株式会社アシスト 代表取締役会長
ビル・トッテン
8月も猛暑が続いています。例年この時期は早朝と夕方しか農作業はできませんが、特に今年は何時になっても暑くて、少し外にいただけで汗だくになります。庭もかなり手抜きをしているので、緑に覆われています。
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ガレージのウサギ小屋には強力な工業扇風機を導入しました。凍らせたペットボトルも小屋の中に置いてなんとか温度を下げてますが、午前10時を過ぎるともう寒暖計は33度。ケージを開けておくと涼しい場所を探してウサギたちが移動していきます。
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これまで庭の水やりにはスプリンクラーを使っていましたが、今年はソークホースという、水が「しみ出てくる」ホースを庭に配置しました。日照りが続くとスプリンクラーで散水しても地面に上手く給水できていないことがあったので、いつも庭に関してお世話になっている笠井さんに来てもらい、灌水コントローラと共にソークホースを畝に設置していただきました。夜になると、タイマーで2時間ホース全体から水がじわじわとしみ出て地面に滴下するので、植物の根元に直接水が行き渡ります。
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今年の夏は気象庁も災害レベルだと発信するほどの猛暑になりました。日本だけではなく韓国や北朝鮮も記録的猛暑で干ばつ、農作物被害が出ていますし、イギリスも6月から高温が続き、同時に深刻な水不足も起きて庭の水やりや洗車が一斉に禁止されたりしたようです。北欧スウェーデンでは最高峰とされてきた山の氷が解けて標高が下がり、最高峰でなくなったとか。また山火事の多いカリフォルニア州では、消防隊員がコントロール不可能な「メガファイア」と呼ばれる山火事が頻発し、熱波が続くデスバレーの7月の月間平均気温は42.3度だった等々、もはや地球の気候変動を疑う人はいないでしょう。
中国に関しては、米マサチューセッツ工科大の教授が、気候変動が続けば中国北部の華北平原一帯を、「2070~2100年に生存不可能なレベルの熱波が襲う可能性がある」という研究結果を発表したとガーディアン紙が報じています。華北平原は人口が密集する灌漑(かんがい)農業が盛んな食料生産地で、近年強い熱波が発生しているそうです。それが激しさを増し、数時間さらされるだけで人を死に追いやるような熱波になれば、植物も動物も死んでしまいます。
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メガバンクのHSBCは、今年のアース・オーバーシュート・デーは8月1日だったと発表しました。これは、人類による自然資源の消費が、地球が持つ一年分の資源の再生産量を超えた日を意味します。つまり、1年分の地球の資源を7ヵ月で使ってしまったのです。1970年のアース・オーバーシュート・デーは12月29日だったそうですが、1970年の世界人口は約37億人、それが今では74億人です。海流の変動、火山の噴火、太陽活動の変化など気候変動の原因は自然によるものもありますが、人口が2倍になれば人為的であることは間違いないと思います。
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10月になっても半袖で過ごせるような陽気が続いていましたが、「アシストみちのくサロン」で訪問した仙台も暖かい好天に恵まれました。