
株式会社アシスト 代表取締役会長
ビル・トッテン
梅雨の季節だけあって6月、特に後半は毎日のように雨が降りました。その雨の恵みのおかげで、菜園の野菜たちは大きく成長し、またそれ以外の草たちも負けずにぐんぐん背をのばしています。
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先月は楽しみが増えた月でもありました。養蜂のお師匠さんである志賀さんが、なめことひらたけの原木を届けてくださったのです。原木はなめこが榎で、ひらたけは胡桃の木です。広葉樹であれば栽培できるそうですが、以前、伐採した原木に菌を接種したときはうまく定着しませんでした。今年は、春に志賀さんが菌を接種して完全に活着したものを譲っていただけることになったのです。
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お店で売られているキノコはほとんどが菌床を作って栽培する方法で作られているそうです。木に菌を打ち込んで自然の中で栽培する原木だと収穫時期も量も環境や気候に左右されますが、その味は天然のものにひけをとらないそうです。秋の採取が楽しみです。
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志賀さんは綾部で沢山のぶどうも栽培されているので、我が家のぶどう棚についてもアドバイスをいただきました。新しく植えたぶどうについては、主枝から伸びてきた細い脇枝を切り取ること。果実については、美味しい実を作る秘訣は摘房が必要だということ。もったいないと思いこれまで摘房しなかったのですが、実を落とすことで木にも栄養がいきわたり、実を厳選して刈り込んで1房30粒くらいにすることでより味も良くなるのだとか。今年からは潔く摘房しようと思います。
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帰りがけ志賀さんは我が家のニホンミツバチを20匹くらい捕獲しました。念のためにミツバチを京都学園大学へ持っていき、アカリンダニに感染していないかどうかを調べてくれるということです。アカリンダニに寄生されると、飛べないで巣箱周辺を歩き回るハチが増えるそうですが、今のところミツバチたちは元気に飛び回っています。
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EUやアメリカではミツバチの大量死の原因と疑われているネオニコチノイド系農薬の新たな使用は原則禁止になりました。ところが日本だけは、ネオニコチノイド系農薬の残留基準が緩和されるなど流れに逆行しています。欧米で売れなくなった農薬を日本市場で売りさばくためでしょうか。ミツバチだけでなく人の身体のためにも自然農法の野菜作りや農薬を使わない家庭菜園がもっと広まるとよいと思います。
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