますね。


Amazon Q Developer CLIでゲームを作ってみよう


「Pygameで作りたい」と指示すると、Pygameがインストールされているか確認してくれます。インストールしていなければインストールもしてくれます。キャプチャーを取り損ねましたが、Pygameをインストールするために必要なPythonやpipなどが不足していれば、それも理解して一緒にインストールしてくれます。便利ですね。


Amazon Q Developer CLIでゲームを作ってみよう


インストールが終わると勝手にサンプルゲームを作り始めてくれます。


Amazon Q Developer CLIでゲームを作ってみよう


ゲームが立ち上がってきました。青いブロックをキーボードの矢印キーで動かすだけのシンプルなゲームです。


Amazon Q Developer CLIでゲームを作ってみよう


Vibe Codingでゲームを作成してみる

今回はVibe Codingで行いたいのでコードは一切書かずにプロンプトの指示のみで作成していきます。

手始めに以下のような指示をしてみます。

pygameでゲームを作りたい。シューティングゲームを作りたい。画面の上部から敵が迫ってきます。自機は画面の下部にいます。敵を倒すとスコアが上がります。


先ほどまではタイムリーにレスポンスが返ってきましたが、本格的な開発が始まると多少待ち時間が発生します。今回の指示だとレスポンスがあるまで1分くらいかかりました。


Amazon Q Developer CLIでゲームを作ってみよう


作成が完了しました!シンプルですがちゃんとシューティングゲームになっていますね。


Amazon Q Developer CLIでゲームを作ってみよう


もう少しグラフィカルに改良したいので追加の指示を出してみます。


背景は宇宙のような画像にしてください。自機は戦闘機のようなかっこいい飛行機にしてください。


Amazon Q Developer CLIでゲームを作ってみよう


改良が完了したようです。とても期待感が持てる返答がありました。


Amazon Q Developer CLIでゲームを作ってみよう


確かに前回よりグラフィカルになっています!


Amazon Q Developer CLIでゲームを作ってみよう


Amazon Q CLIからは追加の改良提案が来ています。


Amazon Q Developer CLIでゲームを作ってみよう


その後、タイトル画面の追加や、スコアが100になった際にボスが登場などいくつかの改良指示をして、最終的に完成したゲームはこちらです!





まとめ

ここまで30分くらいでシューティングゲームを作れてしまいました。ただ、改良指示の内容によっては5分弱くらい待つこともありました。慣れてくるとこの時間が少し長く感じるようになってきます。人間の欲は深いですね。とはいえ、知識のない自分が一から勉強しながら作る場合と比較してみれば、考えられないくらいの短い時間でゲーム作成ができてしまいました。

このようにAmazon Q CLIを活用すれば自分でコーディングをしなくてもゲームを始めとしたアプリを簡単に作成することができます。無料で使い始めることができますので是非試してみてください。



執筆者・シリーズ情報

佐伯竜輔 プロフィール画像

2008年新卒入社。eラーニング製品、MySQL、Verticaなどのエンジニアを経て、 2019年から2年間限定で採用活動を担当。2021年に技術職に戻り、AWSに関する支援や研修の提案に従事している。...show more



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