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Oracle Database 23ai新機能!メモリーを有効活用する統合メモリー管理
2024年5月にOracle Cloud環境にて、先行してOracle DB 23aiがリリースされました。 Oracle Base Database ServiceにおけるOracle Database 23aiの検証結果を報告します。 今回は「統合メモリー管理」をテーマにお伝えします。
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OCI(Oracle Cloud Infrastructure)はコストメリットの面で非常に優れたクラウドサービスです。
Webサーバをインターネット上に公開する手順をとおして、OCIの基本的なサービスである仮想クラウドネットワーク(以下、VCN)と仮想マシン(以下、Compute)の設定方法を確認します。
本記事では、OCI上にVCNを作成後、その中で起動させたComputeをWebサーバとして構成し、ブラウザからアクセスする手順をご紹介します。
基本的な設定をご自身で試してみることで、OCIの使用感を実際に体験してみてください。
OCIのコンソール上の操作で、VCNを作成します。
コンソール画面から「ネットワーキング」-「仮想クラウド・ネットワーク」の順に選択します。
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「VCNの作成」を選択します。
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必須記入項目に入力します。
[名前]
任意のVCN名を入力します。
[コンパートメントに作成]
任意のコンパートメントを選択します。
[CIDRブロック]
プライベートIPv4アドレス範囲(※)からCIDRブロックを指定します。
(※)以下の範囲
10.0.0.0 - 10.255.255.255 (10/8 プレフィックス)
172.16.0.0 - 172.31.255.255 (172.16/12 プレフィックス)
192.168.0.0 - 192.168.255.255 (192.168/16 プレフィックス)
参考:RFC 1918
http://www.faqs.org/rfcs/rfc1918.html
入力後、「VCNの作成」を選択します。
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前の手順で作成したVCNの中にサブネットを作成します。
指定した名前のVCNが作成されます。
次に「サブネットの作成」を選択します。
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必須記入項目に入力します。
[名前]
任意のサブネット名を指定します。
サブネットがパブリックなものかプライベートなものか判別できるものにすることを推奨します。
[CIDRブロック]
VCNで指定したCIDRブロックをさらに細分化するようなCIDRブロックを指定します。
例:
VCNのCIDRブロックを「10.0.0.0/16」とした場合、サブネットのCIDRブロックは「10.0.10.0/24」とする。
[サブネットアクセス]
サブネットのインスタンスに対してパブリックIP利用を許可するかを設定します。
本手順では、インスタンスに対してWebブラウザ経由でインターネットアクセスしたいため、「パブリックサブネット」を選択します。
入力後、「サブネットの作成」を選択します。
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許可したい通信をイングレス・ルールとして作成します。
今回は、デフォルトのセキュリティリストにWebアクセス用のルールを追加します。
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作成したサブネット内のインスタンスがインターネットを使用した通信を行うためには、サブネットのルートテーブルからインターネットゲートウェイに対してのルーティングを設定する必要があります。
VCN作成時点ではインターネットゲートウェイは存在しないため、本手順で作成してルーティングを行います。
■インターネットゲートウェイの作成
VCN管理画面のリソースから「インターネットゲートウェイ」を選択します。
画面遷移後、「インターネットゲートウェイの作成」を選択します。
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名前を入力後、「インターネットゲートウェイの作成」を選択します。
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■インターネットゲートウェイへのルーティングの追加
リソースから「ルート表」を選択し、画面遷移後にデフォルトで作成されている「Default Route Table for test-vcn」を選択します。
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「ルート・ルールの作成」を選択します。
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以下のとおり設定し、「ルート・ルールの追加」を選択します。
[ターゲット・タイプ]
インターネット・ゲートウェイ
[宛先CIDRブロック]
0.0.0.0/0
[ターゲット・インターネット・ゲートウェイ]
作成したインターネットゲートウェイを選択
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ダッシュボードから「コンピュート」-「インスタンス」の順に選択します。
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「インスタンスの作成」を選択します。
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最低限以下の項目を設定後、「作成」を選択します。
[名前]
任意のインスタンス名を選択します。
[仮想クラウド・ネットワークの選択]
作成したVCNを選択します。
[サブネット]
作成したパブリックサブネットを選択します。
[SSHキーの追加]
新たにSSHキーを作成するか、既存のSSHキーの公開鍵をアップロードします。
新たにSSHキーを作成する場合、秘密キーと公開キーをそれぞれローカルに保存しておいてください。
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必要パッケージをインストールするため、端末からインスタンスにSSH接続します。
teratermなどの端末を起動し、インスタンスのパブリックIPアドレスを指定します。
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ユーザ名に「opc」を入力、「Autentication methods」で「RSA/DSA/ECDSA/ED2551鍵を使う」を選択後、「Computeの起動」の手順で指定したキーペアの秘密鍵を指定して、「OK」を選択します。
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ログインできたことを確認します。
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以下のコマンドを実行し、Apacheのインストール、起動、自動起動の設定を行います。
--パッケージを最新化 sudo yum update -y --Apacheをインストール sudo yum install httpd -y --Apacheを起動 sudo systemctl start httpd.service --Apacheの起動状況を確認 sudo systemctl status httpd.service --自動起動設定 sudo systemctl enable httpd.service --設定されているかの確認 sudo systemctl is-enabled httpd.service
OCIではインスタンスにもデフォルトでファイアウォールの設定がされているため、httpの通信を許可する設定を行います。
$ sudo firewall-cmd --zone=public --add-service=http --permanent $ sudo firewall-cmd --reload
ブラウザからインスタンスのパブリックIPアドレスを指定し、Apacheのデフォルト画面が表示されることを確認します。
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ここまでで、VCN/サブネット/セキュリティリスト/ルートテーブルを構成し、インスタンスの作成とアクセスの手順をご紹介しました。
OCIのサービスを無償で利用できるキャンペーンなどもありますので、ぜひご自身でお試しいただき、OCIの基本的な設定について理解を深めてください。
クラウド・コンピュート
https://www.oracle.com/jp/cloud/compute/
VCNとサブネット
https://docs.cloud.oracle.com/ja-jp/iaas/Content/Network/Tasks/managingVCNs.htm#overview
Oracle Cloud無償ティア
https://www.oracle.com/jp/cloud/free/
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