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Oracle Cloud VMware SolutionでのVMware HCX環境構築手順(後編)
前回の記事でOCVS)でHCXを利用するための前提となる手順の前半をお伝えしました。本記事では後続の手順であるサービスメッシュ作成・L2延伸手順を記載し、仮想マシンを移行できる状態、つまりHCX環境の構築完了までを説明します。
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IDCSユーザーでOracle Cloudのリソースを扱うために、IAMのポリシーをアタッチする必要が出てくることがあります。
そんな時に、どのようにして設定するかをご紹介します。
<用語説明>
IDCS:Oracle Idendity Cloud Service
IAM:Identity and Access Management
まず、IDCSユーザーとは何?という方もいらっしゃるかと思うので、簡単にご紹介します。
Oracle Cloudのユーザーには2種類あります。IAMユーザーとIDCSユーザーです。2つのユーザーの違いは、操作できる範囲にあります。
Oracle Cloudコンソール上のサービスのみ扱える
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IAMユーザーの機能に加えて、IDCS(Oracle Idendity Cloud Service)を扱えたり、追加機能が提供されている
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冒頭でもご紹介したように、IDCSユーザーでOracle Cloudのリソースを扱うには、ポリシーのアタッチが必要になります。
他にもいくつか手順がありますので、併せてご紹介します。
左上にあるハンバーガーメニューから
「アイデンティティ」 → 「フェデレーション」 ⇒ 「OracleIdentityCloudService」 → 「グループ」の順にメニューを選択します。
まずは、IDCSユーザーを作成する前に、IDCSグループを作成します。
IDCSユーザーを作成する際に、1つ以上のIDCSグループを指定する必要があるためです。
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左上にあるハンバーガーメニューから
「アイデンティティ」 → 「フェデレーション」 ⇒ 「OracleIdentityCloudService」 → 「ユーザー」の順にメニューを選択します。
IDCSユーザーを作成します。
グループオプションでは、手順1 で作成したグループを指定します。
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作成が完了すると、以下のメールが届くのでパスワードリセットを実施します。
これで、IDCSユーザーの作成が完了です。
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左上にあるハンバーガーメニューから
「アイデンティティ」 → 「グループ」の順にメニューを選択します。
OCIリソースを扱う際にアタッチするポリシーでは、IDCSグループは指定できないため、IAMグループを指定します。
ここで、ポリシーに記載するIAMグループを作成します。
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左上にあるハンバーガーメニューから
「アイデンティティ」 → 「フェデレーション」 ⇒ 「OracleIdentityCloudService」 → 「グループ・マッピング」の順にメニューを選択します。
手順3 で作成したIDCSグループと手順3 で作成したIAMグループをマッピングします。
マッピングをすることで、IAMグループを指定することで、間接的にIDCSユーザーの制御を設定することが可能です。
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左上にあるハンバーガーメニューから
「アイデンティティ」 → 「ポリシー」の順にメニューを選択します。
ポリシービルダーでグループを指定する際、IAMのグループを指定する必要があります。手順4 でグループ・マッピングをしているため、IDCSユーザーが含まれているIDCSグループと関連付けられています。
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IDCSユーザーにポリシーをアタッチするには、今回紹介した「グループのマッピング」が必要になります。
IAMユーザーよりIDCSユーザーは機能が多いので、IDCSユーザーを作ることをお勧めします。
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愛知県の文系大学を卒業し、2019年アシストに新卒で入社。
幼いころから社内SEである父を見て育ち、同じ業界に進むことを決意。配属後は、主にOracle CloudとAWSのフィールド業務を担当している。新人の頃から主にクラウドを担当し、アシスト内ではオンプレミスを触れていない"クラウド世代"の先陣を切っている。...show more
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