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RACの手動起動(crsctl start crs)は、waitオプションの利用を推奨

Oracle 11gR2までのバージョンでは、RACを手動起動(crsctl start crs)する際に付与するオプションが存在しません。また、Oracle 11gR2のRAC環境を手動で起動する際には、「CRS-4123:Oracle High Availability Services has been started.」というメッセージのみ出力され、起動シーケンス(内部プロセスの起動成功の有無や起動順番)は確認出来ませんでした。

Oracle 12cR1からは新しく3つのオプションを付与して起動することができるようになりました。特にwaitオプションを利用すると起動に失敗した場合に、問題発生箇所の特定がスムーズに行え、問題解決の短縮につながります。今回は、crsctl start crs で付与するオプションの説明やどのオプションを利用すべきか解説していきます。

オプションの説明

Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド 12cリリース1(12.1)
より抜粋します。

1.nowait

OHASDの起動を待機しない場合は、-nowaitを指定します。

2.waithas

起動が完了するまで待機し、OHASDの進捗状況およびステータス・メッセージを表示するには-waithasを指定します。

3.wait

起動が完了するまで待機し、すべての進捗状況およびステータス・メッセージを表示するには、-waitを指定します。

各オプションを付与してRACを起動した結果

マニュアルの説明ではイメージしづらいため、各オプションを付与してRACを起動した結果を紹介します。

1.nowait

OHASDの起動のみが表示されます。

[root@webrac12c-n1 grid]# crsctl start crs -nowait
CRS-4123: Oracle High Availability Services has been started.

2.waithas

OHASDとデーモンリソースの起動が表示されます。
※デーモンリソースとは、CRSDやCSSDなどクラスタウェアの根幹となるプロセスです。

[root@webrac12c-n1 grid]# crsctl start crs -waithas
CRS-4123: Starting Oracle High Availability Services-managed resources
CRS-2672: 'ora.mdnsd'('webrac12c-n1')の起動を試行しています
CRS-2672: 'ora.evmd'('webrac12c-n1')の起動を試行しています
CRS-2676: 'ora.evmd'('webrac12c-n1')の起動が成功しました
CRS-2676: 'ora.mdnsd'('webrac12c-n1')の起動が成功しました
CRS-2672: 'ora.gpnpd'('webrac12c-n1')の起動を試行しています
CRS-2676: 'ora.gpnpd'('webrac12c-n1')の起動が成功しました
CRS-2672: 'ora.gipcd'('webrac12c-n1')の起動を試行しています
CRS-2676: 'ora.gipcd'('webrac12c-n1')の起動が成功しました
CRS-2672: 'ora.cssdmonitor'('webrac12c-n1')の起動を試行しています
CRS-2676: 'ora.cssdmonitor'('webrac12c-n1')の起動が成功しました
CRS-2672: 'ora.cssd'('webrac12c-n1')の起動を試行しています
CRS-2672: 'ora.diskmon'('webrac12c-n1')の起動を試行しています
CRS-2676: 'ora.diskmon'('webrac12c-n1')の起動が成功しました
CRS-2789: Cannot stop resource 'ora.diskmon' as it is not running on server 'webrac12c-n1'
CRS-2676: 'ora.cssd'('webrac12c-n1')の起動が成功しました
CRS-2672: 'ora.cluster_interconnect.haip'('webrac12c-n1')の起動を試行しています
CRS-2672: 'ora.ctssd'('webrac12c-n1')の起動を試行しています
CRS-2676: 'ora.ctssd'('webrac12c-n1')の起動が成功しました
CRS-2676: 'ora.cluster_interconnect.haip'('webrac12c-n1')の起動が成功しました
CRS-2672: 'ora.asm'('webrac12c-n1')の起動を試行しています
CRS-2676: 'ora.asm'('webrac12c-n1')の起動が成功しました
CRS-2672: 'ora.storage'('webrac12c-n1')の起動を試行しています
CRS-2676: 'ora.storage'('webrac12c-n1')の起動が成功しました
CRS-2672: 'ora.crsd'('webrac12c-n1')の起動を試行しています
CRS-2676: 'ora.crsd'('webrac12c-n1')の起動が成功しました
CRS-4123: Oracle High Availability Services has been started.

3.wait

OHASDとデーモンリソースとCRSリソースの起動が表示されます。
※CRSリソースとは、データベースやリスナーなどクラスタウェアに管理されるリソースです。

[root@webrac12c-n1 grid]# crsctl start crs -wait
CRS-4123: Starting Oracle High Availability Services-managed resources
CRS-2672: 'ora.mdnsd'('webrac12c-n1')の起動を試行しています
CRS-2672: 'ora.evmd'('webrac12c-n1')の起動を試行しています
CRS-2676: 'ora.evmd'('webrac12c-n1')の起動が成功しました
CRS-2676: 'ora.mdnsd'('webrac12c-n1')の起動が成功しました
CRS-2672: 'ora.gpnpd'('webrac12c-n1')の起動を試行しています
CRS-2676: 'ora.gpnpd'('webrac12c-n1')の起動が成功しました
CRS-2672: 'ora.gipcd'('webrac12c-n1')の起動を試行しています
CRS-2676: 'ora.gipcd'('webrac12c-n1')の起動が成功しました
CRS-2672: 'ora.cssdmonitor'('webrac12c-n1')の起動を試行しています
CRS-2676: 'ora.cssdmonitor'('webrac12c-n1')の起動が成功しました
CRS-2672: 'ora.cssd'('webrac12c-n1')の起動を試行しています
CRS-2672: 'ora.diskmon'('webrac12c-n1')の起動を試行しています
CRS-2676: 'ora.diskmon'('webrac12c-n1')の起動が成功しました
CRS-2789: Cannot stop resource 'ora.diskmon' as it is not running on server 'webrac12c-n1'
CRS-2676: 'ora.cssd'('webrac12c-n1')の起動が成功しました
CRS-2672: 'ora.cluster_interconnect.haip'('webrac12c-n1')の起動を試行しています
CRS-2672: 'ora.ctssd'('webrac12c-n1')の起動を試行しています
CRS-2676: 'ora.ctssd'('webrac12c-n1')の起動が成功しました
CRS-2676: 'ora.cluster_interconnect.haip'('webrac12c-n1')の起動が成功しました
CRS-2672: 'ora.asm'('webrac12c-n1')の起動を試行しています
CRS-2676: 'ora.asm'('webrac12c-n1')の起動が成功しました
CRS-2672: 'ora.storage'('webrac12c-n1')の起動を試行しています
CRS-2676: 'ora.storage'('webrac12c-n1')の起動が成功しました
CRS-2672: 'ora.crsd'('webrac12c-n1')の起動を試行しています
CRS-2676: 'ora.crsd'('webrac12c-n1')の起動が成功しました
CRS-6017: サーバー: webrac12c-n1でのリソースの自動起動を処理しています
CRS-2673: 'ora.LISTENER_SCAN1.lsnr'('webrac12c-n2')の停止を試行しています
CRS-2672: 'ora.ons'('webrac12c-n1')の起動を試行しています
CRS-2673: 'ora.webrac12c-n1.vip'('webrac12c-n2')の停止を試行しています
CRS-2677: 'ora.LISTENER_SCAN1.lsnr'('webrac12c-n2')の停止が成功しました
CRS-2673: 'ora.scan1.vip'('webrac12c-n2')の停止を試行しています
CRS-2677: 'ora.webrac12c-n1.vip'('webrac12c-n2')の停止が成功しました
CRS-2672: 'ora.webrac12c-n1.vip'('webrac12c-n1')の起動を試行しています
CRS-2677: 'ora.scan1.vip'('webrac12c-n2')の停止が成功しました
CRS-2672: 'ora.scan1.vip'('webrac12c-n1')の起動を試行しています
CRS-2676: 'ora.webrac12c-n1.vip'('webrac12c-n1')の起動が成功しました
CRS-2672: 'ora.LISTENER.lsnr'('webrac12c-n1')の起動を試行しています
CRS-2676: 'ora.scan1.vip'('webrac12c-n1')の起動が成功しました
CRS-2672: 'ora.LISTENER_SCAN1.lsnr'('webrac12c-n1')の起動を試行しています
CRS-2676: 'ora.ons'('webrac12c-n1')の起動が成功しました
CRS-2676: 'ora.LISTENER.lsnr'('webrac12c-n1')の起動が成功しました
CRS-2676: 'ora.LISTENER_SCAN1.lsnr'('webrac12c-n1')の起動が成功しました
CRS-2672: 'ora.cdbrac.db'('webrac12c-n1')の起動を試行しています
CRS-6023: Starting Oracle Cluster Ready Services-managed resources
CRS-6017: Processing resource auto-start for servers: webrac12c-n1
CRS-2672: 'ora.cvu'('webrac12c-n1')の起動を試行しています
CRS-2672: 'ora.scan3.vip'('webrac12c-n1')の起動を試行しています
CRS-2672: 'ora.scan2.vip'('webrac12c-n1')の起動を試行しています
CRS-2672: 'ora.webrac12c-n2.vip'('webrac12c-n1')の起動を試行しています
CRS-6017: Processing resource auto-start for servers: webrac12c-n1
CRS-2676: 'ora.cvu'('webrac12c-n1')の起動が成功しました
CRS-2676: 'ora.scan3.vip'('webrac12c-n1')の起動が成功しました
CRS-2672: 'ora.LISTENER_SCAN3.lsnr'('webrac12c-n1')の起動を試行しています
CRS-2676: 'ora.webrac12c-n2.vip'('webrac12c-n1')の起動が成功しました
CRS-2676: 'ora.scan2.vip'('webrac12c-n1')の起動が成功しました
CRS-2672: 'ora.LISTENER_SCAN2.lsnr'('webrac12c-n1')の起動を試行しています
CRS-2676: 'ora.LISTENER_SCAN3.lsnr'('webrac12c-n1')の起動が成功しました
CRS-2676: 'ora.LISTENER_SCAN2.lsnr'('webrac12c-n1')の起動が成功しました
CRS-6016: Resource auto-start has completed for server webrac12c-n1
CRS-6024: Completed start of Oracle Cluster Ready Services-managed resources
CRS-4123: Oracle High Availability Services has been started.
[root@webrac12c-n1 grid]#

本項目では、RACを手動で起動する際のオプションについて説明していますが、そもそもOSを起動する際にRACは自動的に起動する設定となっています。自動起動する設定について補足説明します。

補足:OS起動時にRAC環境が自動起動する設定

デフォルトでは、OS起動時にRACは自動で起動します。以下のコマンドで確認や有効/無効が設定できます。

・自動起動を確認するコマンド
crsctl config crs

・自動起動を有効にするコマンド
crsctl enable crs

・自動起動を無効にするコマンド
crsctl disable crs

自動起動が有効な場合、以下のメッセージが出力されます。

# crsctl config crs
CRS-4622:Oracle高可用性サービスの自動起動は有効です。

基本的にOS起動時にRACは自動的に起動しますが、手動で起動する際にはどのオプションを付与して起動すべきでしょうか。

手動起動実行時に利用すべきオプション

手動起動の際には、waitオプションを利用しましょう。

理由として、11gR2以降のRAC環境を手動で起動する際には「CRS-4123: Oracle High Availability Services has been started.」というメッセージのみが出力されると冒頭でも記載しました。正常に起動する際には、この出力でも問題ありません。しかし、正常に起動しない場合、どこに問題があり起動しないのかすぐに分かりません。そのため、ログファイルを確認する必要があります。

以下にRACの起動に失敗した際のログ(クラスタウェアのアラートログ)を記載します。エラーが複数存在するため、どこに問題が発生しているかわかりづらい出力であることがわかります。

[OHASD(10803)]CRS-8500: Oracle Clusterware OHASDプロセスをオペレーティング・システム・プロセスID 10803で開始しています
[OHASD(10803)]CRS-0714: Oracle Clusterwareリリース12.1.0.2.0。
[OHASD(10803)]CRS-2112: OLRサービスがノードnode1で起動されました。
[OHASD(10803)]CRS-1301: Oracle高可用性サービスがノードnode1で起動されました。
[OHASD(10803)]CRS-8017: 場所: /etc/oracle/lastgaspに2件の再起動アドバイザ・ログ・ファイルがあります(0が通知され、0件のエラーが発生しました)
[CSSDAGENT(10907)]CRS-8500: Oracle Clusterware CSSDAGENTプロセスをオペレーティング・システム・プロセスID 10907で開始しています
[ORAAGENT(10904)]CRS-8500: Oracle Clusterware ORAAGENTプロセスをオペレーティング・システム・プロセスID 10904で開始しています
[CSSDMONITOR(10909)]CRS-8500: Oracle Clusterware CSSDMONITORプロセスをオペレーティング・システム・プロセスID 10909で開始しています
[ORAROOTAGENT(10900)]CRS-8500: Oracle Clusterware ORAROOTAGENTプロセスをオペレーティング・システム・プロセスID 10900で開始しています
[ORAAGENT(10966)]CRS-8500: Oracle Clusterware ORAAGENTプロセスをオペレーティング・システム・プロセスID 10966で開始しています
[MDNSD(10978)]CRS-8500: Oracle Clusterware MDNSDプロセスをオペレーティング・システム・プロセスID 10978で開始しています
[EVMD(10981)]CRS-8500: Oracle Clusterware EVMDプロセスをオペレーティング・システム・プロセスID 10981で開始しています
[GPNPD(10995)]CRS-8500: Oracle Clusterware GPNPDプロセスをオペレーティング・システム・プロセスID 10995で開始しています
[GPNPD(10995)]CRS-2328: GPNPDがノードnode1で起動されました。
[GIPCD(11035)]CRS-8500: Oracle Clusterware GIPCDプロセスをオペレーティング・システム・プロセスID 11035で開始しています
[CSSDMONITOR(11066)]CRS-8500: Oracle Clusterware CSSDMONITORプロセスをオペレーティング・システム・プロセスID 11066で開始しています
[CSSDAGENT(11082)]CRS-8500: Oracle Clusterware CSSDAGENTプロセスをオペレーティング・システム・プロセスID 11082で開始しています
[OCSSD(11098)]CRS-8500: Oracle Clusterware OCSSDプロセスをオペレーティング・システム・プロセスID 11098で開始しています
[OCSSD(11098)]CRS-1713: CSSDデーモンがhubモードで起動しています
[OCSSD(11098)]CRS-1707: ノードnode1、番号1のリース取得が完了しました
[OCSSD(11098)]CRS-1605: CSSD投票ファイルがオンラインです: /dev/sdb1。詳細は/u01/app/grid/diag/crs/node1/crs/trace/ocssd.trcを参照してください。
[OCSSD(11098)]CRS-1672: 現在使用可能な投票ファイル数1は必要な投票ファイル数の下限1を下回っています。
[CSSDAGENT(11082)]CRS-5818: コマンド'start'を中断しました(リソース'ora.cssd'に対して)。詳細は(:CRSAGF00113:) {0:9:3}(/u01/app/grid/diag/crs/node1/crs/trace/ohasd_cssdagent_root.trc)を参照してください。
[OCSSD(11098)]CRS-1656: 致命的なエラーのためCSSデーモンを停止中です。詳細は(:CSSSC00012:)(/u01/app/grid/diag/crs/node1/crs/trace/ocssd.trc)を参照してください
[OCSSD(11098)]CRS-1603: ノードnode1のCSSDがユーザーによってシャットダウンされました。
Errors in file /u01/app/grid/diag/crs/node1/crs/trace/ocssd.trc  (incident=17):
CRS-8503 [] [] [] [] [] [] [] [] [] [] [] []
Incident details in: /u01/app/grid/diag/crs/node1/crs/incident/incdir_17/ocssd_i17.trc
[OCSSD(11098)]CRS-8503: Oracle Clusterware OCSSDプロセス(オペレーティング・システム・プロセスID 11098)で致命的な信号または例外コード6が発生しました
Sweep [inc][17]: completed
[OHASD(10803)]CRS-2757: コマンド'Start'は、リソース'ora.cssd'からの応答を待機中にタイムアウトしました。詳細は(:CRSPE00163:) {0:9:3}(/u01/app/grid/diag/crs/node1/crs/trace/ohasd.trc)を参照してください。
[CSSDAGENT(13691)]CRS-8500: Oracle Clusterware CSSDAGENTプロセスをオペレーティング・システム・プロセスID 13691で開始しています
[CSSDMONITOR(13711)]CRS-8500: Oracle Clusterware CSSDMONITORプロセスをオペレーティング・システム・プロセスID 13711で開始しています
[CSSDAGENT(13728)]CRS-8500: Oracle Clusterware CSSDAGENTプロセスをオペレーティング・システム・プロセスID 13728で開始しています
[OCSSD(13739)]CRS-8500: Oracle Clusterware OCSSDプロセスをオペレーティング・システム・プロセスID 13739で開始しています
[OCSSD(13739)]CRS-1713: CSSDデーモンがhubモードで起動しています
[OCSSD(13739)]CRS-1707: ノードnode1、番号1のリース取得が完了しました
[OCSSD(13739)]CRS-1605: CSSD投票ファイルがオンラインです: /dev/sdb1。詳細は/u01/app/grid/diag/crs/node1/crs/trace/ocssd.trcを参照してください。
[OCSSD(13739)]CRS-1672: 現在使用可能な投票ファイル数1は必要な投票ファイル数の下限1を下回っています。

waitオプションを利用して起動に失敗した際の結果

waitオプションを利用すると以下のように問題発生箇所が即座に確認できます。

[root@node1 grid]# crsctl start crs -wait
CRS-4123: Oracle高可用性サービス管理下のリソースを起動しています
CRS-2672: 'ora.mdnsd'('node1')の起動を試行しています
CRS-2672: 'ora.evmd'('node1')の起動を試行しています
CRS-2676: 'ora.mdnsd'('node1')の起動が成功しました
CRS-2676: 'ora.evmd'('node1')の起動が成功しました
CRS-2672: 'ora.gpnpd'('node1')の起動を試行しています
CRS-2676: 'ora.gpnpd'('node1')の起動が成功しました
CRS-2672: 'ora.gipcd'('node1')の起動を試行しています
CRS-2676: 'ora.gipcd'('node1')の起動が成功しました
CRS-2672: 'ora.cssdmonitor'('node1')の起動を試行しています
CRS-2676: 'ora.cssdmonitor'('node1')の起動が成功しました
CRS-2672: 'ora.cssd'('node1')の起動を試行しています
CRS-2672: 'ora.diskmon'('node1')の起動を試行しています
CRS-2676: 'ora.diskmon'('node1')の起動が成功しました
CRS-2883: Clusterwareスタックの起動中にリソース'ora.cssd'が失敗しました。 ★問題箇所★
CRS-4406: Oracle高可用性サービスの同期起動に失敗しました。
CRS-4000: コマンドStartは失敗したか、またはエラーのある状態で完了しました。
[root@node1 grid]#

waitオプションを利用すれば、起動の実行結果より問題箇所が即座に特定できるため、問題箇所までの時間短縮にもつながります。また、RAC環境を手動で起動するケースとしては、RAC環境の共有ディスクのメンテナンス(ハードウェアの交換など)が考えられます。この場合には、RACの自動起動を無効にし、メンテナンス終了後にRACの手動起動を実施するケースが考えられます。そういった場合には、障害時の対応を考慮し、waitオプションを利用ください。

各プロセスが起動しない場合の対処策については、プロセス毎に原因や対処方法が異なるため、別の機会にご紹介します。

執筆者情報

栗原章二

2006年にアシストに入社し、2011年よりバックサポートとしてお客様対応を行なっているメンバーのフォローを主に行っています。バックサポートの活動として、メンバーが利用する検証環境を構築しています。このブログでは、検証環境構築の手順や、これまでのサポート業務で蓄積してきたノウハウを提供します。


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