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Google Cloud Next Tokyo '24 出展報告
2024年8月1-2日開催された「Google Cloud Next Tokyo '24」の出展報告です。
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2024年6月21日(金)に赤坂インターシティコンファレンスで開催された「ナレッジイノベーション2024」の開催報告をお届けします。今年初開催となったイベントですが、全国各地から多くのお客様にご参加いただき、会場は熱気に包まれました。
企業のナレッジ活用にフォーカスし、働き方・生産性・企業文化を革新的なテクノロジーで変えていくことをテーマとしたイベントの模様を2回に分けてご紹介します。今回の記事では、Glean社 CEO Arvind Jain氏、Panopto社 CEO Jason Beem氏の講演を中心としたキーノートセッションの様子をダイジェストでお伝えします。
イノベーターズキーノートの冒頭では、アシストの執行役員 田畑 哲也とDX推進技術本部 部長 佐子 雅之が登壇し、「Internet of Knowledge
」構想と社内での活用例を紹介しました。
アシストは、新しいコミュニケーション形態として動画に注目し、2020年に動画管理プラットフォーム「Panopto
」を全社で導入しました。これが「Internet of Knowledge」構想の始まりであり、現在では動画が企業活動に欠かせないツールとなっています。エンタープライズサーチソリューションとして「Glean
」を導入し、社内の情報資産を簡単に検索できるようになりました。さらに生成AI機能も付加されたことで業務における生成AIとの融合が本格化しています。
自社での活用実績を踏まえ、アシストはナレッジの活用こそが生産性の向上と企業文化の変革をもたらすと確信して、皆様へのご提案を強力に推進しています。
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今回のセミナーのハイライトは、Glean社 CEO Arvind Jain氏の日本初講演でした。このセッションでは、AI技術の現状と将来展望、企業が直面する課題、そしてそれらに対する解決策について詳しく説明されました。AIが働き方を根本から変える可能性と、個々のAIベースのパーソナルアシスタントが支援する未来についてお話をいただきました。
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AIの進化
最初の世代のAIは情報検索を容易にすることに焦点を当てていましたが、現在はユーザーと協力してコンテンツの作成や要約分析などを行う段階にあります。将来的には、AIが人間の介入なしに作業する時代が到来すると予測されています。
企業が直面する課題
AIをフルに活用するためには、推論能力、適切なツール、そして何よりもデータが必要です。しかし、分散した企業データの統合と活用は大きな課題です。データは分散しており、常に更新されるため、これを一元管理してAIによる分析を可能にすることが難しいとされています。
Gleanの解決策
Gleanは異なるシステムやアプリケーションからのデータを統合し、一元管理するプラットフォームを提供します。これにより、ユーザーは1ヵ所から情報を検索し、AIの力を利用して仕事の効率化を図ることができます。Gleanのプラットフォームはオープンで横断的なアプローチを採用し、様々なクラウド基盤やLLMモデルをサポートしています。
今後の展望
AIの導入にあたっては、市場に出ているAIツールを見極めて実証を重ねること、そしてAIを一元化したプラットフォームを利用することが重要であると結論づけました。これにより、企業はAIのメリットを最大限に享受し、生産性の向上を実現できるとしています。
Panopto社 CEO Jason Beem氏からは、企業における動画を活用した学習の重要性と、ナレッジマネジメントの課題に対するPanoptoのソリューションをご紹介いただきました。
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Panoptoとは
Panoptoは動画活用を推進するプラットフォームの提供により、組織における情報や知識の共有、人材育成、学習成果の改善等をサポートしています。現在では世界60カ国、1,100万人以上の学習者にサービスを提供し、5,000万時間以上の動画コンテンツを提供しています。
動画を活用した学習の重要性
動画を通じた学習は従来の学習方法に比べて記憶に残りやすく、効率的で競争力のある学習方法です。企業の成功は、社員の継続的な学習とスキルアップに依存しています。そのための基盤整備は経営層から支援されるべきものです。
ナレッジマネジメントの課題
現代の学習モデルは進化した技術に追随できておらず、多くの企業が現在の学習モデルに満足していません。社員にとっては必要な情報を効率的に検索し、アクセスできる環境が求められています。社員の学習と情報共有の強化が企業の成功に直結し、継続的な投資と技術の活用が必要であると強調しました。
技術の進化とAIの活用
AI技術の進化により、学習プラットフォームはさらに効率的でパーソナライズされた学習体験を提供できるようになっています。PanoptoもAIを積極的に活用しており、コンテンツの自動要約、言語検出、チャプター分割などの新機能をご紹介いただきました。
ナレッジのリーディングカンパニーであるGlean社とPanopto社のCEOによるライブセッションは大きな注目を集めました。AI技術の現状と将来展望、企業が直面する課題とそれらに対する解決策が語られ、ナレッジの活用が企業文化の変革をもたらす可能性を示唆し、新たな視点が提供されました。
次回の開催報告では、キーノートセッションに続いて開催したブレイクアウトセッションの様子をご紹介します。どうぞお楽しみに!
宇野正行
株式会社アシスト
1990年入社。情報活用製品やCMS製品等のプリセールス、フィールドサポートを経て、マーケティング業務に従事。現在はGleanを中心としたWebサイト運営やイベント企画を中心に活動中。
2024年8月1-2日開催された「Google Cloud Next Tokyo '24」の出展報告です。
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2024年6月21日開催したセミナー「ナレッジイノベーション2024」の開催報告(ブレイクアウトセッション編)です。