Database Support Blog

  • Oracle Database
  • Exadata
2021.11.10

最新情報!Exadata X9M からの変更点をピックアップ紹介!

Exadata X9M

Oracle社は米国時間 2021年9月28日に Oracle Exadata Database Machine(以下、Exadata)の最新リリース Exadata X9Mを発表しました。
Exadata X9Mの最新情報として、新機能と変更点をご紹介します。

Exadata X9MのH/W変更点

Exadata X9MのH/Wの主な変更内容は以下です。CPU、メモリ、Network観点の増強がされています。

▷ Database Server
 ・CPUコア数が33パーセント増加(32コア)
    従来は24コア
 ・メモリ容量は2048GBを選択可能(512GB、1024GB、1536GB、2048GBから選択可能)
    従来は384GB、768GB、1536GBから選択可能
 ・NVMe Flash SSD 2x3.84TBに変更(最大 4x3.84TBまで拡張可能)
    従来は4x1.2TB HDD

▷ Network
 ・PCIe Generation 4を搭載

▷ Storage Server
 ・最新CPUを搭載(16コア Intel Ice Lake)
 ・メモリ容量は256GBに増加  従来は192GB
 ・ストレージ容量が18TBに増加  従来は14TB

前述のH/W性能向上に伴いIOPSのベンチマークが更新されて、X9Mでは最大2,760万 IOPS になりました。以前のリリースでもIOPSが飛躍的に向上しましたが、今回はさらに70%向上し、Exadataがさらに高速化しています。
※X8M は1,600万IOPS。X8 は670万IOPS。

X8Mリリース時の性能向上は、アシスト「テックノート」でも検証結果をご報告していますので、ぜひご覧ください。今回のリリースは以下でご報告したときよりもさらにIOPS性能が向上しているので、性能面での期待が高まりますね。

「Exadataはどこまで速くなったか 最新Exadata X8Mを徹底検証!」


Exadata X9Mの制限事項

Exadata X9Mシリーズでは、 Eighth RackでHigh Capacity(HCモデル)のストレージサーバしか選択できなくなりました。つまり、Exadata最小構成のEighth Rackでは、Extreme Flash(EFモデル)が選択できませんので、性能面でこの構成を採用していた方や、検討していた方は注意が必要です。

Quarter Rack以上では、Extreme Flash(EFモデル)とHigh Capacity(HCモデル)の両方が選択可能です。


Exadata X9Mの新機能(S/W)

Exadata X9Mで実装されるソフトウェアでは、主にストレージサーバのパフォーマンス向上に関する新規機能が追加されています。主な新機能はこちらです。

・Persistent Storage Indexes
 従来のStorage Indexの後継機能、データ保持の機能が強化。

・Persistent Columnar Cache
 従来の列キャッシュが機能強化され、データ保持能力がアップ

・Smart Scan Metadata Sharing
 従来のSmartScanが機能強化。パラレルクエリのパフォーマンスとシステム全体のスループットを向上

・ACFS IO Caching
 Oracle ASM Cluster File System(Oracle ACFS)のパフォーマンスを向上させる機能。


Exadata Database Machine X9M Data Sheet(標準構成)

Eighth RackからFull Rackまでの各標準構成です。
従来のリリースから強化されている箇所は 赤文字 で記載しています。
青文字 部分は、今回のリリースで選択できなくなった箇所です。

Exadata X9M


Exadata技術の進化

Exadataがリリースされてからの技術進化およびスペック変化を記載します。CPU、メモリ、IOPSなどがX9Mでまた一段レベルアップしたことがお判りいただけるかと思います。

Exadata X9M


おわりに

今回はExadata X9Mの最新情報として主なH/W変更点、新機能などをご紹介しました。

X8Mがリリースされた際にRoCEスイッチやPersistent Memory搭載など大きな変更がありましたが、今回のExadata X9Mでは最新リリースとして安定した各種スペックの強化実装がされており、最新リリースにふさわしいパフォーマンスを得られる内容となっていました。

X9Mの新機能の詳細や、その他技術情報に関してはまた別の機会にご報告します。


執筆者情報

ためがいまこと プロフィール画像

ビジネスインフラ技術本部 データベース技術統括部

2009年入社。フィールドエンジニアとして構築、移行、トラブル対応などの業務を担当。
移行支援ではOracle GoldenGateを利用したミッションクリティカルなリプレース案件を経験し、現在はOracle Exadata Database Machineを中心とした業務に従事しています。



■商標に関して
OracleとJavaは、Oracle Corporation 及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。
文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。

関連している記事

  • Oracle Database
2021.11.30

今だから見直そうデータベースセキュリティ(前編)

2022年4月1日より改正個人情報保護法が完全施行され、従来より厳しい対応が求められます。データベースを取り巻くセキュリティリスクとデータベースの機能で対応できることについて全2回にわたってご紹介します。今回は「データベースに格納されたデータの保護」について解説します。

  • Oracle Database
  • その他
2021.11.24

WebLogic Serverの新たなLiteインストーラとは

WebLogic Server 12.2.1.4 以降で Lite インストーラ という新たなインストーラがリリースされました。

  • Oracle Database
  • その他
2021.11.17

WebLogic Server の新たな累積パッチ Stack Patch Bundle(SPB) について

WebLogic Server 12.2.1.3 以降では、April 2021 の累積パッチから、従来の Patch Set Update(PSU) などに加えて Stack Patch Bundle(SPB) というパッチがリリースされるようになりました。

ページの先頭へ戻る