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Oracle Cloud VMware SolutionでのVMware HCX環境構築手順(後編)
前回の記事でOCVS)でHCXを利用するための前提となる手順の前半をお伝えしました。本記事では後続の手順であるサービスメッシュ作成・L2延伸手順を記載し、仮想マシンを移行できる状態、つまりHCX環境の構築完了までを説明します。
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Oracle Cloudの稼働状況については「ocistatus」のウェブサイトから確認が行えます。以前は「ocistatus」のウェブサイト上で設定をすることで、Oracle Cloudの障害でシステムに問題が生じた際にメール通知を行うことが可能でした。しかし、現在は通知についてはAnnouncementsの機能に集約されており、「ocistatus」のウェブサイトからは設定を行うことができません。
Announcementsは、Oracle Cloud Infrastructureのコンソールに存在する”お知らせ”の内容を通知することができる機能です。そのため、「ocistatus」のページで確認できるシステムに影響が生じているかだけではなく、緊急メンテナンスの告知などについても通知させることが可能です。
本記事では、Announcements機能を用いたメールの通知方法をご紹介します。
Oracle Cloud Infrastructureのコンソールの”お知らせ”に表示される内容を通知することができます。画面右上のベルマークから移動したページです。
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通知を行うにあたり、お知らせページに表示される内容からカテゴリーとして選択することができます。選択可能なカテゴリーについしてはこちらのマニュアル をご参照ください。
メール通知の設定をOracle Cloud Infrastructureのコンソール上から行うにあたり、サブスクリプションを作成します。サブスクリプションを作成するユーザーに対してmanage announcement-subscriptionsのポリシーを割り当てる必要があります。管理者ユーザー以外で通知の設定を行う場合には、以下のようにポリシーの設定を行ってください。
Allow group <グループ名> to manage announcement-subscriptions in (テナンシ名)
また、通知を行う対象とするコンパートメントを選択しますが、そのコンパートメントに対するアクセス権も必要になります。管理者ユーザー以外で通知の設定を行う場合には予めポリシーの設定をお願いします。
ポリシーについてはこちらのマニュアル
をご参照ください。
1. お知らせのページに表示されている「お知らせのサブスクリプションの作成」ボタンを押下します。 存在しない場合には、画面左部の「サブスプリクション」タブに移動した先のページに表示されている「お知らせのサブスクリプションの作成」ボタンを押下ください。
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2.以下の項目を埋めます。
画面キャプチャ内で赤枠で囲っている項目が必須項目です。
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3.同ページ内の通知トピック項目にて、通知を行うトピックを選択します。
新しくトピックを作成される場合には「新規トピックの作成」を選択し、以下の項目を記入します。画面キャプチャ内で赤枠で囲っている項目が必須項目です。
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4.作成ボタンを押下し、サブスクリプションが作成されていることを確認します。
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新しくトピックを作成した場合、トピックに登録したメールアドレスが有効であるかの確認が取れるまで、以下のようにトピックのステータスがPendingの状態になります。
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「Oracle Cloud Infrastructure Notifications Service Subscription Confirmation」の件名で登録したメールアドレスに確認のメールが届きますので、メール本文に記載のURLをクリックしてください。
以下のようなページが表示されることで確認が完了となります。
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通知設定が正常に動作することを確認します。
1.お知らせのページで「サブスクリプション」の項目に移動します。
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2.作成したサブスクリプションが表示されるため、「サブスクライブしたトピック」項目のリンクを押下します。
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3.「メッセージ公開」を押下することで、通知を行うタイトルと内容を入力する画面がポップアップされるため、任意の値を入力し「公開」を押下します。
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4.登録したメールアドレスにメールが届いたことを確認します。
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メールボックスのルール設定にて受信先のボックスを設定される場合に注意点があります。
通知されるメールアドレスですが、以下のように送信元のリージョンによってドメインが異なります。
noreply@mail.announcements.{送信元リージョン名}.oci.oraclecloud.com
複数リージョンに対してメール通知の設定を行われている場合にはご注意ください。リージョンごとの識別子はこちらのマニュアル
から確認いただけます。
本記事では、Oracle Cloud Infrastructureの Announcements機能でメール通知を行う方法について紹介しました。
お知らせのページには重要な通知が来ることがあります。例えば、メンテナンスのために指定期間内にシステムの再起動を求めるものなどがあります。事前に通知内容を把握していない場合には、システムが強制的に再起動されてしまい処理が中断してしまうことになりかねません。
重要な通知を把握しやすくするために、ぜひこの機会にメール設定を行ってみてください。
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2014年入社以降、Oracle Databaseのサポート対応を担当。
Enterprise ManagerやOracle Cloudを中心に担当しており、最近はフィールド技術と二足の草鞋で活躍中。...show more
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