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2023.04.18

OSS-DB Silver試験対策ワークショップって何?~アシストの新たな社内育成スタイル「ポスグレ学園」~

ポスグレ学園


「ポスグレ学園」連載 第2回目。今回から具体的な取り組みとして、各ワークショップの中身をご紹介します。この記事では、OSS-DB Silver試験対策ワークショップの主管をしている鈴木 香穂に、ワークショップの内容や工夫ポイント、Silver試験対策のノウハウなどをインタビューしました。



ポスグレ学園に入学したワケ

アシスト 鈴木 香穂

―― 日頃はどのような業務に従事されていますか

鈴木:市ヶ谷で Oracle Database の構築支援やお客様からの質問対応(サポート業務)を担当しています。


―― では日常の業務で PostgreSQL を使ってはいないのですね。
   なぜポスグレ学園に入ろうと思ったのでしょうか。


鈴木:お客様と会話する中で PostgreSQL の名前がよく出ていたので、元々興味を持っていました。加えて、社内の部署ローテーション制度で PostgreSQL を担当する機会があったため、せっかくだから資格も取りたいと思い参加しました。


―― ポスグレ学園に参加するにあたって抵抗はありませんでしたか?

鈴木:全くありませんでした!
とてもオープンな環境で過去のワークショップ動画なども参照できたため、違和感なく参加できました。

入学後も、PostgreSQL のインストールから教えてくれるため、不安なく学習できてありがたかったです。


―― ポスグレ学園に入って良かったことはありますか?

鈴木:もちろん、資格を取得できたことは嬉しかったですが、各ワークショップを通して普段関わりの無い方と会話をすることができたのも貴重な経験となりました。

ワークショップの中には直接お会いしたことが無い方もいらっしゃいますが、同じ目標に向かって一緒に取り組んだ同志のような繋がりを感じています。


生徒から先生に転身!OSS-DB Silver 試験対策ワークショップって?

―― 充実した学園生活だったんですね。
   鈴木さんは今ではポスグレ学園の運営メンバーと伺いましたが、なぜ先生に転身されたのですか?


鈴木:先生になった当時は入社4年目だったのですが、若いメンバーが運営側にいることで、ポスグレ学園に対する敷居を下げられたら嬉しいなと考えていました。
若手でも臆せず入学できるように、身近な相談先でありたいと意識しています。


―― 今はどのようなことを担当していますか?

鈴木:Silverワークショップという、OSS-DB Silver の取得を目指すワークショップの主管をしています。
Silverワークショップでは、各参加者が学習状況を共有したり、模擬問題を解きながら学びを深めています。

ポスグレ学園 OSS-DB Silver 試験対策

ポスグレ学園 OSS-DB Silver 試験対策


合格者は既に10名以上!その秘訣は?

―― ワークショップの具体的な進め方や主管を行う際に気を付けていることはありますか。

鈴木:最低限の労力で最大限の効果をモットーに進めています。

参加者の皆さんは主業務の傍らでワークショップ活動をされるため、ワークショップに多くの時間をかけることはできません。
その中でもワークショップに参加して良かったと思っていただけるよう、より効率のよい勉強法を共有したり、受験へのモチベーションを上げていただけるよう意識しています。

効率化の一環として、テストの例題や、過去の受験者の勉強方法なども共有しています。

OSS-DB 試験対策


―― ポスグレ学園の活動も1年以上と聞きました。合格者も増えてきたのでは?

鈴木:10名以上の合格者が出ています!
学園の説明動画や模擬問題などを活用いただき、自己学習40時間ほどで合格されている方が多いようです。

受験者(ワークショップメンバー)同士で教えあい、合格者がおすすめの勉強法をフィードバックすることで効率的に勉強しやすい環境を作れています。


―― 社内で助け合いの循環が回っているんですね。
   主管として参加してみてどうでしたか?嬉しかったことがあればぜひ教えてください。


鈴木:もちろん、合格者を輩出するという目標を達成できたことは嬉しかったですが、ワークショップを通して先輩方からも「助けられた」と声をいただけたことに感激しました。

また、活動を知ったワークショップ外の方からもPostgreSQLに関する質問をいただくなど、社内でのPostgreSQL普及活動に貢献できている実感があります。


―― ワークショップに参加された生徒さんにもこんな声をいただいていますよ!

Oracle担当技術ですが、お客様のPostgreSQLニーズ拡大に合わせて自身もスキルを得るために参加しました。
OSS-DB Silverの受験勉強をきっかけにPostgreSQLの基礎を体系的に学ぶことができました。
単独の学習では調査に時間を要するような疑問点もワークショップで気軽に質問ができ、非常に効率的に勉強が進みました。

PostgreSQLをもっと広めたい!

アシスト 鈴木 香穂

―― 鈴木さんはアシストの新人育成プロジェクトにも参加されているそうですね。

鈴木:そうなんです(笑)
新入社員が全員受ける研修でAWS上の環境にPostgreSQLをインストールして、簡単なSQLの実行を試してもらっています。

ここでも ポスグレ学園で学んだことを活かせていると感じており、この調子で社内のPostgreSQL人口を増やしていきたいです。


―― 最後に今後のことについて聞かせてください。PostgreSQL関連で何かやりたいことはありますか?

鈴木:PostgreSQLに関するナレッジを増やしてもっと気軽に触れる存在にしたいです。

業務上 PostgreSQLが必要な人だけではなく、PostgreSQL以外を担当する技術者にとっても、PostgreSQLに触れることはデータベース全般の知識を深めるチャンスだと思います。
新しい取り組みに参加することは勇気が必要ですが、皆様のチャレンジの最初の一歩を楽にできるような活動を続けていきたいです。




今回はポスグレ学園による PostgreSQL 初学者向けの取り組みについてご紹介しました。
次回は中~上級者向けワークショップのひとつである OSS-DB Gold試験対策 ワークショップの担任にお話を伺います!


執筆者情報

すずき かほ プロフィール

ビジネスインフラ技術本部 データベース技術統括部

2019年に新卒入社。Oracle Databaseの技術部門に配属後、サポートやフィールドエンジニアとして活動。Oracle Database の教育講師も兼任しており、SQL や PL/SQL など言語系の講義を担当する。


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