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公開アプリケーション起動時にicaファイルがダウンロードされて起動できない場合の対応方法
公開アプリケーション起動時にicaファイルがダウンロードされて起動できない場合の対応方法について記載しています。
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こんにちは。Citrix製品のサポートを担当している川東(かわひがし)です。
今回は、XenApp 7.15 LTSR CU5から Citrix Virtual Apps 7 1912 LTSR CU2へバージョンアップする手順の一例をご紹介します。バージョンアップする際の参考にして頂けますと幸いです。本記事の動作テストをする場合は、必ず、検証環境をご使用ください。
以下の2部構成になっています。本記事は「1.事前準備」になります。
1.事前準備 ※今回の記事
2.StoreFront・デリバリーコントローラ・VDAのバージョンアップ
公開済みの記事をカテゴリ別に一覧したページを作成しました。公開されている記事を探す際のご参考にして頂けますと幸いです。
【Citrixサポートブログ】カテゴリ別の記事一覧
1.本記事で使用した検証環境のイメージ図
2.事前準備
2-1.Selectが反映されているライセンスファイルの入手
2-2.Citrix Virtual Apps and Desktop 7 1912 CU2のISOファイルダウンロード手順
2-3.ライセンスサーバのバージョンアップ
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クライアント端末のOSは Windows 10 バージョン 2004、サーバのOSは Windows Server 2016を使用しています。
※ご参考:Citrix Virtual Apps and Desktops 7 1912 LTSR のシステム要件
Citrix StudioにてVDAのマシンが登録済みであること、公開アプリケーションもしくは仮想デスクトップの起動ができることを事前にご確認ください。バージョンアップ後に起動が失敗する問題が発生した際に、バージョンアップ前のこちらの情報が調査の参考になります。
事前準備項目は、以下の3つになります。
1.Selectが反映されているライセンスファイルの入手
2.Citrix Virtual Apps and Desktops 7 1912 CU2のISOファイルの入手
3.ライセンスサーバのバージョンアップ
以下に、1から3のそれぞれの対応方法をご紹介します。
オンプレサブスクライセンス※を利用している場合は、以下の対応は不要です。
※オンプレサブスクライセンスは、サブスクリプションタイプのオンプレミス環境で使用するXenApp and XenDesktopとCitrix Virtual Apps and Desktopsのライセンスです。
詳細はこちらのページ
をご参照ください。
永続ライセンスを利用している場合は、Citrix社のサイトにログインしてSelectが反映されているライセンスを入手します。入手手順は以下になります。
1.Citrix社のサイトにログイン
2.作成済みのライセンスファイルをダウンロード
Citrix製品はバージョンごとに製品の有効日が設定されています。以下のページにて有効日をご確認頂けます。
CTX111618:Citrix Product Customer Success Services Eligibility Dates
オンプレサブスクライセンスをテキストファイルにて開くと、以下の行をご確認頂けます。
<例>
INCREMENT XDT_PLT_UD CITRIX 2021.1216 permanent 100
こちらの 2021.1216は、Selectの有効期限になります。こちらの期限までにリリースされた新しいバージョンは無償で利用できます。
上記にて記載したを確認しますと「Citrix Virtual Apps and Desktops 1912 LTSR CU2」の有効日は「Oct 29, 2020」になっています。
上記例に記載のライセンスファイルの場合は2021.1216までにリリースされた新しいバージョンは無償で利用できるため、Citrix Virtual Apps and Desktops 1912 LTSR CU2」が利用できます。
ライセンスファイルをテキストファイルで開き、INCREMENT行の日付のご確認と、利用する製品バージョンの有効日をご確認頂き、必要に応じて、Select有効期限が最新に反映ライセンスファイルを入手してください。
1.Citrixのサイトを開き、「Downloads」をクリックします。
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2.Citrix Virtual Apps and Desktops(XenApp & XenDesktop)をクリックします。
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3.ページを下にスクロールします。
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4.「Citrix Virtual Apps and Desktops 7 1912 LTSR, Cumulative Update 2」をクリックします。
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5.「Citrix Virtual Apps and Desktops 7 1912 LTSR Cumulative Update 2 – All Editions」をクリックします。
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6.「Download File」をクリックします。
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※「Components that are in the ISO but also available separately」を展開すると、コンポーネント単位のインストーラをダウンロードできます。
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7.「Citrix_Virtual_Apps_and_Desktops_7_1912_2000.iso」のファイルがダウンロードされたことを確認します。
1.Citrixライセンスサーバがインストールされているサーバの以下の場所に、「
1.Selectが反映されているライセンスファイルの入手」にて取得したライセンスファイルをコピーします。
C:\Program Files (x86)\Citrix\Licensing\MyFiles
2.「Citrix_Virtual_Apps_and_Desktops_7_1912_2000.iso」をマウントします。
※本記事で使用している検証環境のCitrixライセンスサーバは、デリバリーコントローラサーバとは別のサーバです。
※デリバリーコントローラサーバとCitrixライセンスサーバが同居している場合は、こちらの手順2から手順11の対応は必須ではございません。
3.インストーラ内の「x64\Licensing」を開きます。「CitrixLicensing.exe」を起動します。
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4.「アップグレード」をクリックします。
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5.アップグレード処理が開始されます。
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6.「完了」をクリックします。
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7.Citrix Licensing Managerをクリックします。
表示がない場合は、「https://FQDNもしくはIPアドレス:8083/」を開いてください。
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8.「このサイトの閲覧を続行する」をクリックします。
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9.Citrixライセンスサーバをインストールしたアカウントでログインします。
以下の画面は、IE11にて開いていますが、レイアウトが正しく表示されない場合は、IE11の互換表示設定をしてください。もしくは、Chromeにてhttps://ライセンスサーバのマシンのFQDN:8083/を開いてください。
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10.「ライセンスサーバをCitrix Cloudに登録する画面」が表示されます。本記事で使用しているCitrixライセンスサーバはインターネット接続できないため、「✕」をクリックしています。
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11.ライセンス使用状況画面にて、適用済みのライセンスが表示されていることを確認します。以下は、Chromeにてhttps://ライセンスサーバのマシンのFQDN:8083/を開います。
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事前準備はできましたでしょうか。次回 は、Citrixのサーバーコンポーネントのバージョンアップ方法をご紹介します。
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