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Citrix製品とWindowsOSのサポートされる組み合わせと互換性について
Citrix製品とWindowsOSのサポートされる組み合わせと互換性について記載しています。
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こんにちは。Citrix製品のサポートをしている宇津見です。
今回は、Citrix DaaSの環境で「Citrix DaaS Remote PowerShell SDK」の利用手順と、サービスプリンシパル認証を利用してアクセスキーを取得する方法についてご紹介します。
※弊社のCitrixヘルプデスク契約があるお客様は、本記事についてお問い合わせいただくことも可能です。
「Citrix DaaS Remote PowerShell SDK」は、Citrix DaaSに登録されている情報の確認や、コマンドで設定変更ができる便利なツールですが、コマンド実行時にCitrix Cloudのユーザー認証が要求されるため、毎回認証のためにログインアカウントを入力する作業が煩わしく感じるかと思います。
サービスプリンシパル認証を利用したアクセスキーを使用することで、ログインアカウントの入力をスキップすることができます。
本記事では、以下の検証環境を使用しています。
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※ご注意ください
Citrix社の製品ドキュメントにて、Citrix DaaS Remote PowerShell SDKをCitrix Cloud Connectorマシンにインストールしないことと、同じリソース内のドメイン参加済みマシンにはインストールできることが記載されています。
その他注意点については、以下のドキュメントをご参照ください。
SDKおよびAPI
※「Remote PowerShell SDKをインストールして使用する」の「注」をご確認ください。
1. こちらのサイト
から、Citrix Remote PowerShell SDKをダウンロードします。
※ダウンロードページを開く際に、CitrixのMyAccountのログインを要求されます。
2. Citrix Remote PowerShell SDKの「Download File」をクリックします。
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3. ダウンロードした「CitrixPoshSdk.exe」を実行します。
※.NET Framework 4.8(またはそれ以降のサポートされているバージョン)がインストールされていない場合は、自動インストールされます。
4. 「ライセンス契約書に同意する」にチェックを入れ、「次へ」をクリックします。
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5. インストールが開始されます。
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6. 「インストールが正常に完了しました」画面で「閉じる」をクリックします。
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最初に1度「サービスプリンシパルの取得と登録手順」を実施し、プロファイルを登録します。
その後は、CitrixのPowerShellコマンド実行前に「Get-XDAuthentication -ProfileName “プロファイル名”」を実行することでCitrix Cloudのログインが不要になります。
また、バッチを実行する際にもログインが不要になります。
1. Citrix Cloudのポータル画面
にログインします。
※ページを開く際に、CitrixのMyAccountのログインを要求されます。
2. 画面左上のグリッドアイコンをクリックし、「IDおよびアクセス管理」を選択します。
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3. 「APIアクセス」から「サービスプリンシパル」をクリックします。
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4. 「サービスプリンシパルを作成する」をクリックします。
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5. 任意の名前を入力して「次へ」をクリックします。
下記画像では「9257-SP-Test」と入力しています。
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6. 「フルアクセス」を選択し、「次へ」をクリックします。
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7. サービスプリンシパルのシークレットの有効期限を設定して「次へ」をクリックします。
下記画像では6ヶ月としています。
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8. 内容を確認して「完了」をクリックします。
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9. 下記IDとシークレットが記載されたファイルを任意のフォルダにダウンロードします。
本資料では「C:\tmp\serviceprincipal.csv」に配置しています。
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10. 「顧客IDパラメーターに***を使用します」の部分で顧客IDを確認します。
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11. PowerShellのプロンプトを開き、以下のコマンドを実行します。
> Add-PSSnapin Citrix*
※実行が成功した場合はメッセージは表示されません。
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12. 以下のコマンドを実行します。
> Set-XDCredentials -CustomerId "顧客ID" -ServicePrincipalFile "serviceprincipal.csvのパス" -ProfileType CloudApi -StoreAs "任意のプロファイル名"
※">" 以降を1行で実行してください。
※実行が成功した場合はメッセージは表示されません。
コマンド実行例)
顧客ID:TESTID
ダウンロードしたファイル:C:\tmp\serviceprincipal.csv
任意のプロファイル名:9257-SP-TestStore
> Set-XDCredentials -CustomerId "TESTID" -ServicePrincipalFile "C:\tmp\serviceprincipal.csv" -ProfileType CloudApi -StoreAs "9257-SP-TestStore"
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13. 以下のコマンドを実行してProfileが登録されていることを確認し、PowerShellプロンプト画面を閉じます。
> (Get-XDCredentials -ListProfiles) | Where-Object {$_.ProfileName -contains "任意のプロファイル名"}
コマンド実行例)
> (Get-XDCredentials -ListProfiles) | Where-Object {$_.ProfileName -contains "9257-SP-TestStore"}
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1. PowerShellのプロンプトを開き、以下のコマンドを実行します。
> Add-PSSnapin Citrix*
※実行が成功した場合はメッセージは表示されません。
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2. 登録されているプロファイルを使用して認証するため、以下のコマンドを実行します。
> Get-XDAuthentication -ProfileName "プロファイル名"
コマンド実行例)
> Get-XDAuthentication -ProfileName "9257-SP-TestStore"
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3. 任意のコマンドを実行し、 Citrix Cloud の認証画面が表示されないことを確認します。
※以下は、Get-BrokerMachineコマンドを実行しています。
※利用できるコマンドは、こちら
をご参照ください。
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以下のコマンドにて削除できます。
> Clear-XDCredentials -ProfileName "プロファイル名"
※実行例
> Clear-XDCredentials -ProfileName "9257-SP-TestStore"
いかがでしたでしょうか。
Citrix DaaS Remote PowerShell SDKを利用する際の参考になれば幸いです。
いつもCitrixサポートブログをご覧いただきありがとうございます。
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